Rainy

 

先週末の釣行について。

梅雨入りした途端まとまり過ぎた雨が降ったため大増水したホームリバー。

本流はもちろん各支流も水量が多過ぎて遡行できそうもない。

そこで比較的水が引くのが早い支流をピックアップし、それをメインに想定しつつ増水したらここと決めていたピンポイントの現場があったので朝一そこに入渓した。

 

 

CDE55を反転流にそっと落としてやるとギラっと魚体を反転させて食ってきた7寸。

「あーっ!君じゃないんだよな。」

この子のすぐ後ろに二回り以上大きい子が付いていたので思わず声が出た。

いつも思うが良型はチビに先を越されてしまう。

と言うより多少の警戒心を保っているためだろう、真っ先にルアーに突進しないと言うことだろうか?

大きめのプールや淵などの大場所は手前から探るのがセオリーだが、律儀に踏襲することで余計な魚が釣れて場が終わってしまうことはありがちだ。

淵頭についている良型が本命だがそこにたどり着けずにチビで我慢しなければならない。

そのポイントで粘るか見切って先に行くかの判断は勘に頼ることになる。

僕の場合経験不足と生来のせっかち気質のため良型をじっくり攻め落とすことができない。

特攻隊長をなんとかいなして本命に食わせるにはためにどうするか?

少しずつ分かってきてはいるのだが修行がまだまだ足りないようだ。

朝一のピンポイント現場はやや期待はずれに終わってしまったのでメインに想定していたマイナー支流に移動した。

 

 

予想通り水は引いていてなんとか遡行できそう。

前回来た時は人が入った後だったため完封負けした現場だが、これなら場が復活していそうだ。

 


水量的にはむしろちょうど良いくらいだが、魚の反応は渋かった。

前回よりは良かったが。

 

 

つ抜けたら上がるつもりだったが、中々数が出ない。

サイズ的にも7寸止まりでチビがポツポツという感じだった。

 

 

それでも大雨後に釣りになっただけ良しと納得し早めに切り上げることにして退渓した。

その後車に戻るために峠道を下っているとバイク乗りの人が何故か僕に走り寄ってきて声をかけてきた。

「この辺で魚券を買える場所はありますか?」

あるわけないじゃん。こんな辺鄙な場所で。

「ネットで買えるから。スマホ持っているならそうしたら良いですよ。」

「この川誰も釣りしてませんよね。釣り人初めて見かけたのだけど何が釣れるんですか?」

「券買わずに釣りしたらどうなりますか?」

続けざまに質問してくる。

また変なのに絡まれたなと思いつつ、組合員証を見せて監視員であることを教えた。

「無券でこの川で釣りしてはいけません。やるなら釣り券を買ってから。」

そう言うとバイカーは気まずそうな顔して去っていった。

マイナー支流には無券で釣りしている輩が必ずいる。

監視員が来ないとタカを括っているのだろう。

河川敷でゴルフの練習しているバカ同様見かけたら駆逐しなければいけない。

 

その後は移動時間をできるだけ省きたくて近場の支流源流域に行った。

 

 

源流域は水が引くのが早いようで普通に遡行できた。

 

 

とは言え大増水の爪痕は残っていて食いは悪く、チビがポツポツ食ってくるだけ。

そのため早めに見切りをつけてこの日の釣りを終えた。

 

日曜日は朝から大雨が降っていた。

空も暗く、陰鬱である。

場所選びで迷ったが、車を走らせながら各現場を想像しつつ考えた結果本流の源流域に行くことにした。

頭上を木が覆っているため多少雨が防げるのではないかと思ったからだ。

それぐらい雨脚が強かった。

 

 

いやいやいくら何でも暗すぎだろ。

偏光かけるとルアーが全く見えないためどこにキャストしたかわからない。

 

 

仕方なく偏光なしだと水面下が見えず、魚が追っているのかどうかもわからない。

自分が何をやっているかも理解できていない状態で遡行したが当然のように釣れない。

高巻きする際も足元がよく見えず危ない。

滑落したら怪我するでは済まないだろう。

入渓して1時間後には源流域に来たことを後悔し始め、一匹釣ったら止めようと弱気になった。

 

 

大場所で原種チビがパタパタと釣れたので踏ん切りがつき退渓することにした。

全く楽しくなかったし危ないからね。

それにしても夜かって位暗い現場だった。

10m先が良く見えず、大体この辺だろうという勘でキャストしていた。

ヘッドライトがないと遡行を続けるのは無理だったと思う。

逃げるように本流源流域を後にして次にエントリーしたのは本流上流域。

移動時間が無駄だし、増水のことを考慮するとそこしか頭に浮かばなかった。

 

 

これ以上水量があったら釣りは無理というギリな状態だった。

遡行というより藪漕ぎしながら上を目指す。

要所をチェックしつつこの日の傾向を探った。

 

 

流石に流芯の中には居ないようだ。

そこで流芯脇の反転流に重点を置いたが、それも違った。

で流速がやや遅いヒラキを探ると居た。

瀬というより平坦なエリアだ。

 

 

「なるほど、そこに居るのね」

傾向はわかったがサイズが全く出ない。

チビばかりだ。

泳力の問題だろうか。

 

 

それでもチビたんを数匹拾っているうちに退渓場所が近づいてきた。

そこでちょっとだけ戦術を変えて水量と流速のバランスが取れた流芯をチェックした。

あまりガンガン流れていない感じのラインをアングル変えながら探っていると、

 

 

今日一が出ました。

8寸ちょいかな。9寸はない。

この子が釣れてとりあえず満足。

状況を考えれば、前回の釣行では渇水のため手も足も出なかったことを考えればOKである。