ショートレビュー ロマチェンコ-ペドラザ

 

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Saturday 8, December 2018

Madison Square Garden Theater, New York, USA

Commission - New York State Athletic Commission

Promoter - Top Rank - Bob Arum

Matchmaker - Brad Goodman

Television USA - ESPN, Panama RPC Channel 4  

 Lightweight Contest, 12 Rounds 

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マッチアップ:★★★
 スリル:★★

 スキル:★★★★

 印象度:★★★

 

 ESPNのゲスト解説をしていたアンドレ・ウォードはあまりロマチェンコをお気に召さないようだ。

4R終了時でスコアをイーブンにしていたり、コメントもややネガティブな感。

なんとなくね、分かる気がする。好まない理由が。

相手に合わせて戦術を変え、観客のブーイングなんのその、勝つためにはディフェンシブになることも厭わない自身とは対照的なロマチェンコのスタイルにケチをつけたいのかも。

オリンピックゴールドメダリスト、リングマガジンP4P天辺など共通点もあるだけに尚更。

個人的にはウォードよりもロマチェンコのファイトスタイルの方を支持する。

マチュアスーパーエリートは実績だけでの評価だが(戦績つまり数字、それとオリンピックゴールドメダリストであるか否か)プロではそれに人気という要素が加わらないとスターのステイタスを手に入れられない。

観客に大きなインパクト(好印象)を与えることができるか。

また試合を観たいと思われるか。

この2点においてウォードよりもロマチェンコが上位にあると思う。

少しずつだがロマチェンコはスタイルを進化させていて、ペドラザ戦などはかなりオフェンシブにファイトしている。

相手の技量が低いからではない。

力の劣る相手をボコるのではなく、どんな相手にも戦術を変えずにやれるだけのファイトスタイルを熟成させてきている。

今が完成形かどうかは今後の試合を観てみないとわかないが、極めて精密に良くできたスタイルであることは確かだ。

しかもそこそこエンタメ性がある。

本人も意識しているのであろう。

オフェンシブであることを。

常に相手に余裕を与えないボクシングであることがそれを証明している。

過度にストレスを与えることで相手を追い込むのがウォードだが、

精神的な余裕を一切与えずに崩壊に追い込むのがロマチェンコだ。

強打で?

手数で?

否、戦術で。

サッカーで言えば『前プレ』

ペップ・グアルディオラの十八番のあれね。

できるだけ敵陣の高い位置でボール狩りしてそこからチャンスメークしてしまう。

ディフェンスの準備が整う前にやってしまえと。

決して慌てて攻めるという意味ではない。

緻密なポジショニングと高度なディフェンススキル(ボール狩りする能力)組織的な連動性を伴わないと成立しない。

ロマチェンコのボクシングにもこれが当てはまる。

基本前進意識(敵陣前の方で)、

迎え撃つ相手のパンチは必要最小限のディフェンスムーブで回避して(ボールを奪取し)、

ディフェンス準備する前の隙をついて素早くパンチを打ち込む(シュートに持ち込む)。

合理的なのである。

かつ機能美を有していたりもする。

それほど力を込めずにパンチを繰り出す上に的中率が高いので手数の割にスタミナの消費が少ない利点もある。 

ロマチェンコの試合はどれも相手との距離が同じだが(ミドルレンジがほとんど)それはロマチェンコが意図してそうしているからだ。

つまりどの試合も完全に彼のペースをキープできているのだ。

ペースを取る(主導権を取る)ことができれば戦術が生きてくるのは言わずもがな。

ロマチェンコの試合は、彼がやりたいようにやって相手に絶望感を与え続けているようなものだ。

ただね、それは決して横綱相撲ではない。

相手の力を受け止めて、それを圧倒的な力量差で跳ね返してしまう。

その域まで達するには別次元の能力が必要。

ロマチェンコの場合、パンチングパワーがややネガティブ要素。

スピードをギャップアドバンテージにしているので無くても大した問題ではないけどね。

 

本日の獲物。

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Thad Jones Mel Lewis : Live At Village Banguard

Tracklist

A1. The Little Pixie

 Written-By – T. Jones* 10:32

A2. A-That's Freedom

 Written-By – H. Jones* 7:00

A3. Bachafellen

 Written-By – G. Brown* 7:07

B1. Don't Git Sassy

 Written-By – T. Jones* 7:19

B2. Willow Tree

 Written-By – A.Razaf*, T.Fatts Waller* 5:03

B3. Samba Con Getchu

 Written-By – B. Brookmeyer* 12:15

Credits

Arranged By – Bob Brookmeyer (tracks: B2, B3), Garnett Brown (tracks: A3), Thad Jones (tracks: A1, A2, B1)

Bass – Richard Davis

Bass Trombone – Cliff Heather

Clarinet, Baritone Saxophone – Pepper Adams

Clarinet, Tenor Saxophone – Eddie Daniels

Cornet – Thad Jones

Drums – Mel Lewis

Engineer – Phil Ramone

Flute, Alto Saxophone – Jerry Dodgion

Flute, Tenor Saxophone – Joe Farrell

Guitar – Sam Herman

Piano – Roland Hanna

Producer – Sonny Lester

Soprano Saxophone, Alto Saxophone, Flute, Clarinet – Jerome Richardson

Trombone – Bob Brookmeyer, Garnett Brown, Tom McIntosh

Trumpet – Bill Berry, Eugene "Snooky" Young*, Jimmy Nottingham, Marvin Stamm, Richard Williams

Notes

Recorded live on April 28th, 1967 at the Village Vanguard, New York City, NY.  

 

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Herbie Hancock : Blow-Up ( Sound Track )

Tracklist

A1. Main Title 1:35

A2. Verushka (Part I) 2:41

A3. Verushka (Part II) 2:10

A4. The Naked Camera 3:22

A5. Bring Down The Birds 1:50

A6. Jane's Theme 4:59

B1. Stroll On

 / The Yardbirds 2:43

B2. The Thief 3:16

B3. The Kiss 4:05

B4. Curiosity 1:29

B5. Thomas Studies Photos 1:12

B6. The Bed 2:35

B7. End Title - "Blow Up"