各方面から試合内容を酷評されておりますが、ぼくは喜んでおります。
12年ぶりですよ。CLのベスト4進出は。
その間2部落ちを経験しているのですからV字回復と言っていい。
よくぞ戻ってきてくれた。
モナコ戦は2試合合計スコアが「1-0」とイタリア的なのかもしれませんが、
マドリードダービーも「1-0」ですから。
マッチアップのシビアさが違うのだから単純に比較してはいけないのでしょうが、
まあそれはそれ。
バイエルン、レアル、バルサは順当に勝ち上がりセミファイナルからが本当の勝負なのでしょうけど、多分ユーベはここまでが精一杯。
ここからはエクストララウンドです。
他の3チームと比較して地力で劣っているのですから。
まあそこは謙虚に。
でもね、もし番狂わせを演じる可能性があるとしたらその相手はバルサではないでしょうか。
正直、バイエルンの試合はほとんど観ていないのでよくわからないのですが、前回の対戦で手も足も出ずに完敗したイメージが強すぎて勝てる気がしない。
レアルはリーグ戦を毎試合観てますが、モウリーニョが指揮していたときより今の方が強いと思います。
リーガの順位ではバルサの後塵を拝していますが地力では上でしょう。
カンプノウのクラシコだってレアルが押してましたからね。特に前半は。
チャンスで決めるべき人が決めていればスコアは逆になっていたはず。
大柄でスピードのあるメンツがディフェンダーからアタッカーまでそろっていてベンチのレベルも高い。
モドリッチの離脱はリーガのタイトルを争う点では痛いですが、一発勝負のCLではそれほど影響ないのでは。
ディフェンダー、ミッドフィルダー、アタッカーのマッチアップで比較すると、
ユーベは分が悪い感じがします。レアル相手には。
で、バルサですが。
順当ならバルサが勝つでしょう。まあメッシがいますから。
アタッカー3人、メッシ、スアレス、ネイマールが3人揃ってダメな試合がほとんどないんですよね。
誰かが試合を決めてしまう。
もちろん中心はメッシですが、以前よりスペースのあるサイドからチャンスメークを請け負う黒子的側面が顕著になりつつあり、むしろ怖さが増してます。
メッシが絶好調なら180分間ユーベディフェンスが持ちこたえるのは難しく、どこかでギャップを突かれてしまうでしょう。
大敗する可能性もあります。
それでもね、リーガ中堅チームがバルサを苦しめている試合を観てますからユーベも同じことができるのではないかと思えてしまう。
問題は2試合通して実践できるかどうか。
特にホームゲームがポイントです。
アウェーゴールを与えずに負けなければ、つまり「0-0」であってもカンプノウでバルサに難しい試合を強いることができるのではないでしょうか。
セミファイナルのピッチにユーベの選手たちが立ってくれるだけで僕は十分満足なのですが、その先があったらと、夢見るのは自由ですからね。