まさかのシマノゴーテンロッドネタ3連荘。
不本意ながら気に入ってしまったのでネガを消して本格的に使おうと。
シマノオリジナルのリールシートとセパレートのEVAグリップは華奢すぎて使いにくかったので改造することにした。
薄っすいのでパーミングしやすいけど握りの違和感がどうしても拭えない。
過去ロッドカスタムは沢山やってきたのだが、今回は難易度的に5段階の3レベル。
因みにメガバスのバスロッド(F2-57X)が一番大変だった。
あのしつこいカーボンパイプ被せには嫌気がさしたっけ。
カーボンパイプを削っても削っても下から新たに出てくるみたいな。
パーツが揃ったので作業に取り掛かかる。
先ずはデフォルトのグリップとリールシートと金具類を取り除く。
写真1枚で済ましているけど実は一番重いパートで時間もそれなりにかかる。
シマノリールシートは一般的なFUJIのものより破壊し難かった。
妙に頑丈だったしガーボンパイプにがっつり密着しているから厄介。
わざわざPカッターを買ったけどまったく使い物にならず(素材が硬くて削りにくいから)鉄工用ヤスリとペンチのみで地道に壊した。
鉄工用ヤスリはグリップカスタムの必需品だと実感。
ブランクはグリップエンドまで達しておらずカーボンパイプで継ぎ足し延長している。
本当はカーボンパイプも破壊して新たに15パイ(デフォルトは13パイ)のものを取り付けるつもりだったが気が変わりそのまま使用することにした。
継ぎ目と継ぎ方がよくわからず壊すのがヤバそうだったし金属パーツ(ワインディングチェック)もそのまま使えそうだったので。
今回使用したパーツ。
- FUJIのACS(16-13.0)リールシート
- FUJIのワインディングチェック
- マタギとジャストエース の内径15mmコルクグリップ
- FUJIのBRC(22.0)ラバーバットエンドキャップ
- 外径22mm内径13mmのアーバー
今回使用した用品。
- 30分硬化の2液混合タイプ接着剤
- 12mm幅テサテープ
- うすめ液
5分硬化の接着剤は使いづらいのでロッドカスタムにはあまり向かないと思う。
よほど慣れているかせっかちな人は使っているかもしれないが。
写真にはないが接着剤を塗るための割り箸と爪楊枝も必需品。
取り付け作業をする前に全パーツを仮組みし段取りを確認。
最初にリールシートを取り付け。
ACSはブランクタッチの穴が大きいので接着剤の塗り方を考えないとドバドバ漏れするので注意。
次にグリップとカーボンパイプの隙間を埋めるためにテサテープで嵩上げする。
セパレートなので2箇所。
グリップエンド部にはラバーキャップを嵌めるがカーボンパイプとの隙間が大きいのでアーバーを挿入して強度を高める。
ワインディングチェック2個を嵌めるタイミングは間違えないように注意。
カーボンパイプに接着剤を塗りたくり(特にテサテープの隙間にたっぷり)コルクグリップを抜き差ししながらはめ込む。
はみ出した接着剤はうすめ液を染み込ませたティッシュで拭き取る。
グリップ取り付け作業は接着剤の硬化時間を睨みながら一気に行う。
グリップエンドのラバーキャップはバランサーの役割としても機能している。
その分ロッドの自重は増すがバランス改善も今回のカスタムの目的だった。
カタログスペックを確認するとロッド自重が100g。
カスタム後は133gだった。
ちょうどラバーキャップ分増えている感じ。
支点は3cmほど後ろになりちょうど握りの位置になった。
もともと特にバランスが悪かったわけではないがベストにセッティングしたということ。
効果としては、ロッドワークしやすくなり手首への負担も軽減される。
わざわざ重くすることについて、ロッドは軽いことが正義と思っているアングラーには理解できないかもしれないが。
グリップ長は変更しなかった。
長過ぎず短過ぎず、このロッドにはちょうど良い長さだと思う。
ACSはトリガーが太くてパーミングしにくいという意見もあるようだ。
握りの癖なども影響するし僕はそうは思わないが。
ラバーキャップとコルクグリップの面が微妙に合っていないがラバーグリップを圧着させる予定なので問題なし。
BRCはバランサー機能だけでなく、魚とのファイト時にグリップエンドを腹に押し当てて突っ込みに耐えたりできるのでいろいろと都合が良くてお気に。