シーズンラストは減水のホームリバー水系で

 

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ようやく秋の気配を感じるようになり、そろそろ本職のソルトを始めたいのだが初夏以降他所に浮気してご無沙汰続きのホーム水系に言い訳がましくラスト釣行した。

連休初日だが天気は朝から崩れ終日雨模様であった。

やり尽くしている感のあるホームではあるが、源流域まで詰めたことがない支流が2、3あってそれには理由がある。

一つは単に林道歩きが面倒いから。

これに関しては早川水系釣行で慣れてしまい抵抗感がなくなった。

「山歩き(山行と言えるほどではないが)も装備さえ揃えていれば楽しかろう。」

と。

つまりザック装備で釣行することで不都合は色々と解消された。

ランガンスタイルが身についているため徹底的に身軽で現場に出ることが当たり前になっていた。

そのため軽装備だと都合の悪い源流域を無意識に敬遠していたようだ。

二つ目は、どうやらイワナが居そうだと想像していたから。

本来棲息していないはずのイワナ(漁協も放流していない)がいるということは、どちら様かが過去に放流しているからだろう。

なんかそういう不自然が嫌なんだよね。

そんなにイワナが釣りたいのならネイティブが棲息している場所、管理漁協が放流している場所に行けば良い。

同志がアマゴを放流するのならまだ理解できるのだけど。

そういうわけで敬遠していた支流の上流域〜源流域に釣行した。

林道をかなり歩かなければいけないし、居るのは多分イワナという現場だ。

 

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車止めで準備をして林道をテクテクと歩いて山を登る。

スタート時点では雨はパラパラ程度で気にならなかった。

途中の橋で川を見ると水が全くない。(トップの写真参照)

ただ枝分かれしたもう一方の筋で大量に取水しているその影響も考えられるため一応想定していた入渓点まで行ってみることにした。

 

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林道を登っていると雨脚がだんだん強くなってきて更には霧が出てきた。

前方の景色が真っ白に霞む。

やがて今まで使う機会のなかったザックカバーをかけなければならないほどの雨になった。

釣行の最後まで雨降りだったのでその後はカバーをかけっぱにした。

 

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Amazonでポチったこのザックカバーは安物だがまともだった(笑

ザックが全く濡れなかったのでそういうことでしょう。

 

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入渓場所はこんな。

かなり減水気味だが水があるにはあった。

湧水が豊富な支流なので他が干上がっていてもここは大丈夫だろうという予想は当たった。

 

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とは言え水はかなり少ない。

部分的に伏流になっていてチープ感は否めなかった。

「魚居るんか?」

期待感は薄かったが短竿38フェンウィックでピンを探った。

 

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僅かにある釜で無反応だと期待感が萎むが魚影がチラホラと確認できた。

居るには居るんだな。

食い付きが悪いので、もしかしてアマゴ?

そう思いながら探っていると、

 

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9寸のイワナが食ってきた。

むこう合わせだったが、その後グイグイとロッドを曲げて走るので勝手にフッキングが決まってしまい楽に取り込めた。

釜の中なので障害物がなくバレるリスクはほぼゼロ。

アマゴの場合、こんなにイージーではない。

激しくヘッドシェイクしてフックを外しにかかるわ、走らず余計なテンションを入れないからフッキングが甘くなりがちだわでバレる確率がイワナに比べて高いのだ。

難しい=楽しい

食わせる難易度も込みで敵としてあっぱれなのは、やはりアマゴだなと僕は思っているである。

サイズはイワナの方が良いけどね。

あの無駄な抵抗でグイグイ引く感じも好きな人はいるだろう。

まあ釣りの価値観は人それぞれなのでどっちが良い悪いではない。

 

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雨は止む気配がなくシトシトと降り続き、気温も低い。

多分15℃くらいだろう。

先日までの暑さに体が慣れているので寒さを感じながら遡行した。

「ああ、熱いコーヒー飲みたい。」

釣りがあまり楽しくないからこんなことを考えるのである。

 

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その後も7寸、8寸のイワナがポツポツ。

予想通りイワナしか居ない沢でした。

 

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源流域手前まで遡行したけど、あまりにも水量が乏しく、その上への興味が湧かなかったので止めて下山することにした。

 

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沢をそのまま下らず山の中を歩いて下山した。

ホームにはヤマビルが居ないし山歩きの方が楽で良い。

 

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車止めの近くに鎮座していた巨大なヒキくん。

「こんなとこに居たら軽トラに潰されるぜ。」

山に戻そうとしたが、頑としてこの場所に居座り動こうとしなかった。

ヒキガエルって毒があるけど食うと美味いらしい。

 

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雨が降り続いていたため渓ではランチセットを広げられなかった。

下山後車内で遅いランチをして帰宅した。