印象に残るワンパンチ4

1984/11/3 ハイメ・ガルサ vs ファン・メサ / ニューヨーク>

軽量級で印象に残るワンパンチKOをセレクトしようと思います。
一番印象に残っているのは、ファン・ラポルテがロッキー・ロックリッジをワンパンチで沈めたシーンなのですがその動画を探したのですが見当たりませんでした。
で、その次くらいに印象に残っているのがこれです。
この試合までのハイメ・ガルサの戦績が40戦40勝38KO。
長らくWBCのランキング1位に居座っていましたが、ウィルフレド・ゴメスが相手にしなかったため(避けていたのかも)なかなかタイトルマッチを組んでもらえませんでした。
前年にゴメスが返上したタイトルをボビー・ベルナを破って獲得し、この試合が2度目の防衛戦でした。


試合は1Rで終わりますが、お互いに左フックで1度づつダウンを奪い合うスリリングな内容でした。
最初にダウンを喰ったのはメサですが、立ち上がってからは冷静にガルサの攻撃を受け止めつつ反撃します。
すると受けに回りだしたガルサの脆いこと。
メサはダウンから完全に回復し冷静にタイミングを合わせた左フックで試合を終わらせます。

この試合のインパクトは、KOモンスターガルサの化けの皮が剥がされたとことにつきます。
対戦相手の質の問題もありますが、戦績が凄かったので過大評価されていましたからね。
確かにパンチはあるんですが、攻守のバランスが破綻してまして、この手のボクシングで勝ち続けるのは無理というもの。
当時、ボクシング観戦キャリアの少なさ故、良くわかってなかった僕にボクサーの見方を少し教えてくれたことでも印象に残っているんですよね。
メサ戦後のガルサは低迷し、メジャータイトル挑戦のチャンスは2度と訪れることはありませんでした。
本当に地力のある選手なら、敗戦を肥やしにして這い上がってくるんですけどね。
つまりガルサはその程度のボクサーだったということです。