支流ラリー2週目③

  

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5月の釣行は13回。

歩いた距離は100.6kmだった。

終日(5:00~16:00)と半日(5:00~13:00)釣行があるので1回の歩行距離はまちまちだ。

5km程度の日もあれば10km以上歩いた日もある。

5月最終日のこの日の釣行は過去最高距離の13km歩いた。

ほんと、渓流釣りって歩く釣りなんだなと。

山岳渓流はやるつもりない。

装備がしっかりしていれば体力的には回復しつつあるので多分大丈夫なのだが、

単独釣行なので事故にあっても誰にも助けてもらえないからやらない。

ただ時々源流釣行の気分だけ味わいたくてちょっとだけ無理をするんだけどね。

日曜の釣行がそんな感じだった。

一応調査目的で源流近くまで遡行した。

上流域に魚は居なかったが。

やはり放流の影響がなくなる地点が確実にあってそこより上流は純天然魚が生息しているかどうかの話になる。

イワナはいないとされているしね。 

ほとんどの支流の上流域に近いところでは川を産業利用していて川底はコンクリで固められた農業用水路然であり、そのエリアが2km以上も続いている関係でそこより上流側に魚の楽園があるようには思えない。

それでも退渓可能な限界点までは探ってみようと。

釣果への期待というより好奇心に突き動かされているだけだが。

がんばって山の中を歩いて行ってみたけど何も無いのを確認するだけで終わっている。

まあそれも釣りなんで。

キャッチの写真が遡行した最上流地点の風景。

岩ばっかりで川なんて見えないでしょ。

源流はもうちょい先なんだけどね。

これ以上登ると退渓ポイントがなくなり、登ってきたルートをまた降りるしかない。

登るより降りる方が危険なのでできるだけ渓を降ることはしないようにしている。

退渓して山を歩いて林道を見つけて戻るパターンが多い。

林道は地図アプリでは確認できないので自分で歩いて見つけるしかないが、それほど難しくはない。

切り株が有る限り伐採した木を人間が運び出しているわけだから、必ずその痕跡が残っている。

それを見つけて辿っていけば林道に出れる。

熊の出没は確認されていないのでその心配はなさそう。

鹿、猪、狸、リスは普通に居る。

鹿は中流の方が目にする機会多いが。

目的はあくまで釣りであり沢登りではないと自分に言い聞かせながら行動している。

まあホームリバー水系は沢登りの要素があまりないけどね。

上流域まで人が入って産業利用しているから。

秘境と呼べるようなエリアはないんじゃないかな。多分。

比較的安全に遡行できると思うが、逆に人とのトラブルが起きやすいので気をつけなければいけない。

駐車場所の問題。

わさび田侵入の問題など。

住民や農作業にくる人たちの釣り人に対する目は厳しい。

「おまえら好き勝手やりやがって」

間違いなくそう思っている。

悪感情を払拭するためにはコミュニケーション取ることが一番。

話しすればわかるが皆気の良い人たちだ。

困っていればアドバイスくれたりもする。

彼らを無視して自分達がやりたいことだけやってそれが済んだら帰るのでは、

自分たちは楽しめていても地元の人にストレスを与えていることに気づかないとね。

 

 日曜に釣行した支流は1ヶ月前は人が居なくてノープレッシャーだったため良く釣れた。

プラグへの反応がとても良く、割とイージーに食わせることができたのだが、その状況はほんの短期間だけで、その後直ぐスレてしまった。

マイナーな支流のため上級者のジモティが好んで入っているようで手練れ故足跡残さないから荒らされている感は皆無なのだが。

案外入渓しやすい下流部が穴場になっているのではという予想は当たった。

皆上流に行ってしまうのだろう。気持ちはわかる。

 

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コンビニが直ぐ近くにあるし、入渓ポイントは民家の庭の横の階段だしと雰囲気は渓流とはほど遠いが魚影は濃かった。

直ぐにチビが釣れた。

 

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10mも歩かずにまたチビが。

既に追い多数だ。

 

