印象に残るハードヒッター7

久しぶりの墓堀りモノ「印象に残る… 」で取り上げるのはパナマ・アル・ブラウンです。
20〜30年代のボクサーなので当然リアルタイムで観てはいません。
昔の画質の悪い動画映像で何が判るんだ?と言われればそれまでなのですが。
でもですね、初見のインパクトはかなりのものがありました。
パンチがあるなって思いましたもの。


名前の通りパナマ国籍ですがホームタウンはフランスはパリ。
まあ世界各国で試合はしているようです。
バイオグラフィには詳しくないし関心も薄いので割愛。
1929年6月18日、ニューヨークでグレゴリオ・ヴィダルに15回判定勝ちしてバンタム級タイトルを獲得。
キューバのキッド・チョコレートに先駆けること2年前にラテンアメリカ系最初の世界タイトルホルダーになっています。
以後6年間10度の防衛レコードがあります。

バンタムウェイトのボクサーですがなんと身長180cm、リーチは193cmだそうです。
ただ決してフレームは華奢ではなく上半身はそれなりに体積があるんですよね。
118ポンドを作るのは大変だったのではないでしょうか。

動画を見る限りボクサータイプですが、懐の深さを上手く利用しつつ中間距離で強みを発揮していたようです。
相手の打ち終わりにカウンターを合わせるのが得意なのかな。
ルシアン・ビュテのようなカウンターのアッパーを決めて倒しているシーンが印象に残っています。
体の撓り(当然長い腕も撓らせて)でパンチングパワーを稼ぐタイプですね。
マーク・ブリーランドにちょっと似てるかな。
見た目以上にパンチがあるっていう点でね。

針金のように細い体躯なのにパンチがあるという例としてはフェザー級時代のアレクシス・アルゲリョが真っ先に思い浮かびますが、その次位に名前が出てくるのがパナマ・アル・ブラウンですかね。
現代でもパナマ人の長身の軽量級ボクサーってポツポツでてきますよね。
で、結構パンチがあったりします。


92年にホセ・ナポレスやジェイク・ラモッタらといっしょにボクシング殿堂入りしています

http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=8994&cat=boxer