渓流ベイトリール

 

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専用もしくは特化した製品はない。

マーケットが小規模(確立されていない)なのでメーカーも本気を出していないから。

ブラックバスマーケット向けのベイトフィネスタイプを渓流にも流用可能だよというスタンスなのだろう。

それで済んでいるのだからわざわざ開発コストかけるまでもない。

その点に関して渓流マーケットはスピニングタックル文化の確立されているソルトウォーターマーケットに近いものがある。 

一般的にアングラーはメリットとデメリットを天秤にかけて合理的にタックルスタイルを選択していない。

単純に好みで選んでいるのではないか。

ベイトタックルが好きな人はそれだけの理由でソルトや渓流に使っている。

合理的に判断し選択するのならスピニングタックルで良い。

軽量プラグ使用前提の渓流釣りは軽いものが投げやすいスピニングリールが向くに決まっている。

わざわざベイトリールを使う理由をこじ付けるとロジックが成立しないことにメーカーは気づいていると思う。

好きかそうでないか。

トラブりやすいかどうか。

その辺りがアングラーの判断基準なので新たなニーズ喚起目的以外でベイトフィネス文化を深掘りしないように思える。

だから渓流ベイトリールは多分開発されない。

 

ホームリバー水系での渓流釣りに1本のロッドでは用足りず、超接近戦用のグラスロッドを追加したため相棒がもう1つ必要になった。

ツータックルを現場に持ち込むためには必然。

サンテングラスロッド(CT40改)はバランス的にスコーピオンXT1001改とのマッチングが良いのでB50UL改(グリップを再度改造し寸詰して4フィート10インチになったので以後ヨンテンロッド表記)と組むリールだ。

軽量であることとハイギアであること以外に縛りを与えずにBFSカテゴリーの新旧一通り検討した。

ダイワは昨秋に使ったタトゥーラで嫌気が差したので選択肢から外したためメーカー的にはシマノとアブの2択だったのだけど。 

で、チョイスしたのはアルデバランBFS XG

シマノがマグネットブレーキをどう処理したのか興味があったこともある。

僕は別に遠心ブレーキでも良いのだけどね。

フィーリングも遠心の方が好みではある。

 

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ショートグリップのヨンテンロッドに合わせるとバランスは良い。

軽さは正義と素直に思える。

ルックスは微妙。

やっぱバス用リールだなと。

突飛な色のスコーピオンXT1001の方が渓流釣りタックルとして違和感なかったりする。

マグブレーキは調整が楽で良い。

デフォルトの磁石設定でダイヤル3〜5くらいが使いやすい感じ。

ピーキーなところはなく普通に使いやすいリールだと思う。

ただそれだけで特別感心するものはなかった。

まあ丈夫で長持ちしてくれればそれで良い。

僕はかなりラフに使うので耐久性がダメだと残念な評価になってしまうが。

 

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上は基本のワンフィンガーをトリガーに掛けた握りだが、僕はこれをやらない。

理由はキャスト後に握りを変える余裕がないから。

サミングに神経を取られつつ着水後直ぐに回収パートに移行しなければならず、握りをスリーフィンガー掛けに変える時間はない。

 

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ツーフィンガー掛けにしているのだが、上のよう人差し指と中指を並べるような握り方ではなく、

 

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人差し指は伸ばしてリールフットの辺りを押さえている。

ハンドル側のこの写真だとわかりにくいので、

 

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反対側から見るとわかる。

実は人差し指の役割が重要で、パーミングのためというよりキャスト時の微調整をするためにこのポジションにしている。

キャストの99%はフリップキャストやバックハンドキャストやサイドハンドキャストでありオーバーヘッドキャストはほぼしない。

3つのキャスト方法で大事なことはブランクを曲げて弾速を出すことと振り切らないことだ。

弓を弾く要領なのでキャストの最終パートは止めになる。

フリップキャストのとき、手首を返さずにロッドを水平アングルで止めるときの補助ブレーキ的に人差し指を機能させる。

サイドハンドキャストのときは逆にフォロースルーしない代わりの最後の押しを人差し指に力を入れることで行う。

手首の動作を人差し指に補助させるような感じ。

僕の場合、キャストアキュラシーは人差し指次第と言っても過言ではない。

他の人がどうしているか知らないし、これが正しいということではなく自分なりにいろいろ試した結果こうなった。

渓流釣りは飛距離よりもコントロールが大重要なので、自分にとって一番プラグを正確に狙ったピンに投げられる方法を見つけなければならない。

例えそれがセオリー通りでなくてもね。

 

アルデバランBFS XGに入魂すべくホームリバー水系に釣行した。

ちなみにスズキ釣りは自粛中で4月以降釣行していない。

渓流釣りのみ平日午前中のみ週1で、土日は終日と午前中のみというペースでホームリバーに通っている。

 

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それほど苦戦せずにお魚が見れた。

プラグはCD3。 

 

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この子もCD3で。

 

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この子も。

 

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そしてこの子も。

その他バラしやチェイス多数だった。

そのほとんどがCD3によるもの。

今更ながらラパラの凄さを確認した。

カウントダウンの集魚力は別次元で漁具的。

ただし活性の高くない魚に口使わせるような小細工はやや苦手。

ロッドワークしてもしなくも多分同じだろう。

ただ引きでいいんじゃねとアマゴが食ってくる度に思う。

もの凄く頼りになるプラグだが面白みがないんだな。

そして20年以上前からその印象は変わっていない。

昔も今もラパラはラパラで唯一無比。

タックルボックスの中の常備薬的な存在かな。

 

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CD3に飽きてしまったのでいつものパイロットルアーに変更。

SA50RSは単純な数釣りを競ったらCD3に敵わないが、アングラーマターで魚を連れてきた感を十分に味わえる。

動かしてやって何ぼのプラグなので、ただ引きでは線が細いため大して魚を連れてこない。

小刻みにシェイクするのではなくタイミングを図った上でトゥイッチ入れて横に飛ばしてリアクションバイトを誘発させる。

ミノーというよりダーター属性。

「ダートをコントロールする」

と表現すると矛盾しているように感じるかもしれないが、このプラグのキャラを一番端的に表しているように思う。

 

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その後SA50RSでもう1匹追加して打ち止め。

やはりツ抜けは難しい。

里川支流は好不調コロコロ変わり状況がとても読みづらい。

今日はまあまあ良かったがダメな時は沈黙してしまって手も足も出ないお手上げ状態になってしまう。

どういう要因で食いが立つのか今だに謎なのだけど、結局通うしかないのかな。

当たりを引くかハズレを引くは行ってみなければわからないからね。