Date: 2013-12-14
Where: Alamodome, San Antonio, Texas, USA
Division: welterweight (147 lbs, 66.7 kg)
Title: interim WBA World welterweight title
Keith Thurman (21-0-0, 19 KOs)
vs
Jesus Soto Karass (28-8-3, 18 KOs)
Result: Keith Thurman def. Jesus Soto Karass (TKO at 2:21, round 9)
前戦、アンドレ・ベルトを見事にノックアウトした余勢をかってサーマンに
挑んだソト・カラス。
この試合のソト・カラス最大の見せ場は初回、
長身を利して上から被せる右フックを当ててロープに詰めて、
コンビネーションからの右アッパーで追い打ちしたシーン。
サーマンとしては出鼻を挫かれた格好でしたが、
その後の対処が冷静かつ的確でした。
効いていたと思いますが、クリンチ、ホールドをせず、フットワークと
ジャブ、ソト・カラスの右ブローの打ち終わりにロングの左フックを合わせる
ことで追撃の勢いを上手く削ぎました。
そしてダメージが回復してからも戦術を変えず出入りのボクシングを継続。
決して追い足の速くないソト・カラス相手には効果的でした。
ガードがラフな分、足は止めないという感じでしょうか。
結局、相対的にソト・カラスのプレッシングとサーマンのフットワーク
のどちらに分があるかを証明していくような試合展開。
勿論それはサーマンの意図したことでしょう。
こういった相手の戦力、ストロングポイントと自身のそれを
冷静に比較できる頭を持っているかどうか。
サーマンは持っていますね。
運動能力に頼ったボクシングをするだけかなと思っていましたが、やはりアマチュア
の基礎がちゃんとある分、引き出しはいろいろありそうです。
タフで頑張るタイプのソト・カラスを徐々に弱らせて仕留めたわけですから
大したものです。
サーマンの今後の試合が楽しみですね。
強敵とマッチアップしたときにより強みを発揮するタイプかもしれません。