Date: 2014-05-10
Where: Galen Center, Los Angeles, California, USA
Division: heavyweight (over 200 lbs, 90.7 kg)
Title: vacant WBC heavyweight title
Bermane Stiverne
vs
Chris Arreola
Result: Bermane Stiverne def. Chris Arreola (TKO at 2:02, round 6)
ハイチ出身のスティバーン(ネイティブの発音ではそう聞こえる)は初見ですが、気に入りました。
36歳と若くないですが暫くはトップレベルに居座れそうな地力を感じます。
ストレートパンチ主体のボクサータイプですが、なかなかパンチがあり、
ジャブが速くて良く伸びますね。
ハンドスピードはヘビー級としては際立っていて、
ヒール風のルックスとかけ離れたスマートなボクシングスタイルの持ち主。
あまり後退せずにボディワークを使えるようになればアーチー・ムーアライクなスタイルで更に好みになるんですけどね。
ヘビー級の場合、相対的にフィジカルの強さというか腕力を利して倒すケースが多いですが、スティバーンの場合スピードとタイミングで倒す感じ。
アレオーラとは連戦になりましたが、初戦で奪ったダウンもインパクト大。
ワンツーなのですが、ジャブをボディに持っていってアレオーラの意識を下にしてから早いタイミング(ワンとツーの間隔がほとんどない)で右を打ち込んでいます。
ほんとタイミングで倒れたって感じです。
あんまりヘビー級の試合では見かけない精密なオフェンスに感心しました。
まあ、スティバーンがウラジミール・クリチコに勝てるかと言うと、
多分通用しない。
でもね試合観てて面白いのはスティバーンの方かな。
僕は。
最初のダウンを奪ったオーバーハンドライトはテンプルを擦るようなコンタクトの仕方ですがもの凄く効いてますね。
急所にタイミング良くパンチが当たると本当に効くんだなと再認識しました。
うん、今年一番のワンパンチのインパクト。
初戦もね。