ショートレビュー ゴロフキン - ブルック

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Date: 2016-09-10

Where: O2 Arena, London, United Kingdom

Division: middleweight (160 lbs, 72.6 kg)

Title: WBC, IBF, IBO, World middleweight titles

Result: Gennady Golovkin def. Kell Brook (TKO, round 5) 

 

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マッチアップ:★★★★

スリル:★★★

スキル:★★

印象度:★★ 

 

 

ドミニク・イングルがロープ越しにタオルを振っているのをレフェリーはまったく気づかなかったが、それは止めるべきタイミングではなかったから?

試合が終わってしまえば、右目を負傷し劣勢状態になっていたことなど止めるべき理由が理解できなくもない。

でも5ラウンド終了後にコーナーでブルック当人に判断を委ねてもよかったのでは?

あれではまるで打ち込まれたら止めるぞと決めてたみたい。

そのあたりを含めてモヤモヤした試合だった。

確かに2階級上の強豪とのチェレンジマッチだからブルックの健康を気遣うべきなのかもしれない。

ただ、ボクシングにリスクは付き物だからね。

あまりにもセーフティーを意識されると興ざめするだよな。

ブルックは十分やれそうだったから尚更。

もっとズレを意識した戦略でくるかと思っていたけど真っ向勝負を挑んでびっくり。

ナチュラルウェルターウェイトらしくスピードでは上回っていたし、

クロスレンジでアッパー突き上げてゴロフキンに上を向かせるなんて、今まで誰にもできなかったことだし。

善戦ではないが、ミスマッチでもない、とりあえずゴロフキンと四つに組める程度のポテンシャルは感じた。

だからイングルのタオルぐるぐるはどうだったのかなと。

優勢劣勢はっきりして一方的になるまでは見たかった。

体力差は確かにあったけど決してゴロフキンは無敵ではないとブルックは思わせてくれた。

来秋にマッチアップするであろうゴロフキン-カネロ、

カネロの勝機が全くないわけでもない気がしてきた。

あの強いジャブで後退させられないようにしないとゴロフキン攻略は見えてこないけどね。

 

 

先日亡くなったトゥーツ・シールマンス

彼のことを初めて知ったのがビリー・ジョエルのこの曲。

35年前くらいかな。

まるでボーカルと輪唱するようなハーモニカは独特で魅力的。