S-four 13W改

お魚釣りはシーズンオフになりましたが、
釣行の記憶の残っている今のうちにやっておこうと思い、
ペンシルベイトを1個作りました。
元ネタは『S-four 13W』


これは使えるかもと直感したので中古入手したものです。
ノーマルはシャローランナーなのでしょうが、かなり潜ります。
サブサーフェイスレンジの下の下という感じ。
当初はペラを付けてプロップベイトにするつもりでした。
しかしリアフックアイの取付け状態を確認すると、ヒートン付けは
無理っぽい。
で、プロップベイト化は諦めました。
次に考えたのがポッパー化。

リップを削り、垂直形状にした状態。
早速スイムテストをしてみると、
ほとんどノーマルと変わらないくらい潜るし派手にウォブリングするし。
なるほどリップの張り出し具合はあまり関係ないのか。

で、リップを全部取り去ってみた。
が、これでも潜るし、アクションも死なずに残っている。
ということでポッパー化も諦めました。
結局、背部がラウンドしたボディ形状なので正面から水圧を受けると
潜行しようするのでしょう。
ということは頭部をラウンド形状にして潜りにくくすることで相殺
させるしかない。
潜ろうとする力とそれに抵抗する力が拮抗する状態を作れば、
ダイビングペンシルになるなと。

当初の意図とは違う方向に行きましたが、
最終的にペンシルベイト化で落ち着きました。
ウェイトチューニングで浮き姿勢を変えたことも手伝い、
アクションはほぼ死にましたのでペンシルと言って良いでしょう。
予想以上にスムーズにスケーティングしますし。
内部ウェイトの位置やラインのアングル変化でランダムにダイブし、ダートします。
まさにダイビングペンシル。
引き出しの多いテクニカルなプラグになったのではないでしょうか。
実測34g、13cmのペンシルなのでレイティングは9P。
今シーズンまったく駄目だったペンシルベイトによるサーフェイスゲーム。
トップ全体が駄目だったとも言えるのですが、原因は人的プレッシャー。
急激に増えたアングラーがメインで使っているプラグは細いリップレスミノー。
射程を短くしてローアピールで魚を誘っている。
これって、プラグのボリュームは小さいのですがスレやすいアプローチ。
魚が上に出にくくなっている状態でそれでも上に出すためには
集魚要素の複合化とミニマム化が必要。
つまり各集魚要素は地味にしつつ(ローアピール)、
より多くの集魚要素を持たせる(複合化)ことがキーになる。

振り返れば、地味なアクションのスプラッシャーに比較的反応が良かったことから
アプローチではなくプラグのキャラクターに依存している可能性が高いようです。

まあ、今日はシーズンの反省会のような感じで改造プラグ作りをやりました。