バギースピナーちょっと補足と週末釣行について

 

 

 

前回書き足りなかったことを最初に少しだけ。

「スピナーってただ巻いてくるだけのルアーでは?」

一般的なスピナーはそうなのだが、バギースピナーを有効に使うためには少し作業を加える必要がある。

メリハリを与えるためにブレードの回転と流下速度をアングラー側がコントロールするのだ。

このメリハリが集魚要素のキモなので必要絶対条件と言える。

渓魚釣りは基本的にサイトフィッシングである。

ターゲットがルアーを追っているのもバイトするのもアングラーが目視することができる。

この環境を利用しない手はない。

ルアーの軌道(着水点からの)とどんなアクションをしたかを随時確認しつつ魚の反応との相関をシビアにチェックすることにより有効なメソッドを導き出す。

特に変化(メリハリ)にどう反応したか(反応しなかったのか)にフォーカスする。

バギースピナーはテンションオンでタイムラグなくブレードが回り流下速度が落ちる。

そしてテンションオフでブレードが止まり流れに同期する。

リール操作に併せてロッドの角度を変えると(所謂メンディングの調整)レンジもコントロールできる。

テンションをオフってメンディングを行えばレンジを下げずに流下させることも可能だ。

何もしないと少しずつ沈んでいくんだけどね。

石がボコボコ顔出しているアップの瀬釣りで石の周りを複雑にスラロームさせる際にも有効な方法であり、ただ引きではフローティング(サスペンド)ミノーのように上手く引いてこれないがテンションオンオフとメンディングの調整により複雑な軌道を描きつつ石を回してラインどりができる。

「瀬でスピナー?」

普通そう思うだろうが、バギースピナーならミノーを凌駕する使い勝手がある。

決して難しいテクニックではない。

まあミノー使った方が瀬釣りは面白いとは思うが汎用性あるよと言いたかっただけだ。

最後に色について。

ミノーメインの時は無頓着だったが、バギースピナーを常用するようになって気付いたことが色によって渓魚の反応が違うことだ。

具体的にはブレードの色の違いによる反応差なのだが多分タングステンウェイトの色も影響している。

何故かというと渓魚はウェイトに襲いかかっていることが多々あるからだ。

だってブレードにバイトしたらフッキングしないかしてもスレ掛かりになるはず。

実際にスレでランディングしたことは無い。

ウェイトを襲っているんだろうなとは感じている。

流石にそこまで微細にバイトの瞬間を目視できない(めっちゃ素早いから)ので想像の範囲を出ないのだが。

バギースピナーに関してはもっと色々書きたいのだがマニアックになり過ぎてごく一部の人にしか理解できない話になりそうなのでこの辺にしておきます。

自分の言葉で上手く伝えらそうになったらその都度釣行記の中で書くことにする。

 

 

日曜日は先週と同じ里川に釣行した。

やり残した下流部と上流部をチェックしたかったからだ。

多分藪漕ぎを嫌って人は入っていないだろうと予想していたが、その通り人は皆無だった。

先行者も僕の後にも現場に人は居なかった。

一番釣れる支流が一番人気が無いという(人が入らないから釣れるとも)珍現象になっている。

ヘビーな藪漕ぎと河川工事の影響を危惧しているのかしら。

あと里川不人気説。

僕は好きなんだけどね。

下流部は直近まで行われていた工事の影響があって確かに渋かった。

それでもチビがポツポツと相手してくれる。

 

 

里川釣行のデメは意外に入退渓しずらいことだ。

周辺の集落や田畑のために川を利用しているから人工的に川にアクセスできるルートが作られているはずなのでそれを見つけることから始める。

上写真がそれである。

コンクリで階段が設けれていることがわかるだろう。

ところが雑草に覆われて階段が隠れてしまって周辺から見えないのである。

だからその場所をピンポイントで知っていないと見つけられない。

入渓はコンクリ階段を使うと良い。

逆にそれ以外の方法はちょっと辛い。

高低差はあまりないが足場の悪い崖おりになってしまうからね。

 

 

川側から先ほどのコンクリ階段を見るとこんな感じだが雑草が被って全く見えない。

ここに階段があることを知らないと使えないよね。

里川の入退渓場所の確認はとっても大事。

リスクマネジメントとタイムマネジメントの両方の意味で。

 

 

下流域ではこのサイズしか釣れなかったが状況を確認できたので良し。

前回退渓した場所に移動しそこから上を遡行して状況をチェックすることにした。

入渓場所までの農道を歩いていると畑仕事をしていたおじさんに声かけられた。

「釣れているかね?」

最近は現場近隣の住民の視線がキツかったこともあり気やすく声かけてもらうと嬉しいものだ。

しばらくそのおじさんと雑談してから入渓した。

 

 

入渓場所で早速良型が出た。

直ぐ上に民家があるような人工的なエリアだったが、良型って変な場所に潜んでいたりする。

「何故ここに?」

いつも疑問に思うけど、まあそういうもんだと割り切るようにしている。

 

