フルグラスロッド

 

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6月上旬にオーダーしていたグラスロッドがようやく手元に届いた。

モノはパームスの『SYTC-42XXUL/G』

グラスロッドを欲していたというよりは、スペックが現在の僕の釣りにマッチしそうだからという理由でこれにした。

先ずレングスが4ft.2inc.であること。

メインフィールドである支流上流域では最も使い勝手が良い。

里川でも同様であり、色々な現場でつぶしが効くロッド長だと思っている。

レングスを決める根拠をキャスト距離にするのはちょっと違っていて(全く違うわけではない)経験上現場のロケーションに依存すると思っている。

ロッドを振れるスペースの有る無しや渓の地形の複雑さに対応できるかどうか。

その辺りを考慮して決める。

まあロングキャストってほとんどしないしね。

例えば3'8"ロッドを使っていて、短いが故のデメを感じることはメンディングの不利くらいだ。

「飛ばねー。」

なんて思うことはほぼ無い。

僕の行く現場ではね。

そしてXXULパワー(ルアー適合0.5~4g)であること。

軽いスプーンとスピナー使用前提のロッドとしてはこれくらいがちょうど良い。

マーケットに出ている渓流ベイトロッドのメインストリームは、たとえULパワー表記でも3gを切るルアーが投げづらかったりする。

4g前後のシンキングミノー使用を前提にしているからだ。

あるいはスピニングロッドとの境界線が曖昧になってしまうからか。

投げづらさは慣れがある程度解決する問題だが、やはり使っていて気持ち良くないのである。

必要十分なアキュラシーも担保されない。

神経質なアマゴ相手を想定するとピンから15cm着水点がずれただけで衝動を阻害してしまうと思った方が良い。

それを大袈裟だと思う人は、よほど恵まれた現場で釣りしているか、自分が逃している魚の多さに気づいていないかのどちらか。

釣り師が入れ替わり立ち替わり入る現場では魚がある程度スレていることを前提に戦術を組む必要があり、だからこそシビアに準備すべきなのだ。

自分さえ良ければとモラルレスになったり、他のアングラーを敵視する輩になるのではなく同じ趣味を共有する者同士平和に楽しく遊ぶ一方で、現場の状況にはシビアになってマッチングを図る。

環境は変えられないけど(テン泊装備で山奥に行けば違うが)自分ができることを妥協せずにやるというマインドセット。

終日楽しく遊びたいなら、釣果にもある程度拘るべき。

「釣れなかったけど楽しかった。」

それはビギナーの感想だ。

経験を積んだ釣り師は貧果に甘んじてはいけない。と思う。

メーカーが一生懸命推しているシンキングミノーは、スペースのタイトな現場や活性的にシビアな現場ではあまり活躍しない。

「楽しいから使う。」

なら良いが。

釣果への最善策では決してない。

釣りにくいのを承知でミノー引き倒してボウズ喰らうなんてカッコ良いけどね。

それは僕の価値観からは大分ズレている。

グラスロッドのメリット云々に関してはあまり考慮していない。

「ブランクスが妙に太てぇな。」

という感想くらいしかない。

振った感じが違うかというと、そうでもない。

グラファイトブランクスと大きな違いは無いのではないか。

僕が鈍感なのでそう思うだけかもだが。

ただ魚を掛けた後は違う。

アマゴの小刻みな首振りによるテンション変化を上手く吸収する。

良型アマゴはあまり首振らないけどね。(胴回りが太いからか?)

良くできたグラファイトとの差は僅かだが、実感できる程度には魚を往なしてくれてフックアウトしにくいのではないか。

実際に昨日釣行してアマゴを数匹掛けた後の感想である。

 

 

さて先週末の釣行。

盆と体調不良の影響で3週間ぶりの現場復帰であった。

選んだ現場は富士川水系の支流。

アマゴとイワナの混獲渓なのだが、まとまった雨がしばらく降っていないので渇水を懸念していた。

車止めからしばらく歩き、崖を下りれそうな尾根筋を見つけて上写真の場所で入渓。

予想以上に水が少ない。

そしてアオノロがびっしり。

キャスト毎にフックに絡みついてきてうんざり。

そしてアブがブンブン。

払っても払っても直ぐに纏わりつくのでうんざり。

動きを止めると集ってきやがる。

普通こんなにしつこくないのだが。

ハッカ油が全然効かないし。

 

 

入渓後しばらく魚影を確認できなかったが、唐突に7寸が食ってきた。

渓の状態は悪いが良く肥えた個体だった。

早速ニューロッドと記念撮影。

ロッドを入手する度にこれやればフラグ云々気にせずに済むからね。

この日はニューロッドと常用ルアーである菅スプーンのマッチングの良否を確認するのが主目的なので当然菅スプーン縛りである。

コンディションの悪い現場だがルアーとのマッチングは良かったと思う。

毎キャストアオノロがへばり付いてくるのはストレスだったが。

 

