解禁日を含めて数回渓魚釣りに行った。
片道40kmのフィールドなので足繁く通うことはできないけど。
解禁日前日と9日の大雨増水が影響し多くのアングラーにとって難しい状況のようだがむしろ評判を落としたことで集客しない方が好ましい。僕にとっては。
「釣れないと本当に来ないんだな」
さびしい現実(僕にとっては好都合)を目の当たりにして呆れた。
結局、直前に放流した個体が散ってしまって所在が掴めないので皆苦戦しているのだ。
釣れない釣りに慣れていないアングラーは諦めも早いし、我慢強く魚探しをするメンタリティがない。
釣れない→面白くない→行かない
特に餌釣りは釣ってなんぼだからわざわざ釣りにくい状況を選択する理由がない。
彼らはお金を出して釣れない場所には行かない。
遊漁環境を管理する漁協としては頭が痛いだろうが釣り堀じゃないのだからバンバン釣れると思われるている方がおかしい。
まあ、あまり釣れないのは僕も同じ。
漁協の監視員と現場で会う都度話をするのだが、
解禁直前の放流個体は25cmサイズがメインらしい。
そんなサイズ1匹も釣ってない。
「釣れない、釣れないってみんな言うんだよ。」
監視員の表情は暗い。
僕がポツポツ拾っている個体は昨年秋に放した稚魚が育ったもののようだ。
15cm〜20cmサイズ。
良型への欲はあまりないので時々相手してくれるチビたんが居るだけマシだと思っている。
渓流釣りの醍醐味は釣果だけでははかれないから。
流れの筋とカバー(石)の関係から、魚の付き場がイメージできるようになってきた。
徐々にだけど。
今の状況では、基本的に魚は沈んでいて上に出ることはまずない。
流れと同期させて魚を誘える範囲にプラグを位置させるためには、プラグを沈める(つまり沈下するタイプを使う)他ない。
自分のレベルも考えず思い上がっていた僕もようやくそのことに気付き戦術を変えた。
遡行しながら要所を打っていくのが常套なので必然的にアップストリームのプレゼンになる。
そのため流れより僅かに早くなるようラインを巻き取る感じだから沈下すると言ってもボトム付近を引くわけではなく、レンジ的には良い具合。
それと比重が高い分キャストしやすく特にアキュラシーに好影響する。
「なるほど、シンキングプラグを使う理由はこれか」と。
やっと気付いた次第。
メインに使っているプラグは、
RayTuneの『SA50RS』
引き抵抗が少なく、自発的アクションゆったり気味のウォブラーだ。
アップストリームでロッドワークすると節度のあるダートが出るので、そいつを利用しつつ魚に誘いをかけるのが楽しい。
扁平ではなく丸みのあるボディシェイプも流れの釣り向きだ。
よって大変気に入って使い込んでいる。
シングルフックに交換しちょっとだけウェイトチューニングして自分仕様にはしているのだけどね。