夏の終わりの読書

 

ここ10日間ほどで読んだ本。

守る・増やす渓流魚―イワナとヤマメの保全・増殖・釣り場作り (水産総合研究センター叢書)

守る・増やす渓流魚―イワナとヤマメの保全・増殖・釣り場作り (水産総合研究センター叢書)

 

どちらかというと漁協向けではあるが、遊漁者が読んでも興味深い内容。

内水面の遊漁環境に問題意識を持っているアングラーなら対象魚に関わらず一読を勧める。

 

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

 

記憶が遺伝するという発想は面白いのだが、まあSFちっく。

荒唐無稽と切り捨ててしまえなくもないが、僕は大らかに捉えて読み進めたのでそれなりに楽しめた。 

 

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

 
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)

ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)

 
ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)

ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)

 

3冊あるとかなりのボリュームを想像するが、セリフ多数で字数が少ないため実質的には半分程度の中身。

警察組織を背景としての主要キャストのキャラの立たせ方が上手で、緻密に捜査過程を追いかけるところは作者お得意とするところ。捜査対象が猟奇殺人の場合は上手くはまってそれなりに楽しめるのだが、テロリズムを持ち込んでしまうとどうやら食い合わせが悪いようだ。

ジウのキャラ作りは難しかったようで、例によって途中で投げてしまっているのが残念。

それと性描写にここまでこだわる理由は何なんだろう。

読者のためにエロを入れとけみたいなものか。

漫画的な暇つぶしには良いストーリーだった。

 

北斗 ある殺人者の回心

北斗 ある殺人者の回心

 

読後に連想したのは高校生の頃に読んだカミュの『異邦人』

内容が似ているわけではないのだが僕の中で繋がるものがあった。

ヘビーで過剰にエモーショナルな作品なので気軽に読める感じではないが、どっぷり読書につかりたい向きにはオススメかな。

親子関係になんらかのトラウマを抱えている人には劇薬かも。

 

 

 

ウォルター・ベッカーが亡くなったことを今朝のウィークエンドサンシャインを聴いて知った。番組の中でも選曲されたマデリン・ペルーのこの曲は僕のお気にだが、ウォルター・ベッカーの名前がクレジットされていることを知らなかった。

 

 

 

もいっちょマデリン・ペルー。

このPV、めっちゃ癒される。