 

写真では分かりづらいが、川面は超みどりである(笑

アオノロってこんなに成長するんだな。

ほぼワカメ状態だった。

ただアオノロの濃いエリアには魚が居ないため魚探しの根拠にはなったかな。

緑の薄いエリアを集中的に探った。

 

 

直近で人が入ってはいないようだが、写真のような大場所(大釜)では反応皆無だった。

そのため例によって竿抜け戦術で魚を探しました。

この日僕の他にアングラーが4人渓に入っていた(餌3、カンテラ1)のを確認している。

まあ日帰り釣行できる渓はどこもそうだがある程度場荒れしている。(魚がスレている)

そのことを前提に戦術を考えなければ、中々魚を拝めない。

そういうもんと割り切らないと他のアングラーに対して妙に攻撃的になったり排他的になったりヤバい奴に成り下がる。

有料の漁協管理釣り場なんだから他の人が居るのが当たり前なのだ。

 

 

エリア毎に棲み分けできていないためかイワナも普通に釣れる。

どっちが釣れるかは姿を見るまでわからない。

くじ引きみたいな現場だ。

「あっ、今度はイワナか。」

みたいな。

 

 

この日数は出なかったのだけどアマゴのサイズは良かった。

写真は8寸の個体。

食った後やたら走ったのでランディングするまでイワナだと思っていた。

この子もよく太っていてご立派な体型でした。

 

 

この子は9寸弱の個体だった。

アオノロの繁茂する中に潜られて中々出てこなかった。

巨大なアオノロボールと一緒にランディングしたがニューロッドに無理させている感は皆無だった。

パワーがあるというよりは、バットから柔軟に曲がってブランクス全体で重さを受け止めている感じだった。

レギュラースローな調子だと思う。(スローテーパーではないけど全体に良く曲がる)

2.7gの菅スプーンは普通に投げやすかったが、XXULパワーから想像する華奢なブランクスという感じではなく、曲がるけど収束も早いためダルさは感じない。

ファーストインプレッションとしては、

「キャスト時においては尖り感のない。極々普通の使用感のロッド。」

軽いルアーの投げやすさは44アブの方がより顕著に感じたかな。

アンダー2gのルアーを投げた時どんな感じか気になるが、

多分使わないので必要ないだろう。

ブランク径だけ見るとごっついロッドに見えてしまう。

肉薄にしているから逆に径を太くしているのだろう。

ロッド重量は実測で74gだった。

 

 

ゴーロ帯エリアに入るとイワナが掛かる比率が高くなった。

サイズは7寸程度とチビばかりだが。

 



水が少ないため狙い所が限られてしまう。

瀬は平水時の半分くらいの川幅になっていた。

流れに勢いがないためルアーが見切られやすく瀬での釣果はなかった。

アオノロの影響も大。

 

 

どっちかというとアマゴの方が水通しの良い場所に陣取っていて、イワナは物陰に潜んでいるためか同じポイントの中で棲み分けができているのかもしれない。

ただイワナは餌が十分に取れず(アマゴが良い場所に陣取っているため)成長が悪いのではないか。

 

 

イワナにしては小粒なサイズばかり釣れる。

アマゴとの餌取りバトルに負けている?

両魚種が混獲できる現場ってそういう傾向なのでは?

 

 

この日7寸を超えるイワナは釣れなかった。

チビイワナって貧相なんだよな。

アマゴはチビでも綺麗だから見栄えがするが、イワナは地味子なんでサイズがないとなんだかな。

 

 

上流域以遠はイワナがやはり多い。

アマゴの姿が見えなくなる。

ただしイワナのサイズが良くなったわけではない。

相変わらず7寸ぐらいの個体ばかり釣れる。

そのためだんだん飽きてきた。

「チビイワナ釣りたいわけでは。」

 

 

チビイワナに飽きて退渓が頭を過った頃にこの日最大の9寸が出た。

やっとまともなイワナが掛かったかと思ったらこれだった。

1分前にチビイワナを釣った同じポイント(釜の開き)でまさか良型アマゴが食ってくるとは思わなかった。

 

ニューロッドの感想は上にざっくり書いた通りなのだけど、多分3g前後のミノー(フローティングやサスペンドタイプ)は普通に使えると思う。

繊細なアクション付けは流石に苦手だろうが、ちょこちょこ動かすくらいなら出来そうだ。

一般的なグラスのイメージと異なる絶妙な張りがあるブランクスで、決して柔らかくはないからだ。

スペックだけで選んだロッドだが、良い意味で想定外の調子とパワーだった。

もっとアンダーパワーを予想していたのだ。

初秋にこいつを使い込んだ後に詳しく感想を述べたい。