ホームリバーの遊漁カテゴリーは3つに別れる。
アユ釣り、アマゴ釣り、その他の釣りだ。
河川上流部と中流部の境界くらいの場所に内水面漁業協同組合の事務所がありそれら遊漁環境の保全等の管理業務を行なっている。
漁協ありきで遊漁という娯楽が成り立っていることはアユ釣りとアマゴ釣りをやるとわかる。
放流魚の割合が多いからである。
その他の釣りをやっているとわからない。
天然魚がターゲットだからだ。
その他の釣りをやっているアングラーに漁協の話をしても通じない。
そしてホームリバーで釣りをしている人の多くは他県からの遠征組なのだ。
つまり地元の川ではないため、思い入れこそあれ愛着はない人が多い印象。
思い入れと愛着の違いは環境保全意識の有る無しでわかる。
ただ釣りたいだけなのかフィールドで遊ぶこと自体を大事に思っているのか。
現場で話をするアングラーがどっちの人かなと色眼鏡で見るようになって久しい。
勿論後者の人には好感を持つし同じ趣味を持つ者としての仲間意識も芽生えるだろう。
ただ圧倒的に多いのは前者であり、ある意味それは仕方のないことかもしれない。
一般的な釣り師の遊漁モラルの欠如と言ってしまえば簡単なのだが、本当はもっと構造的な問題が根にあるように思う。
誰に教えられるでもなく自然に環境保全意識が身につく人もいるだろう。
警察が見ていようがいまいが交通ルールを守る人がいるように。
ただそれは多分少数派。
誰かに何かに啓蒙されるなり導入教育されなければマインドセットを変えられない人の方が多い。
その他の釣りをしている人に特に。
草の根的に意識の広がりを期待することなど笑止千万。
交通事故撲滅をうたうようなものだ。
実現性の低い綺麗事に過ぎない。
まあ最低限のルールとして入漁料は払わないと。
その金が環境保全活動に多少なりとも生かされているのだから。
募金否出資する感覚で。
遅ればせながらネット買った。
ランディング時の魚体へのダメージ低減のため。
ネットを使わずにランディングするとアマゴの暴れ方がすごくて鱗が剥げたりしていたのでこれは拙いとようやく気付いた次第。
ネット嫌いなんだ。
ネガティブなイメージを持っていたため今まで使ったことがない。
だからどれが良いのかもわからず、とりあえず安物で済ましておこうと。
メーカーのキャッチコピーが正に僕のニーズそのまま。
背負わず(メッセンジャーバックを背負っているから)コンパクトで携行性の良いものであれば何でもよかった。
ネット枠が形状記憶金属製でこんな感じで折りたためる。
現場でこれやるの面倒かなと思ったが、実際使ってみたらそうでもなかった。
25cm枠と小型だけどネットの深さはそこそこあるので尺くらいまでは入れられそう。
ナイロン編みのネットなのでフックはめっちゃ絡みつく。
カエシがあると致命的でほぼ外れない。
本来は餌釣り用のネットであり、ルアーのフックは想定していないから文句言うのは筋違いだが。
仕方ないのでミノープラグは全てバーブレスフックに換えた。
ウェーダーのベルトではなくメッセンジャーバックの肩掛けに取り付けた。
バックを背負うと左のおっぱいの下あたりのポジションになり邪魔感があまりない。
背中にぶら下げるよりは携行性が良いと思う。木の枝に引っ掛けることもなく見た目もスマートだ。
魚を掛けてケースから取り出すときも思いの外スムーズでストレスは感じなかった。
実売3K。
機能性だけで評価すればコスパは素晴らしい 。
デザインや趣を重視するハイセンスアングラーくんにはゴミかも。
山桜が満開のホームリバー水系に渓魚釣りに行った。
水系とは分流や支流を総称しているのだが、つまり支流をはしご(ランガン)したということ。
スズキ釣りも同様だが、僕は1箇所に腰を据えてじっくり釣りするのが苦手で、すぐ飽きちゃう。
遊んでいる最中に少しでもつまらないと思ったり退屈するのが嫌で目先をどんどん変えていきたいのだ。
そのためか釣れないストレスはあまり感じない。
釣りしていること自体を単純に楽しめているからね。
どの支流エリアも山桜の花が大変良い趣を演出しており、そこでの渓魚釣りは癒し以外のなにものでもなく、魚もポツポツと釣れたので満足である。
雨後で高気温と前回と同じ条件で密かに期待していたような同様の爆釣とはいかなかったが。
午前中に入った支流は思ったほどは水量がなかった。
濁りもなく、そのため食い渋った(スレているんだけどね)のかも。
持参した弁当食って午後の釣行への英気を養う。
アウトドアで食うタイカレーが最高だということに最近気付きヘビロテしている。
午前中は坊主でバイトも追いもなく、本流筋を見切ることにした。
前回とは逆ルートで支流の支流に行ってようやく魚に会えた。
やはりここは人が少ないので魚がほとんどスレていない。
魚影自体は薄いので探すのが大変だが足で稼ぐ釣りをすれば見つけることができる。
午後になって気温が上がりようやくプラグを追い始めてくれた。
ワサビ田がキーかも。
その近辺は餌が多いのではないだろうか。
だからアマゴが付きやすい。
あくまで仮説だが。
20cmくらい。
全体的に赤の色彩が強めな個体で実に美しかった。
インサイドベンドの下流側にポジションし手前の反転流を利用して食わせた。
白く泡立っている流芯の下の場所がモワモワしているのがわかるだろうか。
それが反転流でその上流側に大岩がある。
ロケーションを把握したらアプローチを考える。一瞬で。
魚に気取らる前に勝負すると言う意味。
人が思っている以上にアマゴは敏感だからね。
アップキャストし流芯にプラグを乗せラインスラッグ回収程度のスピードで巻きつつ流してくる。
流芯を外れる位置を計算し巻きを一瞬強めて反転流に乗ったらリトリーブを止める。
反転流に乗り上流側に戻されれかけたら間髪入れずにテンションかける。
すると大岩の陰から弾丸発射。
躊躇なくプラグにアタックさせることができるかどうかはプラグの着水時からのプレゼンにかかっており、ラインどりとリトリーブを止める始めるタイミングがキモであることは言うまでもない。
反転流にはまって流されかけたけどまた流芯に戻ろうとするベイトを演出した。
「あっ!今行かなければベイトが逃げ去る」
一種の焦らしだが、スズキ釣りでは最高に効くアプローチだ。
渓魚釣りでもどうやら有効なようだ。
15時のストップフィッシング間際でもう一本釣れた。
その他バラしが3本。
バーブレスはやはりバラしやすいような。
アマゴの高速ヘッドシェイクでフックアウトする感じ。
ランディング直前でのポロリなので対処できなくもないのだろうが。