81年、ドワイト・ムハマド・カウイ(ドワイト・ブラックストンはバースネーム)のキャリア初期の試合。
この年の12月にマシュー・サード・ムハマドに勝ってメジャータイトルホルダーになります。
上背は170cm足らず。
ライトヘビー級としては極端なチビ。
そのこと自体ユニークなのですが、短身のデメリットなんて微塵も感じさせない素晴らしいファイターです。
僕が子供の頃、海外の試合を観る機会はごくごく限られていて、たまに民放テレビ局で放送されるのは、レナードやハグラーのような当時のボクシングアイコンの試合ばかり。
今なら気になるボクサーの試合はほぼリアルタイムで観れますけど当時は月刊誌の記事と写真が全てでした。後はビデオ(これが結構高くて子供にはそう易々とは買えなかった。)かな。
そのため、雑誌メディアを通してイメージしていたボクサー像と実際のファイトぶりのギャップに驚かされることが良くありました。
カウイは正にそのパターン。
もっと野暮ったいブルファイターをイメージしていました。
実際のカウイは攻防のまとまったスキルフルなファイターでした。
自分よりはるかに背の高い相手にビシビシとジャブを当てる様に驚いたことを憶えていますよ。
無冠時代の試合は観たことがなかったですが、やっぱり素晴らしい。