西川美和

民放の深夜のトーク番組「ナツメのオミミ」に映画監督の西川美和が出演していたので観ました。
雑誌のインタビューは過去何度か読んだことがありましたが、テレビで喋る西川美和は初めて見たので興味深かったです。
西川監督の作品はデビュー作の「蛇イチゴ」その後の「ゆれる」「ディア・ドクター」全て自身オリジナルの脚本であること、そして全ての作品の出来が良く楽しめる映画であること、まだ38歳の若さであることから大変評価の高い監督です。


所謂商業映画(人気俳優・女優を使って大々的なプロモーションをする大作)のメガホンをとる監督ではなく、もっと作家性の高い巧妙な人間ドラマを地に足をつけて創っている人です。
ややアンダーグランドな作風なのですが、決して取っ付き難いわけではなく普通に楽しめます。
番組出演は秋に公開を予定している新作映画のプロモーションの目的もあるのかもしれませんが、深夜番組とはいえ良くぞテレビに出てくれた。
番組自体は撮影秘話的な話が中心で、テレビ的に収まるような当たり障りのないものでしたが、それでも彼女の頭の良さを感じることができました。
それとあのグラフね。僕はあれに一番喰いつきました。
映画監督の名前と一緒に色川武大の名前が書かれていたのが妙に印象に残りました。
あえて阿佐田哲也でないところが良い。

西川美和の新作は当然期待してますし映画館で観るつもりですが、今日はまったく無関係な「ムカデ人間」という映画をDVDで観ました。
ジャンルとしてはホラーになるんでしょうかね。
マッドドクターが猟奇的な狂った発想で3人の人間を手術してつなげるという、奇天烈な内容の映画で感想もなにもないのですが、あまりのくだらなさに呆れて逆に笑えました。
西川美和は絶対観ないだろうな。こんなカルト映画。