ショートレビュー チャーロ-トラウト

 

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Saturday 9, June 2018

Staples Center, Los Angeles, California, USA

Commission California State Athletic Commission

Promoter TGB Promotions - Tom Brown, Ringstar Sports - Richard Schaefer

Matchmaker Tom Brown

Doctor Paul Wallace, Kelly Tucker, Robert Ruelaz, Tony Hicks

Inspector Mark Relyea

Television USA Showtime, Panama RPC Channel 4  

 

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マッチアップ:★★★

スリル:★★

スキル:★★

印象度:★★

 

 

試合とは直接関係ないことなのだがファイターが身につけているトランクスについて、

個人的にはトラディショナルな、余計な柄のないシンプルなものが好き。

逆に奇抜な(身につけている本人の趣味なのだろうが)ものは足し算を間違えている印象を持ってしまう。

試合会場で見るとよくわかるが、ボクサーの体というのは芸術的に美しいので無駄に飾る必要はないのである。

パンイチでも十分かっこ良いくらいなのだから。

他の競技のアスリートとは一線を画すネイキッド美があると思っている。

チャーロツインズの片割れのトランクスが気に入らない。

ライオンなんだろうけど。

大阪のオバちゃんファッション的ケバケバしさが嫌だ。

君は体格も良いし、十分強いのだからそういうの止めたほうが良いよ。

リング上の不遜な態度と相まってボクシングファンの好感度をきっと下げているから。

で、試合の方はというとトラウト応援スタンスで観ていたけどあまりパッとしなかった。

トラウトとしては見せ場がほとんどなかったという意味。

ジャーメル(双子を区別するために以後ファーストネームで)の体の強さにやや圧倒された感。

手数自体は少ないのだけど力強さからくる優位性を感じてしまう。

特段のサウスポー対策はなし。

ジャブは突かず、ランダムなタイミングで踏み込みパンチをまとめるだけ。

ロングレンジが自分の家のトラウトに対し、ジャブをブロッキングしながらタイミングをはかり、思い切りよく踏み込む。

単純だけど意外なほど効果的だった。

ブロッキングの上手さが実はキー。

ジャブを弾き飛ばすタイプの強いブロッキングがプレッシャーになっているようだ。

ディフェンスしながら圧をかけられるので手を出さなくても隙を探りやすいことがメリット。

で、踏み込みショートレンジになってからショートの強い右を突いて左フックを返す。

2段階アクションで右を繰り出してくるのでトラウトは避けにくかったのでは。

ショートで強いパンチを打てることが強みだね。

始動からコンタクトまでの距離が短い(時間的間隔も当然短い)から的中率を高めることができるし。

全体的な手数は少なくとも効率が良い。

懐が深いサウスポーの強みを消す戦術としてありだなと思った。

まあ、誰もができるわけではないだろうけど。