渓魚釣り師が重要視するウェーディングシューズ。
エサ釣りもテンカラやフライもルアーも釣りのスタイルは違えど遡行することはいっしょなのでツールは明確に区分されていない。
釣り師が性能や使い勝手だけでなくコストを意識するのも同様。
ワンシーズンで使い捨てるものにウン万も払える人はそう多くはない。
ソールが減るだけではなく靴全体的にダメージが出てくるのでソール張り替えだけでは済まないしね。
コストと性能を秤にかける釣り道具の際たるものではないか。
僕が今まで渓流釣りで使ってきたシューズは、
ソックスタイプのウェーダーと対のウェーディングシューズ、
鮎タビ、
沢タビの3種類。
ウェーディングシューズに関してはフライカテゴリーの一般的なブーツタイプのものと沢ぐつタイプのものと2種類を使った。
シーズンを通しての僕の中での序列は、
- 沢タビ
- ウェーディングシューズ(沢ぐつタイプ)
- 鮎タビ
- ウェーディングシューズ(ブーツタイプ)
になる。
代替えしたり買い足したりしたそれぞれの経緯を振り返ると、現状に不満を持っていて問題解決を図った点で共通。
だから最後に入手した沢タビが現場に一番マッチしているのは道理。
メリデメはどのシューズにもあるのだが、それを一々検討するのではなく単純に現場にマッチしているかどうかで決めれば良い。と思う。
苔の乗った石の多い川の中を歩くのであればフェルト底一択だし、
岩の上り下りを繰り返す遡行や石ゴロゴロ河原を長時間歩くのであれば足裏感覚がスポイルされないタビタイプが間違いないし、
草や落ち葉の多い崖の上り下り時のリスクを回避するならラバーソールが良いし、
マルチパーパスのものは無いので重視する要素を見極めて無い物ねだりはしない。
一番使用頻度の高いモンベルのサワーシューズは低価格だがソールの減りが早いのでワンシーズンもたせるのは多分無理。
キャラバンの渓流シューズとローテーションしつつ使っているが、それでもそろそろ寿命っぽい。
キャラバンは案外丈夫でソールの減りも少ないが砂利が靴の中に入りやすいので遡行中ストレスを感じる。
Foxfireはスズキ釣りで使う分には何の不満もなかったが、渓流で使用するには耐久性に対してコスト高になってしまう。
渓魚釣りワンシーズンどころか15回釣行くらいでオシャカになってしまったのでリピートする気はない。
渓流釣りは1回の釣行でのダメージの進行スピードがスズキ釣りとは桁違いなので使用目的に合っていないのかもしれない。
遡行を伴わない本流のトラウト(サクラマス等)釣りなどには良いと思う。
僕のスズキ釣りもそんな感じだから普通に使えたのだけど遡行には向いていなかったようだ。
遡行中の転倒に関しては岩に乗った苔で滑ることだけが原因ではない。
ウェーダーを着用しているときなどは足の可動範囲が狭められて、あるいは長時間の遡行による疲労で体が動かなくて足場を踏み外したり、反射神経が追いつかなくてバランスを崩したりすることもある。
装備全体の問題も少なからずあるということ。
ウェットウェーディングスタイルは動きやすいため遡行の疲労がウェーダーと比較して圧倒的に少なく気に入っている。
ネオプレーン素材のものをチョイスするなどアンダーを工夫すれば4月中旬くらいからウェットスタイルでいけそうだ。
夏場は薄手のアンダーを使いたくなるが膝回りなど露出している箇所をアブに狙われるので悩ましいが。
遡行用として今気になっているのは地下足袋だ。
スターひろじのYoutubeチャンネルでそれで知った。
ただ動画では本格的な山岳渓流での使用なので僕の現場とはちょっと違うんだよな。
お試しで使ってみて現場とマッチしているかだけでも確認しようかと思っている。
比較的安価だしね。
快適に遡行できるかどうかは足下の装備にかかっているので今後もいろいろ試してみるつもり。
先週末の釣行。
土曜日は昼過ぎの出発だったため近場の支流でお茶を濁した。
魚影は薄かったがやっとこさ掛けた良型を2回バラして残念無念。
坊主を免れるのがやっとだった。
退渓直前に出た23cmくらい。
この日もアブが多くて超ストレス。
やはり薄手のアンダーを履いてしまうとそこをどうしても狙われてしまう。
動いていると寄ってこないのだが止まった途端に集られる。
低山帯の渓流はアブの楽園だな。
高度が上がるとあまり居なくなるようだが。
日曜日は早朝出撃できたので本流源流域に入った。
とにかくアブの少ない沢で釣りしたかったのでできるだけ高地ということで。
夜間にまとまった雨が降ったので水量は十分だった。
雰囲気も良くアブも少なかったので気分良く釣りできたが掛かるのはチビばかり。
この日は完全にF縛り。
アスリート55S FH改のみで終日釣りしたが別に不都合はなかった。
まあチビたんが沢山掛かってプラグなんて何でも良い感じだった。
こんなのばっかりだと流石に飽きる。
イチマルループにハマってしまたので早々に見切り少し下流の支流に移動した。
前の現場に比べて魚影は大分薄くなったが逆にサイズはアップ。
24cmくらい。
退渓間際に出た22cmくらい。
3時間くらいの遡行で同じくらいのサイズが別に3本出たが写真は撮らなかった。
撮影中にアブに集られるんでね。
それが嫌でサッサとリリース。
それにしても渓魚釣りって季節感に乏しい気がする。
春も夏も初秋もあんまり釣り味が変わらないというか魚のサイズも変わらないというか。
こういうものなのかしら?
まあフィールドにもよるのかもしれない。