先週末の釣りについて。
相変わらず体調が良くないため土曜日だけ釣行した。
しばらくは体調に関わらず週一ペースが良いかなとも思っている。
やはり夏の現場はいろいろな意味でキツいから。
本流上流部〜源流部に釣行した。
早朝に駐車場所に着くと土砂降りの雨のお迎えを受けた。
既に他県ナンバーのワゴン車が停まっているので先行者が入っているかもしれない。
その悪い予感は当たり、入渓から2時間くらいノーバイト。
予定していた退渓場所まで無であった。
そのまま退渓せずに遡行し、農業利用エリアに入る。
人工要素が目に付き興を削がれるためか先行者が避けた可能性があると思ったのだ。
特に地元以外の人はそういう場所をパスする傾向があり竿抜けになっている。
思った通りそれまでの無反応が嘘のように釣れ始めた。
きっと渓相が悪いと思われて避けられているのだろう。
渓魚って用水路にも普通に住むので人工要素はネガにはならない。
そして餌が多いためかサイズが良かったりする。
良型が抜かれないこともある。
豪雨が水面を叩きつけていて水中が見にくいため一番目立つマットホワイトカラーのバギースピナーを使用。
ロッドは51テンリュウだ。
このセットの場合、ドラグを限界まで緩める設定にする。
そしてフッキングしても魚に引っ張らせつつ無理に引き寄せないようにする。
要はテンションを一定に保たなければならない。
こうしないと簡単にバレてしまうからだ。
実は取り込みが一番難しいパートのタックルセットなのだ(笑)
ちゃんと合わせてフッキングしたから大丈夫と思って一気に寄せようとすると、ポロッと外れてしまう。
何度良型をバラして悔しい思いをしたことか。
短いエリアではあったが要所で必ずバイトがありつ抜けた。
7寸平均とサイズも悪くなかった。
水中が見えればもっと釣れただろう。
雨脚が強くて何も見えなかったから。
そして十分釣ったので退渓し、車で源流部に移動した。
源流部はあまり人が入らない。
魚影は濃いがタイトなプールに集中しているため釣りにくいからだろう。
一般的なシンキングミノーでは釣れる魚は極端に限られる。
着水後わずかな距離しか引けないからだ。
CD3とかバギースピナーのように短距離向きのルアーを使うしかないのだ。
タイトプールを打ちながら遡行していく。
岩をよじ登りながらね。
上半身だけ岩の影から出して手前のプールにルアーを落としてテンション入れて即回収。
キャストするというより、ルアーを落とすという感じ。
顔の位置と狙っているプールの水面が同じ高さだ。
まあルアー釣りしているようには見えないだろう。
当然ロッドは38フェンウィックだ。
短竿でないと釣りにならない。
雨が止んで水面下がよく見えるようになったためバギースピナーのカラーをブラックピンクドッドに変えた。
僕のお気にカラーの一つで、より短距離走向き。
ブレードは回転すると人間からはほぼ見えなくなるがタングステンウェイトの金色が逆に目立つためそれで位置や動きを確認できる。
恐らく魚はウェイトに襲いかかっていると思われる。
ブレードに狙いがいってしまうとミスバイトになるのでウェイトが狙われる方が当然良い。
源流部で釣れる個体は原種がほとんどで、その特徴は背が黒いことと腹のマークがはっきりしていることだ。
なんかパーマークがタトゥーっぽい。
写真だと背の黒さが分かりにくいが実物はかなり黒のコントラストが際立っている。
泳いでいる姿はより背の色の濃さが目立つ。
タレックスの偏光グラスだと魚影がはっきり見えるので特に背の黒さが印象的だった。
タレックスの性能をこの日ようやく認識できました。
やっぱ凄いは。ラスターオレンジ。
泳いでいる魚がくっきりはっきり。
そして連中がどれほど警戒心が強いかも今更ながら良くわかった。
まさかという遠い距離から人の気配を察して岩陰に隠れてしまうのを目の当たりにした。
前に障害物がない状態で上半身を晒したらほぼダメだね。
サッと岩陰に隠れてしまい、ルアーには目もくれなくなる。
警戒心の強さと人の気配を察する距離感は思っていた以上だった。
これは原種アマゴに限った話ではあるが。
放流個体はここまで警戒心は強くない。
ここはバックウォーター絡みで比較的大きなプールの好ポイント。
当然のように魚が居る。
ここは1m四方のプールだが、
このサイズが潜んでいる。
本流の源流部はこんな感じだが、こいつにルアー食わせるのが実にむずい。
シンキングミノーでは多分無理だと思う。
以前テンカラで狙った時は毛鉤を無視されてしまった。
タイトプールに居る魚には毛鉤が良いと思ったのだが、そう単純ではなかった。
どのプールにも最低一匹は魚が居るのだが食わせる難易度がとても高い。
特に夏場は。
水量が少なく大場所がないこともある。
小さな溜まりに魚が集中しているのだ。
だから釣り味はあまり良くない。
ルアー釣りの醍醐味はほぼないね。
岩盤が独特のエリアがあったりして遡行自体は比較的楽だ。
この子が最後に釣れた個体だった。
この滝壺には魚が居なかった。
以前来た時も居なかったので知ってはいたが。
それでも釣り師の性で上を目指してしまう。
水量が乏しくて釣れそうもないことは分かりつつ遡行を止められない。
結局遡行を諦めて下山を決意するキッカケは蚊の群れだった。
蚊の攻撃に耐えられなくなって止めることにした。
肌を露出しているのは顔だけだが、顔を何箇所も刺された。
ハッカ油は蚊にあまり効かないようだ。
アブ対策にはなるのけどね。