ショートレビュー ジョシュア-ポベトキン

 

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Saturday 22, September 2018

Wembley Stadium, Wembley, London, United Kingdom

Commission - British Boxing Board of Control

Promoter - Matchroom Boxing - Eddie Hearn

Matchmaker - Neil Bowers, Paul Ready

Television - United Kingdom SKY Box Office, Panama RPC Channel 4, Latin America: Canal Space, Australia Main Event  

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マッチアップ:★★★

スリル:★★★

スキル:★★

印象度:★★★

 

 序盤のジョシュアはポベトキンのスタイルと距離感のミスマッチにやや戸惑っていた印象だったが、ラウンドが進むにつれ無難にアジャスト。

控え気味だった右を解放した途端一気に試合をクライマックスに持っていき8万人の観客にカタルシスを与えてくれるあたりは流石。

もうスターボクサーとしての地位を築いているが、それ故かやや試合ぶりが慎重になってきた感。

安定性という意味では悪いことではないんだけどね。

持ち前の運動能力、スピードで序盤から押し切ってしまうスタイルがやや影を潜めつつある。

勿論、対戦相手のレベルが上がっているのだからゲームプランを立てて慎重に戦わなければならないだろう。

まだまだファイターとして発展途上なのだから戦術の引き出しを増やす必要もあるだろう。

が、戦術の多彩さよりパワーや迫力、スケール感が売りのヘビーウェイトであること、

より高みを目指し、かつてのジョー・ルイスやマイク・タイソンのようなステイタスを手に入れたいのなら方向性を見誤ってはいけない。

単に勝つだけの(負けにくい)ボクサーとワールワイドな人気ボクサーは同義ではない。

タイソンの名前はボクシングにたいして興味のない人でも知っている。

今の所ジョシュアの知名度は限定的だ。

英国は大きなマーケットだし、スタジアム興行を続けられる集客力は十分すごいのだが、ジョシュアにはそれ以上のスケールを期待している。勝手にね。

 勝手ついでに言わせて貰えば、僕はジョシュアをソニー・リストンの再来と捉えていて、リストンの全盛期の試合ぶりを重ねているようなところがある。

スケールアップされた大柄なソニー・リストン

そんなイメージ。

リストンは日本ではアリの引き立て役のようなイメージが定着してしまっているが、彼の全盛期のファイトを観れば見方が変わるはずだ。

戦術論を語るジョシュアを僕はあまり歓迎しない。

単純に、右ストレートで相手を吹っ飛ばし左フックでなぎ倒す姿を見たい。

今日ポベトキンを倒したシーンが正にそれ。

出来る子なのがわかっているから、ついつい余計な期待してしまうのかな。 

  

本日の獲物。

 

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Chick Corea Trio : Trilogy

Tracklist

1-1. You’re Everything 11:59

1-2. Recorda Me 7:29

1-3. The Song Is You 13:55

1-4. Work 5:15

1-5. My Foolish Heart 9:20

1-6. Fingerprints 10:23

1-7. Spain 18:29

2-1. This Is New 12:43

2-2. Alice In Wonderland 9:04

2-3. It Could Happen To You 12:00

2-4. Blue Monk 10:01

2-5. Armando’s Rhumba 9:14

2-6. Op. 11, No. 9 10:43

2-7. How Deep Is The Ocean 13:47

3-1. Homage 10:03

3-2. Piano Sonata: The Moon 29:58

3-3. Someday My Prince Will Come 10:21

Credits

Bass – Christian McBride

Drums – Brian Blade

Mastered By – Bernie Grundman

Mixed By – Bernie Kirsh, Brian Vibberts

Piano – Chick Corea

Recorded By – Bernie Kirsh