2013年の海外のボクシングをリング誌のP4Pレイティングリストにフォーカスして個人的に振り返りたいと思います。
リストアップされている10人の今年の試合結果をトレースします。
*( )は2012年末時のレイティング
No.1 フロイド・メイウェザーJr (No.1 →)
- 9月14日 vs.サウル・アルバレス WBA・WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ 12回MD勝利
No.2 アンドレ・ウォード (No.2 →)
No.3 ティモシー・ブラッドリー (No.9 ↑)
- 10月12日 vs.ファン・マヌエル・マルケス WBO世界ウェルター級タイトルマッチ 12回SD勝利
No.4 ウラディミール・クリチコ (No.8 ↑)
No.5 セルヒオ・マルティネス (No.4 ↓)
- 4月27日 vs.マーティン・マレー WBC世界ミドル級タイトルマッチ 12回UD勝利
No.6 ファン・マヌエル・マルケス (No.3 ↓)
No.7 マニー・パッキャオ (No.7 →)
- 11月24日 vs.ブランドン・リオス ウェルター級12回戦 12回UD勝利
No.8 ギジェルモ・リゴンドウ (- new)
No.9 サウル・アルバレス (- new)
- 9月14日 vs.フロイド・メイウェザーJr WBA WBC 世界Sウェルター級タイトルマッチ 12回MD負け
No.10 カール・フロッチ (- new)
リング誌のP4Pレイティングは保守的というか無難なリストの印象があるのですが、
それでも昨年末からメンツが3名入れ替わっています。
ニューカマーは、
リゴンドウ、アルバレス、フロッチ。
脱落メンバーは、
ドネア、ブローナー、ゲレロ。
アルバレスは年内敗戦があるも相手がメイウェザーなので、
ドネアとリゴンドウは対戦結果でそのまま入れ替わり、
ブローナーはやや過大評価されていたようで惨敗により株価暴落、
ゲレロは末席でしたから敗戦即リストから消滅、
そんな感じですかね。
パッと16試合対戦リストを見てもインパクトを感じたものが見あたらない。
つまらなかったわけではないのですが10年後でも憶えている試合は多分ない。
メイ-アルバレスもリゴンドウ-ドネアも実現しましたが、
どちらもリアリスティックな試合で盛り上がりに欠けた印象。
現在の世界のトップオブトップのスタイルは、
相手を打ち負かすことよりも打たれなことにプライオリティを置いたもの。
彼らの特徴は「無敗」であること、
そしてKO率が50%そこそこであること。
オフェンシブなスタイルの復権が今後あるのか?
その旗頭は?
例えばゴロフキン。
例えばドネア。
本来はブローナーが引っ張っていくべきなのでしょうが。
さて、年度のベストマッチをセレクトします。
ヘスス・ソト・カラス vs.アンドレ・ベルト
印象に残る一発は、ジョニー・ゴンザレスがアブネル・マレスを沈めた左フック。