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入渓から50mで3匹目が釣れて数はクリア。

まだ釣り開始から30分も経っていない。

 

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そして最初の大場所である水深のある落ち込みでCD3のシャクリメソッドでこの日の最大魚が出た。

CD3が一番強みを発揮するのはただ引き。

ロッドワーク入れてもダートしないしあまり集魚力が変わる感じではない。

だからリトリーブ速度を変えたり、ストップ&ゴーで食わそうとしたりしていたのだけどそれは瀬釣りでのみ使えるアプローチ。

水深があるポイントでのCD3による一番効果的なアプローチは縦の要素を入れたもの。

と言っても名前の通りカウントダウンするのではない。

沈下速度が決して早く無いため沈む途中で見切られちゃうことが多いからだ。

逆に魚が食い上げてくるようにアピールさせた方が良いと思う。

それがシャクリだ。

メソッドとしてはこんな感じ。

『 ロッドのグリップトリガーはツーフィンガー掛けで軽く持つ。

決して握り込まない。添えている程度が良い。

手のひらの中でブラブラさせやすくしておく。

狙ったポイントにキャスト着水させたら気持ち沈ませてから前述の握りのままスローに回収する。

回収速度は流速と同じかやや遅いくらい。

そのくらいのテンションで引きつつロッドをシャクり続ける。

手のひらを軽く上下させながら手のひらの中でグリップを遊ばせる感じ。

ブランブランという感じでソフトにシャクるとロッドの反発を利した微妙な反動が出る。

もちろんロッドの調子にもよるので、あまりにもティップの柔い先調子では難しいと思う。

僕のヨンテンロッドは狙ったアクションが出しやすい調子なのでこのメソッドに嵌っている。

そのロッドワークにより水中のCD3はどうなっているかというと、腹を上に出すヒラを打ちながら沈下と浮上のショートなレンジ変化を繰り返す。

しかもスローに引くからアピールタイムは案外長い。

魚がステイしているボトムの岩陰などからは多少距離があるのだが、あるが故に気になってたまらなくなり飛びだしてくる。

ワラワラと同じレンジから寄ってくる魚ではなく、あくまでボトム付近に張り付いている魚を的にかけている。』

狙いはそんな感じなのだが、上の魚はこのメソッドに騙されてもんどり打って食い上げてきた。

ただ大きな落ち込みなどの大場所より小さな落ち込みの小さなたまりでやる方がハマると思う。

タイトエリアでこそ強みを発揮するアプローチだからだ。

プラグを引く距離が短くてもアピールが強いから全然OKだし、足場が悪くてキャストがままならない状況でもプラグをそこに落とせさえすれば良いのでなんとかなってしまう。

最悪ピッチングで入れてしまえば良いのだ。

CD3の集魚力を効果的に使えるメソッドなのだが、フックがラインに絡みやすいのでベリーのフックははずしテールのみにする。

CD3を使う人は皆そうしていると思うが。

ヒラ打ちにくいプラグにヒラ打たさせるとどうなるかっていうことが良くわかる。

バグライクなシルエットとアクション。

普通に引くとそうは見えないが、リアのスイミングフック込みで流れの緩い川面に落ちた甲虫がバタバタ暴れている様を演出できる。

キモは沈めさせ過ぎずにスローに引いてくること。

 

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20~21cm。

開始1時間でサイズもクリアし条件を満たしたのでこの支流は終了。

その後は時間いっぱいまで惰性の釣りになってしまった。

結局魚影が濃かったのは最初の500mだけ。

そこから上流は急に渋くなってしまった。

下流部を捨てていたら酷いことになっていたかもしれない。

 

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まあそれでもポツポツとチビが。

 

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忘れた頃に食ってきた。

 

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この子が釣れたのが9時頃だったがその後はパッタリ。

ドラグを締め忘れていたため合わせが効かず良型をバラしたのが一度あっただけ。

そう言えば大きい魚を掛けてもほとんどしくじっているな。

20cm未満を想定しているためフックが小さ過ぎることも一因かも。