事務所のエアコン取替そして冷風機導入

 

現在の事務所兼住居は借家で入居してから13年経っている。

入居時に取り付けてもらったエアコン(1F事務所用と2F寝室用)が寿命を迎えたようで両方ともまともに冷気が出なくなってしまった。

内部クリーニングしたり電源オンオフを繰り返したりしながらなんとか使い続けていたが、いよいよダメになった。

僕は基本的に冷房をあまり使わない。

真夏でも日中の事務仕事中などはエアコンOFF。

窓全開にして風を入れて空気の循環を良くすればなんとか凌げると思っている。

暑さには割と強い方なのだ。寒さには極端に弱いが。

節電のためというより体調を崩してしまうのでエアコン使用を控えている。

ただ日が落ちてからは湿度が上がるのでさすがに不快になり夕食や読書や動画視聴中などはエアコンを付ける。

まあせいぜい2時間程度。

あとは就寝前後1時間くらい。

2Fの寝室は熱が籠りやすく寝苦しくてエアコンなしではつらい。

睡眠不足になってしまうからね。

で、エアコンを2台とも交換してもらおうと思い管理会社に連絡依頼した。

管理会社からの返答は、

1FはOK。

2FはNO。

「入居時は1台しか設置しておらず、もう1台はご自分で手配したのでは?」

そうだっけか。13年前のことなので忘れてしまった。

なんとかならないかと頼み込んだがダメ。

業者の手配はするが取替は1台(1F)のみ。

両方やるなら1台分は自費でやれと。

さらには退去時には取り外して持って行けと。

仕方なくエアコンに関して探索をしたのだが商品や工事費を調べたら思いのほか高い。

うーん、どうしよう。

しばらく考えて2F寝室のエアコンは諦めた。

寝苦しいので冷房をつけるのだが、設定温度を高め(28度)にしても、僕には冷え過ぎで時々(ひと夏に2,3回)体調を崩す。

タイマーセットしても寝苦しくて起きてしまったり、上手いこと運用できないのだ。

結局、エアコンは冷え過ぎなんだ。僕にとっては。

除湿にしても温度が下がってしまうので同じね。

そこで自分にあった寝室用の冷房器具を探索し、これかなというのを見つけた。

 

 

そう。冷風機である。

コロナ社の『どこでもクーラー』の2021年製を2万ちょいのコストで入手した。

中古ではなく一応新品。

冷風機はエアコンの代用品ではない。

空間の温度を下げるという性能はエアコンにはまったく及ばない。

それを理解した上で購入した。

実際7畳くらいの寝室の温度を2℃弱程度しか下げない。

今の時期寝室の夜間の室温は31℃、湿度は70%前後だ。(寝苦しいわけだ)

十分除湿してから冷風を1時間くらいONすれば29℃台に下がる。

おデブちゃんや暑がりの人にはそれでも辛い環境だろうが、僕には快適なのだ。

寝苦しさは感じない。

ポイントは除湿をがっつりやることだ。

50%程度まで湿度を下げてから冷風を入れるようにする。

冷風をつけても湿度は下がらないからね。

 

 

除湿を3時間くらいしてから排水タンクを確認してみる。

このタンクには6リットル弱水を溜めておける。

 

 

なんと3リットル近く水が溜まっている

つまり2日に1回は排水しないと満水になってしまうのだ。

この製品、実は冷房機能はおまけのようなもので除湿機能や衣類乾燥機として使用することがメインなのである。

『コロナ冷風・衣類乾燥除湿機』

これが正式名称だ。

構造上エアコンの付けられない部屋でエアコン代用品を想定して購入した人のニーズはまったく満たさない。

こんなしょぼい冷風で真夏の部屋の温度を一般的に十分快適と感じるほど下げられるわけがない。

メーカーもそのことをしっかりアナウンスしている。

僕のようにエアコンは苦手だが就寝時短時間だけ蒸し暑さから少しだけ解放されたいという人にはマッチするようだ。

ただ除湿機能は優れているので湿気を抑えたいというニーズにはバッチリ嵌るのではないか。

そして排熱処理の問題。

背面から温風が噴出されるのだが、それを室外に上手く排出しないと冷風機能を発揮できないのだ。

だから別売のダクトパネルまでメーカーは用意している。

6千円くらい。

これは窓に取り付けるものでこんなもの

メーカーは動画まで用意しているが、別売りにしているのは単純にコストを下げて価格競争力を維持するためと、

 

 

 

必ずしも窓から外に排熱しなくても良いことをわかっているからだ。

窓にダクトパネルを取り付けると防犯上そして防音上の問題が生じる。

空き巣に狙われやすくなるだろうし、がっちり窓が閉まらないから室外の音が聞こえやすくて気になる人は部屋で落ち着けなくなるだろう。

僕の場合は窓にブラインドカーテンを付けているのでそれを取り外すか、サイズ違いを新たに購入するかしなければならない。

だから窓からの排熱は考えなかった。

 

 

入口のドアには下部に1cmくらいの隙間があって冬場は冷気が部屋に入ってくる(暖気が逃げる)のが嫌でプラダンを細くカットしたもので隙間をふさいでいる。

同じ要領でプラダンを加工して排出口を作ってやれば良い。

で、ホームセンターでプラダン(600円也)を買ってきて工作した。

 

 

排熱ダクトが隙間なく入るようにプラダンに丸い穴を開けてある。

温風が送くられるとダクトが膨らみ隙間が埋まる仕組み。

 

 

このように排熱ダクトは真っすぐにした方が排熱効率が良く冷風機能を発揮しやすくなるそうだ。

排熱ダクト内に断熱処理をしたりと工夫している人もいるようだが、僕はそこまでする必要性は感じない。

部屋の中のダクト長を短く(壁にべたつきしない程度に)するのがキモかな。

 

 

部屋の外(廊下側)から。

折り曲げずに真っすぐにすることで暖気の流れを良くしてやる。

曲がっているのとそうでないのとでは排熱効率に差があるのは確か。

 

 

排熱口の蓋の隙間から熱気が漏れるので断熱テープ(車のエアクリーナー加工時に使用したあまり)で目張りした。

衣類乾燥機としてはしばらく使えなくなってしまったが。

 

どこでもクーラーはエアコン代替品ではない。

イメージ的には、蒸し暑い環境で(31℃上限)除湿して温度を少し下げることで不快指数を許容レベルまで下げることができる製品だろうか。

エアコンで体調を崩しやすい人にとってはなかなかありがたい。

特に就寝時。

暑がりでがっつり涼みたい人にはまったく向かない。

 

 

今日、管理会社が手配した業者が来て1Fのエアコンの取替工事をしてくれた。

おそらくコストは工事費込みで8万円くらいだろう。

これであと10年はエアコンの心配をしなくてすむ。

10年もここに住み続けるかどうかはわからないが。