源流域のイワナ

 

 

先週末は早川水系のイワナ沢に釣行してきた。

前泊するつもりだったが仕事が押したため諦め、当日2時起きで自宅を出ることになった。

最近早朝寝起き時の体調が良くない。

車を運転している時からヤバい状態だったが何とか現地到着。

車止めで朝食を摂りつつしばらく休んでから準備をして登山を開始した。

源流域まで詰めるつもりだったので前回同様ほぼ山行なのである。

体調不良のくせに何故無理するのか自分でもわからない。

下山できなくなったらどうしようとか考えないのは、釣り師の性故か?

山行だったら多分中止していただろう。

このブレーキが掛からない感じはやがて自爆を招く気がしないでもない。

こうやって冷静になると一旦は自戒するのだが、直ぐまた忘れて無理するという(笑

もういい加減ジジイだというのに。

登山道(かなり有名なルートな上にハイシーズンだから人が多かった)には僕より年長と思われる人が少なくなかった。

女性も含めてね。

お爺ちゃんもお婆ちゃんも頑張り過ぎだよ。

「年寄りの冷や水」とはよく言ったものだ。

 

 

予定としては、源流域に行く前に以前から気になっていた枝分かれ支流(急登を落ちるように流れるチョロ川)を遡行して様子伺し、そこの魚影(活性)次第では腰を据えて終日向き合おうと。

ダメそうなら本流に戻り源流域に登山道を使ってワープしようと。

そんな感じだった。

で、まずは枝分かれの支流に入った。

登山道から直接入渓できるのでインスタントである。

 

 

水が無い。

まあちゃんと流れはあるのだけど、魚が付く程度の水面積(体積?)が無い。

高低差のある斜面を流れ落ちているのだが滝はない。

ゴーロ帯でもない。(大岩がない)

だから水が溜まるエリアがほとんどないのだ。

 

 

キャストするとこが無い。

 

 

ずっとこんな感じ。

雨が暫く降っていないため渇水気味ということもあるだろう。

あと1ヶ月早く来ていれば大分違ったかも。

 

 

ホームリバーでもチョロ川は何度もやっているし、タイトエリアでのプレゼンも熟知しているつもりだが、流石に厳しかった。

「ルアーでやる現場じゃないな。」

そもそもキャストするスペースが無いから釣りにならない。

餌釣りならギリ何とかなるかも。

提灯釣りができるからね。

 

 

大苦戦したが、何とか9寸を出すことができた。

こんな現場でも菅スプーンに食ってくる個体が居ることに感心。

「魚が見れたので良し」と割り切り退渓することにした。

本流までピストンしてそこから登山道を登っていく。

上流域をパスして源流域に行くためだ。

 

 

登山道は整備されておりピンクテープ多数だった。

人気の登山ルート(北岳〜農鳥岳縦走)なので登山者と多数すれ違った。

釣り師らしき人は見かけなかった。

沢にも先行者は居なかった。

源流域は魚影がやや薄いのであまり人気がないのかもしれない。

上流域は激戦区だけどね。

 

 

崖下りしなくて済むエリアで楽々入渓した。

先程まで水の少ないチョロ川で釣りしていたため、

「おっ!水がある。ルアー投げれる!」

やっとポジティブなムードになることができた。

 

 

魚影はあまり濃くなかった。

ただそれは予想通り。

大体源流域って魚が少ないものだ。

魚止めっていう表現があるくらいだからね。

では何故釣り師は源流域まで詰めようとするのか?

探索心?

終わりが知りたいという好奇心?

その渓での釣りを完結させたいという曖昧かつ意味薄な願望?

まあそんなところでしょう。

釣れないことはわかっているのに行っちゃう。

 

 

標高が高いこともあり、これは確実に純血ヤマトくんだろうねという個体がポツポツ釣れる。

流石にニッコウくんは釣れなかった。

ヤマトくんの方が警戒心強め?

簡単に食ってこないので面白みがあった。

イワナはバカ魚という固定観念がやや揺らいだ程度に食わせにくかった。

 

 

小滝が多く、かと言って巻くのが大変なほどではないのだが遡行はスローペースだった。

予定していた登山小屋までは時間的に厳しくなった。

もっと簡単に釣れてくれればペースが上がったのだが。

何しろ食いが良くない。

そもそもタイト過ぎてルアーでやる場所じゃないのだが、

魚の意識しているピンがわかりにくいことも苦戦の原因だった。

ここで食うだろうという予想が外れ続けたのだ。

 

 

ただでさえ魚影が薄いのに食わせる確率も低かったので釣果は推してしるべし。

この日も菅スプーン縛りだったが、明らかに現場とはミスマッチだった。

それは直ぐに気付いたが、止めるつもりはなく空振りを繰り返した。

苦手なシチュエーションがハッキリしたのでそれはそれで収穫だと割り切った。

ミスマッチ確定でも使い倒すのである。当分はね。

 

 

サイズのアベレージは8寸程度とベタに揃っており良型が出そうな雰囲気はなかった。

そして上に行くほど小粒になっていく感じだった。

源流域全体では上流域よりワンサイズ小型だろう。

もしかしたら良型が居たのかもしれないが姿を見せることはなかった。

 

 

上に詰めるに連れて流石に水量が乏しくなってきたが魚は居ることは居た。

溜まりに1匹居るかどうかだが、居ると分かると遡行を止める気にならないものだ。

ただ警戒心が妙に強くて、下手したらルアーを見て逃げてしまうのだから食わせるのがむず過ぎる。

「源流域のイワナってこんな感じなんだ。」

どうやら認識違いだったようだ。

済むエリアによって性質が大分違うのだろうか?

釣り師の僕が語るのも何だが、種の保存という意味では釣りにくい方が良いと思う。

スレているのとは意味が違うからね。

では山奥まで出張って源流イワナに挑みたいかというと、うーん、そういうムードには滅多にならないかなと。

きっとルアー釣りとの相性が良くないからだ。

それが分かっているからミスマッチのフィールドにわざわざ行く気になりにくいのだろう。

テンカラならやっても良いかなと思ってしまったのだからそういうこと。

 

 

直ぐ横に登山道があり、登山者がウロウロしているのが気になり始めた。

そのため気が抜けていまい休憩がてらランチすることにした。

ランチ後時間的にはまだ上に行けそうだったが、あまりにも釣れないのでその気が起こらず止めて退渓し下山した。

車止めに戻り着替えをしていたら雨がポツポツ。

直ぐに視界を遮るほどの土砂降りになった。

ランチ後直ぐ止めて下山して正解だったな。

まだ時間があると思って釣りを再開していたら下山中に雨でびしょ濡れになっていただろう。

山の天気は崩れやすいと実感。

天気予報など全く当てにならない。山では。

今回は難を逃れたが、山岳渓流やるならまともなレインウェア買った方が良さそうだと再確認。