支流ラリー3週目③

 

前回書ききれなかった日曜日の分。

2週間前にクリアできなかった2支流を釣行した。

いつものように5時に現場に着いたのだが既に先行者が入川していた。

東京ナンバーの車だったが、いったい何時に家を出てきたのだろう?

帰りの運転気をつけてね。

余計な心配をしつつも僕がエントリーしたい場所よりだいぶ下流だったので遠慮せずにすんだ。

その後も午前中いっぱいアングラーをポツポツ見かけたのでやはり人気支流なんだなと。

里川なのでエントリーしやすいこと、

路肩などに停めなくても駐車できるスペースが結構あること、

割と変化に富んだ渓相で飽きずに遡行できること、

水質も悪くないこと、

放流量が多く全体的に魚が散って偏りがないこと、

数もサイズもまあまあ期待できることなど。

この支流は監視員がまめにチェックに来る。

実際に放流に携わっている人で何処に魚を放したかを詳細に教えてくれる。

テンカラ歴30年のベテラン渓流釣り師で釣りのこともフィールドのことも良く知っているから興味深い話をする人だ。

僕はすっかり覚えられていて、いつも僕の車の前に待機して退渓して戻って来るのを待たれている。  

以前はぶっきらぼうで上から目線な物言いだったが、最近は態度が変わった。

「やあ、釣れてるかい?」

にこにこ愛想良く笑いかけながらこの支流のことだけでなく他所のことまでいろいろ訊いてくるようになった。

まあ教えてあげているけどね。

「瀬に付いてますよ。チビが多いけど。」

その程度に留めているが。 

 

この支流の上流部は大規模なワサビ田があるため釣り不可になっており実際に遡行できる範囲は意外と短い。

テンポよく釣り上がっていけば3時間程度で全域カバーできてしまう。

人が入る場所は大体決まっているので、僕はそこを避けての穴場狙いが常だ。

瀬に付いているであろうことは予想できたので堰堤下や落ち込みは捨てて瀬釣りに徹した。

 

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CD3は瀬釣りでも十分使える。

水掴みが良いから複雑なルートを描く瀬の中での回収時にもアピールし続ける。

ただ沈む要素が本当に必要かは疑問。

もっとライトウェイトで反応が鋭い方がより一撃性を発揮するのではないか?

同じラパラのオリジナルフローティングとか。

シェイプはほとんど同じだから比較しやすいし。

 

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それなりに釣れるのだけど、瀬釣りでCD3を使うとやや単調になりがち。

緩流パートではシャクリを入れてみたり意識的に変化を与えてはいるのだが。

なんか一本調子なんだよな。

 

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スイミングフックのサイズを上げたがチビに対しても問題なかった。

 

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チビは飽きない程度に釣れた。

よりハマるSA50RSではなくCD3を瀬で使い続けたのは、あえてダートさせないため。

自発的なアクションでどれほど魚を誘うのかを見極めたかった。

だからほぼCD3だけを瀬で使い続けた。

瀬釣りでのアプローチの際トップライクにフローティングミノー(つまりリップ付き)を使ってみようと思っている。

最終的にトップに移行できればという色気からなのだが、そのための切欠作りというか前段階というか、そんなイメージで試行錯誤したいなと。

ロッドやハリスも含めて見直そうと思っており、要はより軽量なプラグを使うことで沈める要素を省きたい。

瀬釣りにおいて、CD3(着水して沈む)とフローティングミノー(着水して沈まない)で渓魚の反応がどう変わるのか?

そこを知りたい。

渓魚に対してシンキングミノーがマッチしていることは否定しようがないのだが、

果たして瀬でも同じロジックがまかり通るのか?

例えばディープの場合、ヘビーシンキングミノーやバイブレーションに負けず劣らずクランクベイトが魚を誘ってくれることは確認済みだ。

沈下する要素を省いたってリップが水を掴んで潜らせれば良いだけのこと。

ボトムのタイトな岩の間などのサーチ能力はクランクベイトの方が上だしね。

 

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結局20cm以上の魚は釣れず。

それっぽいのを2回バラしたのが痛かった。 

もっとも釣果の期待できる支流でまさかの連続追試だ。

週末は人が多いので平日に来た方が良さそうだ。

 

午後も2週間前にクリアできなかった支流に追試に行った。

前回は初の現場ということでリサーチ釣行だった。

魚影をそこそこ確認し、20cm以上を既に釣っていてサイズの条件はクリアしていたからとにかく1匹釣れば良いということでかなり楽観していたのだが。

 

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あれっ!なんか水色が変じゃね。

 

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白濁している。

多分ワサビ田だろう。

上流で何かの作業をしていて濁った排水を出しているワサビ田があることは前回の釣行でも確認していた。

やばい、川が沈黙している。

入渓してから何も無いまま退渓ポイントが近づき諦めかけたときにようやく。

 

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パタパタと連チャンで。

しかしこの状況でよく食ったな。

自然相手なのだが、結局人がネックになること(アングラー、農作業)がほとんどだ。

どの支流も。

危うく追試になりそうだったが無事条件クリアしたのでこの支流は終わり。

面白い川なのでまた来たいのだが早朝の方が良さそうだ 。

ワサビ田から濁った排水が出る前に終わらせないと。ここは。