ピルロの表情

 

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まだシーズン序盤だがピルロ率いるユーベの評価が芳しくない。

今日のヴェローナ戦もホームチームらしくない戦いぶりでファンを落胆させた。

内容的には負けていてアタランタ的なしつこいマンマークディフェンスに手こずってボールを前に運ぶことすらままならなかった。

ユーベのプレーヤーは判断が遅いのでどうしてもボールを持つとスペースを探すようなドリブルをする。

で、スペースが潰れ敵味方がゴチャつく中にわざわざドリブルで入り込んでしまう。

そこからパスを出そうとするが、もうコースがないのである。

それでも狭いところを狙って難しいパスを狙うか更に強引なドリブルを仕掛けるかして、結局ボールを奪われてしまう。

それの繰り返しだ。

もう飽きるほど見たよ。

ラビオを重用しているけど、一度スタメンから外してみてはどうか。

彼のドリブルがリズムを悪くしているように見えるから。

ベンタンクールの方が球離れが良いので代わりに使ってみて変化を確認して欲しいな。

今のユーベはダメなポゼッションをしているからドリブラーを減らさないと閉塞感を打破できないと思う。

ドリブルで前にボールを運ぶだけでなく、もっとパスワークに推進力を持たせないとチームディフェエンスの約束事がきっちりしているヴェローナのようなタイプには苦戦必至だ。

良くカメラに抜かれるピッチサイドのピルロの表情があまりにも冴えない。

悲壮感を通り越して泣きそうな顔しているのを見るに、戦術を上手く運用できていないのがバレバレ。

ピッチ上のプレーヤーも不安になってしまう。

「これじゃあ、サッリの方がましだった。」

今のままではそういう声がユベンティーノから出そうな気がする。

攻撃のアイデアは多分素晴らしいものがあるのだろう。

でもそれはサッリも一緒だった。

サッリ監督時同様、戦術が難解なのかプレーヤー達が消化不良なまま試合しているように見える。

次に来るクライシスは脆弱なディフェンスだろう。

デミラルなどの個の力でピンチを凌いではいるが、可変3バックが機能しているとは言い難い。

守備の綻びが散見されるのだが今の所あまり攻撃力のあるチームと対戦していないので目立たないだけ。

ピルロの攻撃のアイデアを直ぐに落とし込むのは難しそうなので、先ずは守備の強化から取り組んで欲しい。

「凡庸だ。」と言われるのを恐れずに先ずは守備をなんとかしてちょうだい。

 次戦はCLバルサ戦。

守備は緩いが攻撃力はあるバルサとの試合をピルロはどうコーディネートするのか興味深い。

ロナウドが出るかどうかでだいぶ変わりそうだが、出れない前提なら、ディバラとモラタのツートップだろうか。

ヴェローナ戦のディバラは結構動けていたのでコンディションの心配はなさそう。

モラタとの相性も悪くない。

まだコンビネーションを構築中だけど、噛み合えばチャンスを多く作りそうなコンビだ。

相互補完という意味では多分ロナウド&ディバラより上かもしれない。

理想はね、前線のコンビネーションで崩してロナウドが決めるパターンを多く作ることなのだろうが、キーになるタレントが固定できないためかその日一番調子の良いアタッカーが個の力で強引にゴールをこじ開けるみたいな得点が多い。

ヴェローナ戦のクルゼフスキのゴールがまさにそんな感じ。

ボヌッチがまるでセルヒオ・ラモスのように上がりまくっていたけど、あまり効果的ではなかった。

結局スペースを潰しているだけでチャンスメークに絡めていない。

まだいろいろ試行錯誤中なんだろうね。

だから本当は長い目でピルロユーベを見てあげたいが内容と結果両方悪いとね。

ユーベの監督は内容的に無様でもいいから結果を出さないと駄目よ。

サッリは少なくとも結果は出していたからね。ロナウドに頼って。