Saturday 2, February 2019
The Ford Center at The Star, Frisco, Texas, USA
Commission - Texas Combative Sports Program
Promoter - Top Rank - Bob Arum, Main Events - Kathy Duva
Matchmaker - Brad Goodman, Jolene Mizzone
Television - USA ESPN+, USA ESPN
Light Heavyweight Contest, 12 Rounds
マッチアップ:★★
スリル:★★
スキル:★★★
印象度:★★
「コバレフはなんでこいつに負けたんだろう?」
と不思議に思うほどのワンサイドマッチ。
倒せなかったのはアルバレスがタフだったから。
こんなに打たれ強いファイターを倒すのは難しい。
コバレフは序盤から足が良く動いていて、安心して観られた。
フットワークがスムーズかどうかが彼の好不調のバロメーターなのだろう。
リズミカルに出入りしポンポンと手数が出ていれば通常運転。
しかも彼の場合手打ち軽打ではなくパンチングパワーがあるので相手としては付け入る隙がほとんどない。
手を出す時のモーションは大きくないのだがパンチにウェイトを乗せられるフォームは独特。
バランス的にやや後傾の時にもパンチが伸びてきてコンタクトポイントに力を集中させられる。
力を効率的に伝えているという感じ。
腕力自慢のファイターがブンブン振り回すのとは対照的でとてもスマートなアクションなのだが、それで倒してしまうから痛快だ。
スタミナや耐久力は並みかそれ以下なのでスリリングなファイターでもある。
この試合、ジャッジ2人は4ラウンドをアルバレスに与えているがいったい何を評価して採点したのか知りたいものだ。
もう一人のフルマークスコアが実態をより正確に反映していたのではないか。
戦術的に一発狙いに終始したアルバレスはタフネス以外評価できる要素が皆無。
前戦はやはりフロックだったのだろう。
ライトヘビーウェイトのトップレベルは東欧のファイターが席巻しそうだな。
大柄な体格、レベルの高いアマチュアボクシングの基礎、旺盛な名誉欲(つまりハングリーなメンタル)など良いファイターを産出する土壌があるのだろう。
マッチアップ的には『USファイターvs.ロシアンファイター』が興味を引くのでアメリカ人ライトヘビーウェイトの台頭を望む。