マルコス・マイダナの右フック

 

アップされたばかりの『 All Access: Mayweather vs. Maidana - Episode 3』の中でマイダナのミット打ちに注目しました。

特に右フックを打ち込むフォーム、アングルに。

ハードヒッター、マイダナのベストパンチはこれだと思っているからです。

 ビクター・オルティスを最初にダウンさせたパンチがこの右フック。

ストレート軌道で打ち抜くショートの右と横アングルで腕を湾曲させて振り抜く右の中間的なマイダナ独特のブローです。

右肩を捩じ込むような打ち方でウェイトがこれでもかってほど乗っている。

始動からコンタクトまで比較的短い距離にもかかわらずドライブが効いている印象もあります。

この右をメイウェザーの顎にドンピシャのタイミングで打ち込むことができたら倒れるでしょう。

シェーン・モズリーの右をモロに食って腰を落としたことがありましたが、それ以上のダメージを受けるんではないでしょうか。

試合中ほとんどニュートラルポジションで前のめりのオフェンスをほとんどしないメイにこのパンチを当てるのは難しいですが。

ディフェンススキルが凄すぎるメイの耐久力はキャリア晩年にも係らず実はまだ試されていないと思っています。

もちろん打たれないに超したことはありませんがメイの場合ディフェンス意識過剰ですよね。

きっとそんなに打たれ強くはないのでは?

この懸念をずっと持ち続けてますが証明されることがなかった。

マイダナの右フックが当たっても倒れなかったらメイのタフネスは本物でしょう。

そのシーンが訪れることを密かに期待しつつ明後日の試合を観戦します。

 

 Victor.Ortiz.vs.Marcos.Maidana

 

オルティスがイケイケだからマイダナのパンチが当たったのでしょうけど。

 オフェンシブなハードヒッター同士のスリリングな試合。