印象に残るワンパンチ11

 

ウィルフレド・ゴメスの対ロイヤル小林戦の左フック。

 

この試合は子供の頃リアルタイムでテレビ観戦したのですが、もの凄く鮮明に憶えています。

文字通り印象に残るパンチでした。

小林絡みでは、対アルゲリョも印象的でしたけどね。

小林は敗者ではありましたが、僕がボクシングの魅力に引き込まれる切欠を作ったボクサーでした。彼が居なければアルゲリョもゴメスも日本で観れなかったわけですから。

左フックで効かされたボクサーって一瞬体が起きてから顔を上に向けてから足から崩れていくケースがあるのですが(Ex.フレージャーに倒された時のボブ・フォスター)小林のダウンシーンもその典型。

逆に右ストレート、あるいはオーバーハンドライトの場合は上体は起きずに顔を下に向けて倒れていくケースが多い気がします(Ex.ハーンズに倒されたときのデュラン)

どっちも強烈なんですが、左フックが良いタイミングとアングルで決まってマットに沈んでいくシーンの方がより印象に残りますかね。僕の場合。

「あっ!効いた!」って思わず声が出ますし。

観戦中に最も興奮できる瞬間の1つ。

ゴメス-小林の左フックは決して強烈なパンチではないです。

レフェリーの背中越しで見づらいし。

ゴメスに頭を押さえられて前につんのめりそうになったので無理に上体を起こそうとした瞬間を見定められてスパッと左を振り抜かれています。

タイミングとアングルが良かったからあんな倒れ方、効き方をしたんでしょう。

ダウンした瞬間の小林の表情が今でも脳裏に焼き付いています。

 

 

 Wilfredo Gomez-BoxRec

 

ロイヤル・小林-Boxrec