ショートレビュー リナレス-キャンベル

 

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Date: 2017-09-23

Where: Forum, Inglewood, California, USA

Division: lightweight (135 lbs, 61.2 kg)

Title: WBA World Lightweight title 

Result: Jorge Linares def. Luke Campbell (split decision, 113-115, 115-113, 115-112) 

 

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マッチアップ:★★★

スリル:★★

スキル:★★★

印象度:★★

 

 

公表データ以上にリング上でふたりの体格差があるように見えたのはキャンベルの体型に特徴があるからだ。

足が細長くて上半身ががっしり。

上半身の幅と厚みがライトウェイトのファイターにしてはある。

テレビ観戦の場合、フレーム的にどうしてもパンチの交換にフォーカスするために両者の上半身が大写しにされる時間帯が長い。

だから尚更キャンベルのベルトラインから上のパーツの大きさが目立つのだろう。

それと両者の足さばきの違い。

リナレスはステップインの鋭さを求めるために瞬発力が出しやすいスタンスで前後の動きが中心だ。

キャンベルは自身の美点であるバランスの良さと欠点であるキレの乏しさ(相対的にリナレスに遠く及ばない)を顧慮した広めのスタンスで左右の動き中心だ。

両者の前足のポジションに注意して観戦したのだが、より足の位置取りに気を配っているように見えたのがキャンベルの方。

かなり神経質に位置と角度を変えている。

すり足でね。

体格差以上に妙にキャンベルの懐の深さを感じたのは彼の足さばきに理由があるのだ。

派手にバックステップせずとも相手のオフェンスを受け止められるスケール感を醸すことができている。

サウスポーにこういった特徴があると相手にとっては本当に厄介だ。

序盤にダウンを食った後、持ち直してクロスファイトに持ち込めたのは懐の深いサウスポーのメリットを最大限に生かした結果。

リナレスが攻めあぐねているように見えたラウンドはキャンベルにポイントがいったのかもしれない。

とは言え、勝ちに行くボクシングではないし試合を作っていたわけでもない。

ルーク君、右フックをもっと磨きなさい。

そこに怖さがあったらリナレスは警戒して飛び込みづらかったはず。

攻防分離タイプでショートを合わせてこないとわかっているからリナレスは躊躇なく距離を詰めてきたのだから。

ミドルレンジで手を出し合う展開が多ければ多いほどキャンベルが有利に試合を運べたろう。

右フックを振ってはいたのだけどタイミングが微妙にズレているのと、いかにも手打ちで威力を感じない。

常に距離感を意識したボクシングなためか右フックをリードブロー的に使う癖が抜けず、シフトウェイトを効かして小さく振り抜く系の打ち方が全然できていない。

リナレスのような勘の良いファイターに大きな左はなかなか当たらないのだから、自分がペースを取ってプレスかける展開に持ち込むためには、もっと警戒心を植え付ける武器がないと。

おそらく左利きなんだろうけど頑張って右手を鍛えましょう。

もっと力の劣るタイトルホルダーが相手なら十分チャンスがあると思う。 

 

本日の獲物。

 

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Rickie Lee Jones : Flying Cowboys

Tracklist

1. The Horses

 Organ – William "Smitty" Smith*

 Piano – Michael Omartian 4:50

2. Just My Baby

 Bass – Ed Alton

 Percussion – Michael Fisher

 Vibraphone – Gary Coleman 4:48

3. Ghetto Of My Mind 6:15

4. Rodeo Girl

 Drum Programming – Chris Dickie 4:54

5. Satellites 4:57

6. Ghost Train

 Effects – Jim Keltner 4:18

7. Flying Cowboys

 Bass – Walter Becker

 English Horn, Clarinet – Marty Krystall

 Guitar – Sal Bernardi  

 Trumpet – Vince Mendoza 5:05

8. Don't Let The Sun Catch You Crying

 Bass – Rob Wasserman

 Percussion – Paulinho Da Costa 4:19

9. Love Is Gonna Bring Us Back Alive

 Organ [Hammond B3] – Greg Mathieson

 Saxophone [Tenor] – Marty Krystall 4:55

10. Away From The Sky

 Synthesizer – Michael Boddicker 5:34

11. Atlas' Marker

 Programmed By, Percussion – Pascal Nabet-Meyer

 Trumpet – Randy Brecker 5:57

Credit

 

Bass – Neil Stubenhaus (tracks: 1, 3, 5, 9, 11)

Drums – John Robinson (tracks: 1, 3, 5, 9), Peter Erskine (tracks: 7, 11)

Guitar – Buzz Feiten* (tracks: 1, 3, 5, 9), Dean Parks (tracks: 1 to 3, 5, 7, 10, 11)

Keyboards – Greg Phillinganes (tracks: 1, 3, 5)

Mastered By – Chris Bellman (tracks: 2, 9)

Mixed By – Greg Penny, Roger Nichols Percussion – Bob Zimmitti (tracks: 3, 5)

Producer – Walter Becker

Programmed By – Michael Bernard (tracks: 6, 8, 11)

Saxophone – Bob Sheppard (tracks: 5, 8) 

 

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Adam Makowicz : A Hardful of Stars

Tracklist 

1. Satin Wood

2. Just In Time

3. Opalescence

4. Somebody Loves Me

5. Bye Bye Blues

6. Past Tense

7. A Handful Of Stars

8. Adam's Waltz

9. What Is This Thing Called Love?

10. I'm Old Fashioned

11. Falling

12. Jazzspeak 

Credits

Adam Makowicz(p)

George Mraz(b)

Jack DeJohnette(ds)