Saturday 7, December 2019
Barclays Center, Brooklyn, New York, USA
Commission - New York State Athletic Commission
Promoter - Lions Only Promotions - Jermell Charlo, TGB Promotions - Tom Brown
Matchmaker - Tom Brown inspector Matthew Delaglio
Media - USA Showtime
マッチアップ:★★
スリル:★★★
スキル:★★★
印象度:★★
ルイス-ジョシュア2を取り上げるつもりだったが、あまりにもワンサイドで予想通りの展開だったので特に感想もなくスルー。
ということでチャーロ-ホーガン。
なかなかビッグマッチにたどり着けず、地味なマッチメークに甘んじている感のジャマールくんだが、ボクシングスキル自体は若干ではあるが進歩している。
以前は身体能力に頼った強引な部分が目についたが、余分な部分を削ぎ落とししつつ自身のストロングポイントを生かすようになったことで見栄えが大分改善されてきたように思う。
やはりジャブが力強くて良い。
ホーガン程度の力量の相手であればジャブでほぼ試合を支配できるくらいに。
「たかがジャブ、されどジャブ」
否この試合でのチャーロのジャブにはもっと大きな意味があると思う。
ホーガンのようなボクサータイプはジャブ突かれて後退させられるのが一番拙い。
何もできなくなるからね。
相手はフットワークにスムーズに追従してくるし、自分の上体は立ち気味で隙が生まれやすい。
カウンターも取りにくい。
ペースを取られている感もモロに出るし。
だからファイタータイプであっても背が低くてもジャブ突くことを放棄してはダメ。
もちろんスキルありきなんだけど。
よほどのハードヒッターか、鉄壁のガードスキルでもあればね。多少話は変わってくるが。
フィニッシュはカウンター気味の左フックだが、序盤からジャブを強く意識させているのでそれをフェイントに使って左フック一閃。
「ジャブが来る」と反応してしまったホーガンは左フックに対処できなかった。
スローで見返すとフェイントに見事に引っかかっているのがわかる。
普通こんな露骨なフェイントはバレてしまうが、ジャブを意識させられまくっていたホーガンには効果的だったのだろう。
こういう部分にもチャーロの進歩が見られる。
ただ、場面によってはもっと脱力することができるし動きにメリハリを付けることを覚えれば一段上のレベルに上がれると思うけどね。
ちょっと力入り過ぎ。
ジャブ以外の部分ではそれほど感心することがなかったのはそのため。
元来の力強さにスムースさ(攻防の連動性において)を加えていきたい。
そうなれば、カネロとマッチアップしても面白い試合が観れそうだ。