ジョニー・ゴンザレス vs.ホルヘ・アルセ

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Date: 2014-10-04

Where: Cancha de Usos Multiples Praderas de Villa, Los Mochis, Sinaloa, Mexico

Division: featherweight (126 lbs, 57.2 kg)

Title: WBC World featherweight title

Jhonny Gonzalez 56-8-0 (47KO)

 vs

Jorge Arce 64-7-2 (49KO)

Result: Jhonny Gonzalez def. Jorge Arce (TKO, round 11) 

 

 

ジョニー・ゴンザレスのレコードをあらためて見てみる。

64戦もやっているんですね。

そんなに試合をこなしているイメージがないのはオフェンシブな試合ぶりで若々しいからでしょうか。

今回、アルセとのマッチアップをじっくり見てその長いキャリアの裏付けを十分確認することができました。

基本ロングレンジ〜ミドルレンジで勝負するファイターだと思いますが、

ショートレンジも上手くこなせます。

ロングはジャブ、ワンツー中心、ショートは左フック、アッパー中心のオフェンスルーティンが確立していてその切り替えが実に巧み。

メキシカンレジェンド、カルロス・サラテの雰囲気を感じるほどです。

ロングのパンチにはドライブが効いていて、かつ右拳を捻り込むようにコンタクトさせている。

まあ一種のコークスクリューブローですよね。

ですからハードヒットしなくても効くのでしょう。

身体的な特徴として、このクラスにしてはフレームが大きく足はスラリと細い。

ガッチリした上半身と柔軟な肩関節が長所を生んでいるのは明らか。

弱点は打たれ弱いことですが、最近はボディワークを身に付けつつあり、ブロッキングだけではない複合的なディフェンスを実践しています。

タイプは違いますが、そのあたりはファン・マヌエル・マルケス的。

トレーナーが一緒だからでしょうかね。名伯楽が教えてますから。

カウンターを狙わないのは、単純に当たれば倒せる強打があるからでしょう。

こうして長所を列挙してみると、自身のストロングポイントを最大限生かしつつ、弱点のカバーを怠らずにキャリアアップしてきているのがわかります。

そう、単純に優れたボクサー、グッドファイターなんです。

 

試合はゴンザレスのワンサイド。

アルセの勝ち目はまったくなかった。

むしろ11Rまでダメージに耐えて良く頑張った。

ゴンザレスにこんな隙のないボクシングをされたらアルセの出来云々は関係なくノーチャンスだったのではないでしょうか。

 

 

 

 

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