 

このプール(流れの本筋は中洲を挟んでもっと左側)にグッチャリ渓魚が溜まっていた。

これも理由不明。

放流魚って習性がちょっと違うのかな。

 

 

流れの澱んだプールだったのでルアー見切られてしまい食ってきたのはこの子だけ。

10匹以上は居ただろう。

こういう場所はルアー苦手だよね。

バギースピナーであっても中々バイトに持ち込めない。

 

 

この子でツ抜けたので一旦退渓した。

まあ安定して釣れる支流ではある。

藪漕ぎがかなりヘビーだから都会のアングラーくんに敬遠されちゃっていて客足の鈍い現場になってしまっているようだが。

藪漕ぎも釣りの一部と思って欲しいが、無理か(笑

耳の隠れる帽子を被ること(ベースボールキャップは耳周辺が防御できない)

タオルを巻くなどして首の露出を防ぐこと。

蜘蛛の巣をマメにはらって纏わりつかせないようにすること。

河原なので足元の石や穴っぽこに気を配ること。(目線の藪ばかり気にしないこと)

川の音を聞くことで川との距離感を測りつつできるだけ川から離れずに進むこと。

タックルの破損(特にロッドティップ)を防ぐよう持つ角度や位置に気を配ること。

上記を遵守すれば藪漕ぎは過大なストレスにはならないし、逆にスムーズに抜けることでプチ達成感を味わえるので捨てたもんじゃないと思う。

藪漕ぎを嫌う人は以前に藪漕ぎで嫌な思いをしたことがトラウマになっていると思われるのでそいつを払拭しないといつまでも嫌なままだよ。

まあマダニに食われることだけは絶対防ごうね。

肌を露出して(半袖とか短パンとかノーハットとか)藪漕ぎするのは厳禁である。

マムシはたまに出くわしてビビるが、気にするほどの遭遇確率ではない。

出くわしても積極的に噛みついてこないし普通は逃げていくから。

気にすべきはマダニだけ。

連中は獲物が通るのを草の上で待ち構えていて、その時が来たら乗り移り服の上を這って隙間から人体に侵入してくる。

一番狙われやすいのは首周りなので露出しちゃダメよ。

下半身に張り付いてきても早く気づけば服の下への侵入は防げるはずだ。

藪を脱出したら一通り自分の体を見てマダニがついていないかチェックすると良い。

張り付いていたら払い落としてやる。

目指せ藪漕ぎマスター(笑

 

 

まだ10時だったので上流部の更に上の農業利用エリアに移動し入渓した。

このエリアはもう5年くらい来ていないので様子を見たかった。

放流していないので魚影が薄いのは知っているのだが。

魚は思っていたよりは居た。

ただネイティブなので警戒心が段違いに強い。

まあ食わないわ。

それでもポツポツとはバイトが取れる。

全部バラしたけどね。

食いが浅すぎるのだ。

 

 

この日のハイライトはこの場所だった。

写真真ん中の大石のすぐ左側に流芯が通っているように見えるが、実際はもっと右岸に寄っているのだ。

大石の横に流れのヨレがあって(流芯と大石の間)おそらくそこに陣取っていたであろう良型(今期一間違いないサイズ)が食ってきたが掛かりが浅くバレてしまった。

失敗した理由は明確だ。

本来はブッシュの奥の流芯にバギースピナーを落として着水時にターゲットに気づかせる必要がある。その後流芯に少し乗せて流下させてからタイミングを測って流芯から外してヨレに入れてやればガッツリ食ってくるはずだ。

そうすれば獲れた可能性が高い。

ところが実際はブッシュの奥に低弾道で入れるアキュラシーが担保できていないため(まだ43ジャクソンが手の延長になるほどには使い込めていない)想定したピンよりも少し手前(流芯とヨレの境目あたり)に着水したため落ちパクのような食い方になってしまった。

結果的に食いが浅くバレた。

ギラっと反転した魚影が今期一を確信する程大きかっただけに無念である。

アキュラシーが不十分だとこういうことになるという教訓だね。

まだね、グラスコンポジットブランクスの反発力を上手くコントロールできていないのだ。

この良型バラしでかなり凹んだので退渓することにした。

そしてランチを挟んで近場のマイナー支流に移動した。

 

 

ここに来るのも久しぶりだ。

現場の雰囲気も何となくしか憶えていなかった。

 

 

それでもチビがポツポツと食ってくれた。

ちょっと良さげな型をバラしたこともあり魚影は釣りにならないほどには薄くないようだ。

 

 

ただ他に釣り師が4人も居た。

しかも全員他県ナンバーの車だし。

なんでこんな魚影の薄いマイナーな支流にわざわざ遠くから来るのだろう。

多分大して釣れていないだろう。

一瞬、無券を疑ったが声かけてもおどおどしていないからその心配はなさそうだ。

「釣り券見せて」

とは言わなかった。

何だか面倒くさかったのだ。