2012年の海外のボクシングをリング誌のP4Pレイティングリストにフォーカスして個人的に振り返りたいと思います。
リストアップされている10人の今年の試合結果をトレースします。
- 5月5日 vs.ミゲール・コット WBAスーパーウェルター級タイトルマッチ 12回UD勝利
No.2 アンドレ・ウォード
-9月8日 vs.チャド・ドーソン WBA/WBCスーパーミドル級タイトルマッチ 10回TKO勝利
No.3 ファン・マヌエル・マルケス
- 12月8日 vs.マニー・パッキャオ ウェルター級12回戦 6回TKO勝利
No.4 セルヒオ・マルティネス
- 3月17日 vs.マシュー・マックリン ミドル級12回戦 12回RTD勝利
-9月15日 vs.フリオ セサール・チャベスJr WBCミドル級タイトルマッチ 12回UD勝利
No.5 ノニト・ドネア
-12月15日 vs.ホルヘ・アルセ WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ 3回KO勝利
No.6 エイドリアン・ブローナー
- 11月17日 vs.アントニオ・デマルコ WBCライト級タイトルマッチ 8回TKO勝利
No.7 マニー・パッキャオ
No.8 ウラジミール・クリチコ
- 3月3日 va.ジャン マルク・モルメック WBA/WBO/IBFヘビー級タイトルマッチ 4回KO勝利
- 7月7日 vs.トニー・トンプソン WBA/WBO/IBFヘビー級タイトルマッチ 6回TKO勝利
- 11月10日 vs.マリウシュ・ワフ WBA/WBO/IBFヘビー級タイトルマッチ 12回UD勝利
No.9 ティモシー・ブラッドリー
No.10 ロバート・ゲレロ
青字は観戦してインパクトのあった試合。
リストの中で敗戦しているのはパッキャオのみ。
いまとなればパッキャオの恐るべきインベーダー路線はコット戦までだったように思います。
その後は商業路線というべきか、話題性こそあれ比較的リスクの低い相手を選んでいたのでは。
そして連敗した相手がブラッドリーとマルケス。
ふたりともカウンターパンチャー(つまり相手のオフェンスを受け止められるタイプ)でパワーよりもテクニックで勝負するタイプ。
そしてメイウェザーはその分野の権化のような存在。
単純なロジックはボクシングには当てはまらないのは承知ですが、相性的にどうなのかな。
メイはこのままだと戦わずしてパックマンに実力上位を印象付けたまま去っていくのでしょうかね。
リストにはありませんが、サウル・アルバレスやカール・フロッチの活躍も光りました。
で、個人的なMVPは『ノニト・ドネア』
で、印象に残る一発はパックマンを沈めたマルケスの右のカウンター。
これは10年後にも鮮明に覚えているくらいのインパクトがありましたよね。
2013年に実現したら嬉しいマッチメイクは、
二つとも勝敗への興味のみですかね。試合内容はあまり期待できないかも。
後者は多分実現しそう、前者はメイ次第かな。アルバレスをリスキーと判断したら無しでしょうけど。
この試合が実現するか否かに関わらずアルバレスがボクシングアイコンになるべく、その序章的な1年になるのではないでしょうか。