ショートレビュー ゴロフキン-レミュー

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Date: 2015-10-17

Where: Madison Square Garden, New York, USA

Division: middleweight (160 lbs, 72.6 kg)

Title: interim WBC, IBF, IBO, WBA Super World middleweight titles

Result: Gennady Golovkin def. David Lemieux (TKO at 1:32, round 8) 

 

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BoxRec

 

昔テレビ中継でマービン・ハグラー-ジョン・ムガビ戦を観たとき、ハグラーの勇敢さに感心したことを思い出しました。

元来慎重なハグラーが結構ラフにハードヒッターのムガビを倒しに行ったシーン。

ムガビのパンチは空振りでも異常な迫力があり、当たったらタフなハグラーでも倒されるのではと、実にスリリングな空気が漂っている中でハグラーはオフェンシブにファイトしたんです。

試合自体は、スキルの差によってハグラーがコントロールしていましたが、被弾のダメージを感じていないかのように強打を振るい続けるムガビは不気味でした。

一発で終わるという凄みがあったというか。

実際ハグラーもパンチを食って顔を腫らしていましたし。

でも倒しに行ったんですよね。

ムガビのパンチングパワーを特別警戒している感じはなかった。

 考えてみればボクシングはパンチングパワーが全てを解決する単純な競技ではなく全ての戦術をひっくるめての総合力の勝負ですからね。

相手にパンチがあるからといって自分のスタイルを変えることなく普段通りの戦い方をしたハグラーの揺るぎない自信を感じた次第。

さて、ゴロフキン、パンチのあるレミューにどう対峙するのかなと。

試合前の興味はその一点。

勝つのは普通に予想できましたからね。

前戦のようにムキになって倒しに行くのか、それとも、

リスクマネジメント意識を高めて多少なりともレミューをさばくのか。

結果はどちらでもなく、まあ言ってみればその中間みたいな。

ただゲームプランははっきりしていました。

ジャブを突いて距離を徹底的にコントロールするという。

ただのリードブローという感じではなかったですね。

もっと決定的な役割を担わせていたと思います。

それによってレミューの左フックの距離感もタイミングもグチャグチャに崩れていた。

つまりオフェンスのキモを完全に抑えられてしまった。

レミューの勝機は左フックを一発ねじ込むことしかなかったはず。

これだけ攻防のスキルに差があると。

30年前にハグラー-ムガビ戦を観た時に感じた勇ましさはこの試合からはほとんど感じませんでしたが、

もっとクールで理詰めなゴロフキンの戦術眼に少し感心しました。

それとゴロフキンはレミューのような単調なファイタータイプが得意な気がします。

それは攻防の引き出しの多さ、柔軟な頭、そして耐久力があるから。

あまり打たれないから目立ちませんが、ゴロフキンはタフだと思います。

そこに保険が掛かっているのは大きいね。 

 

本日の獲物。

 

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Kurt Rosenwinkel Group : The Remedy-Live At Village Vanguard

Tracklist

1. Chords 16:21

2. The Remedy 11:37

3. Flute 14:23

4. A Life Unfolds 17:52

5. View From Moscow 12:51

6. Terra Nova 11:42

7. Safe Corners 17:12

8. Myrons World

 Written-By – Mark Turner (2) 19:13

Credits

Artwork, Design – Rebecca Lehmann

Bass – Joe Martin (6)

Drums – Eric Harland

Executive-Producer – Anders Chan-Tidemann, Stephanie Chan-Tidemann

Guitar, Mixed By, Producer, Written-By – Kurt Rosenwinkel

Piano – Aaron Goldberg (2)

Producer – Kurt Rosenwinkel

Recorded By, Mastered By – Michael Perez-Cisneros

Tenor Saxophone – Mark Turner (2)

Notes

Recorded January 2006 by Michael Perez-Cisneros at The Village Vanguard, NYC  

 

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Brad Mehldau Trio : ODE

Tracklists

1. M.B. 7:46

2. Ode 6:20

3. 26 7:50

4. Dream Sketch 7:25

5. Bee Blues 6:42

6. Twiggy 5:42

7. Kurt Vibe 4:54

8. Stan The Man 5:24

9. Eulogy For George Hanson 9:23

10. Aquaman 4:49

11. Days Of Dilbert Delaney 9:01

Companies, etc.

Phonographic Copyright (p) – Nonesuch Records Inc.

Copyright (c) – Nonesuch Records Inc.

Recorded At – Avatar Studios

Mixed At – Sear Sound

Mastered At – Sterling Sound

Credits

Bass – Larry Grenadier

Composed By – Brad Mehldau

Drums – Jeff Ballard

Mastered By – Greg Calbi

Mixed By – James Farber

Piano – Brad Mehldau

Producer – Brad Mehldau

Recorded By – James Farber

Notes

All tracks except 3, 8 & 10 recorded November 17, 2008

Tracks 3, 8 & 10 recorded April 19, 2011

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