トラウトがコットに判定勝利

http://ringtv.craveonline.com/blog/176231-trout

だそうです。スコアは、117-111, 117-111 , 119-109 のユナニマスデシジョン。
明白な差がついていますね。トラウトがアウトボクシングでコットを捌ききったのでしょうかね。
試合はまだ観ていないですがニュースを先に知ってしまったので。
期待されたサウル・アルバレス戦は白紙になったのでしょうか。
あるいはトラウトが取って代わるのかな。



追記

試合観ました。トラウトは体格差を上手く利用して戦いましたね。
プロ入り後、152〜165ポンドの体重でずっと試合をしておりナチュラルなS・ウェルターウェイトのボクサーですね。ですからフィジカルではむしろ下のクラスから上がってきたコットを上回っている感じです。
にもかかわらずコットはパワーに頼ったスタイルでトラウトに対峙したために跳ね返されてしまっています。コットは序盤からトラウトを追っかけるように前に出ているのですが全然プレッシャーがかかっていない。
トラウトはジャブ(この試合の優劣を決めたパンチ)、ワンツー(左ストレートはほとんどがボディ狙い、これも効果的だった)、右フック(打っては回り込むためコットに反撃の余地を与えなかった)、左アッパー(コットの覗き見ガードの間を突き破っていた)をタイミングよく当て続けて12ラウンドを消化しましたみたいな完勝劇を演じました。
試合は盛り上がりにかける凡戦だったかもしれませんが、トラウトは大舞台で実力を証明し大いに名前を売ったのではないでしょうか。

リングサイドでカネロ・アルバレスが観戦してましたが、対戦候補のコットを破ったからと言ってトラウトを自動的にターゲットにするのは止めた方が良さそう。
キャリアのわりにスタイル的な完成度が高く地力がありそうなトラウトはパンチはそれほどでもないですがフィジカルは強いので多分アルバレス相手にもパワー負けしないでしょう。ジャブの名手でディフェンスがいいので攻略しにくいでしょうしね。
ただこのスタイルではコットに勝ったからといって人気は出ないだろうな。