ゲナディ・ゴロフキン vs.マシュー・マックリン

Date: 2013-06-29

Where: MGM Grand at Foxwoods Resort, Mashantucket, Connecticut, USA

Division: middleweight (160 lbs, 72.6 kg)

Title: IBO and WBA World middleweight titles

Gennady Golovkin (26-0-0, 23 KO)
   vs
Matthew Macklin (29-4-0, 20 KOs)

フィニッシュは左フック顔面→右アッパー→左フックレバーとまるでメキシカンがやりそうな単純かつ理詰めなコンビネーション、これで頑強なはずの英国人をマットに這わせました。

ゴロフキンの攻撃的なスタイルというのは独特で、出身エリアで線引きしにくいところがありますね。
彼の母国カザフスタンといってもまったくイメージがわかないのですが、旧ソ連からの独立国出身の元アマチュアエリートから連想するステレオタイプとはかなり違うキャラだという意味なのですが。
ちょっと類型化しにくいオフェンシブファイターという認識を持ちつつあります。
ハードヒッターですが、決して腕力自慢、パンチングパワーに頼るタイプではなく、かといって洗練されたテクニシャンという感じでもない。
過去に似たタイプがいたかなと考えたのですが、うーん思いつきませんね。
今のところ名前のある選手との対戦がないのでボクシングファンの評価も定まりにくいでしょうが、逆に苦戦もせず、穴も見せていないとも言えます。
ファンが期待するセルヒオ・マルティネスとの対戦が実現すればゴロフキンの本当の地力が垣間見れるかもしれませんが、マックリン程度のレベルの相手では真の実力はわからないですね。7分の力で勝ててしまうという感じでしょうか。
地力のある相手にペースを取られた時のディフェンス力や対応の仕方を見てみたいですね。
昨日取り上げたアマ時代のブテ戦は攻め込まれているゴロフキンが見れる数少ない映像なのですが、耐久力がどうかというところまではわからない。
もっともこのスタイルで打たれ弱いとは考えにくいですが。
さて現在のミドルウェイトのトップレベルでゴロフキンを攻め込める強者がいるのでしょうか?
もうデモはいいです。強いのと戦ってちょうだいな。