
先週末は早川水系の奥沢谷に釣行してきた。
キャッチの写真は入渓場所。
雨畑湖を周回する道路の先にある老平集落にある駐車場に着いたのが6時30分と少し遅かったこともあり既に満車だった。
全て山梨ナンバーだったからジモティなのだろうが釣り師ではなく山登りの人っぽい。
さてどうしたものかと停められずにいたら1台出て行ったので空いた場所に駐車できた。

遊漁証はつりチケで買ったが、早川漁協の日券はコンビニのチケット発券機でも買えるようだ。
個人情報を細かく晒さなければならないつりチケはできれば利用したくない。
今後はセブンイレブンなどで入手することにしよう。

駐車場所から30分くらい林道(というか登山道)を歩いて入渓場所に着く。
林道途中は崖が高くて降りられないという情報を得ていたが、まあ降りようと思えば降りられなくなくもない。
3kmほど歩き、登山道の分かれ道を左に進むと確かに河原にスムーズに出れるのであるがそこから遡行できるエリアは短い。
そして皆が同じことをやるのであろう、源流っぽい渓相にも関わらず魚はスレていた。

釣れるのはチビばかりで追いも良くない。
ゆら〜とルアーに近づいては来るが直ぐ引き返してしまう。
スレた個体の典型的な反応だ。
「こんな遠くまで来てスレた渓魚を相手にしなければいけないのか。」
期待感のハードルは下げてはいたが、それ以上にテンションは下がる一方だった。

良型が居ないわけではなく全く食う気配がないのだ。
ピックアップ間際にチビが食ってくるパターンが延々と続く。

やっとサイズアップしたかなと思える個体が掛かったがイワナでした。
渓相的にはイワナが居るのが普通でアマゴの現場という感じでは無かった。
大岩をよじ登っていく感じの遡行で行けるとこまで行こうと。

多分早川漁協が沢山放流しているのであろう。
魚影はかなり濃い。
良型も居るには居る。
尺はありそうだと思える個体もチラホラと確認できた。
ただこんな場所なのにほぼスレているという。
そしてプール打ちがほとんどなので2時間くらいで飽きてしまった。

白糸の滝がいくつかあって景色は良かった。
釣果的な期待値レベルは限りなくゼロになってしまったが周りの景色は良いので遡行自体はそれなりに楽しめたかな。

高巻きの面倒そうな連続滝のエリアで引き返すことにした。
一応ゴルジュをよじ登るルートなどを検討したが、上に行ったところで渓魚の楽園があるように思えなかったので見切ったという感じだ。
一旦戻ってダム湖の少し上(林道を歩いた箇所)を遡行することにして入渓場所まで降った。
途中で退渓できる場所がないからだ。

ダム湖の上は伏流になっていると思っていたが、平川が続いていた。
渓相は悪いが魚はこちらの方が多く居た。

7寸サイズがポツポツ掛かる。
こんなところに居るのかというチャラチャラの流れの中から元気に飛び出すという感じでスレは全くない。
エリアごと完全に竿抜けになっていておそらくあまり人が入っていないのだろう。
やる気になるような渓相ではないからね。
源流部での貧果が嘘のように釣れ出してやっと楽しくなり始めた。
調子に乗って遡行していると、突然ムッととするような獣臭が鼻を突いた。
シカの匂いは嗅ぎ慣れているから全然違うのが直ぐわかる。
かつて嗅いだことがない濃厚な匂いでちと臭い。
「何だこの臭い。」
とは思わず、
「これ熊じゃね。」
と咄嗟に予感し不安になった。

写真中央に白く見える4mくらいの崖があるが、その直ぐ下で上記の臭いを嗅いだ。
で、崖を見上げると黒い毛むくじゃらな背中が動いているのが見えた。
熊であることを確信し、背中を熊に向けずにゆっくり下流に下がって撮った写真がこれ。
もう熊の姿はないけどね。

この二つの大岩の後側が先ほどの崖なのだが、これを超えて遡行を続けるか入渓場所に戻って釣りを止めるか迷った。
15分くらいここに止まっていたが、獣臭が消えたことを確認して結局遡行を続けることにした。
目の前で熊を見て情けないくらいビビってしまったようだ。
その後もしばらくは下流側に熊が居ないか気にしながらの遡行だったもの。
熊鈴って音が響いていても何も機能しないなと実感した次第。
こういう場所で釣りする時は熊撃退スプレーを持参した方が良いかも。
河原でポツンの状態で熊に出くわすとかなり怖い。
釣りの浮かれ気分が吹き飛ぶくらいだ。

平瀬がなくなり大岩ゴツゴツの渓相になると急に魚影が薄くなった。
というかまたスレた個体が多くなり出したという感じか。
全くもってわかりやすい現場だなという印象だ。
熊ショックを引き摺っていたためもありバイトも遠のきだした。

それでも要所でポツポツと6〜7寸クラスが掛かる。
やっぱり竿抜けがあるのでそこを探れば出ることは出る。

パーマークの薄い見栄えのあまりよろしくない個体が多かった。
全体的にそうなのかたまたまなのかはわからない。
いかにも放流魚という感じではあった。
水質はそれほど良くなくて川底の岩に藻も多く付着している。
ほとんど川の中には入らずに遡行できるのでゴム底でも大丈夫だろう。

ルアーでも十分つ抜けるくらいの釣果は見込める現場だと思う。
ただ魚は多いが全体的にスレているので竿抜けを探るのが前提だ。

雨後などタイミングが良ければ良型が出そう。
入退渓場所が限られるため皆が同じルートで竿を出しているであろうことは容易に想像できる。
そういう意味でも良い魚に出会えるかどうかはタイミング次第なのだろう。
支流が多く奥行きのありそうな早川水系は来シーズン以降もっと深入りしたいと思っている。
ただ遠いのがネック。
往復ドライブしている時間が長過ぎてウンザリだ。
それでも多分来シーズンは年券を買うつもりだが。