瀬釣りの醍醐味

 

ホームリバーに流入する支流を短期間に数多く回ったことでわかったことや身に付いたことは多い。

16も渓魚の居る支流があるとポイント的に非常にバラエティに富んでおり、いろいろなシチュエーションを楽しむことができるが、僕が最も気に入っている現場は瀬である。

渓流の瀬はアユ釣りのそれとはやや地形が異なる。

エリアとしては支流の中流部に多く、いかにも渓流然とした上流部には瀬はほとんどない。

比較的緩めの傾斜でかつ上流側に堰堤や大きな落ち込みがあるとロケーション的にはグッドである。

 

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僕が瀬と呼んでいるのはこんな感じの地形。

ただちょっと水量が多すぎるかな。

だから理想的な瀬ではない。

この70mくらい上流に堰堤があり、ディープとシャローが隣接しているという点で見逃せないポイントではある。

 

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逆にここは水量が少な過ぎる。

上流側に大きな落ち込みがあることはあるのだが、この水量では魚は付かない。

居たとしてもチビだけだ。 

 

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8月最初の日曜日に釣行した支流の中のベストロケーションがこれ。

かなり理想の瀬に近い。

距離も50m以上あり探索しがいがあるポイントだ。

入渓場所に足跡が沢山あったので複数の先行者が居たようだが、どうやらこの場所はスルーしてくれたようだ。

所謂竿抜けポイント。

 

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魚は居るんだ。こういう場所にはね。

それも高活性の個体が。

 

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7~8寸が続けて出た。

勿論入れ食いとかではない。

その代わりじっくり探って魚を見つける醍醐味がある。

だから2、3投投げて反応がないから、見切るようなポイントではないのだ。

最も重要なのは立ち位置決めで、比較的ロングキャストをして複雑な流れの中をスラロームさせながらプラグを見せていく。

プラグはフローティングミノーを使う。

ただし流下が早いので短時間に忙しくロッド操作をしなければならない。

入力の調整により水掴みの具合を変え、ブレーキングと方向転換を同時にやる。

車(マニュアル車)の運転に例えると「ヒール&トゥ」かな。

繊細で張りのあるブランクスのロッドでないと微妙な入力調整が難しく、そういう意味でRZS51LL-BCは瀬釣りにマッチしているロッドだと思う。

レングスもある程度必要だし。

4フィート半以下のショートロッドはミスマッチだ。

プラグはアスリート55S FH改を多用している。

テクニカルな要求に細々と応えてくれる優等生プラグだからだが、岩にヒットしても簡単には壊れない頑丈さも買っている点だ。

 

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厳密には瀬ではないが、枝分かれしていた瀬が合流するエリアも魚が付きやすい。

流れが複雑に巻いたりしているので渓魚が意識している方向(流れの向き)を読む必要がある。

手数をかけるとスレるので適当に投げずに着水点を計ってからアプローチしたい。

1発で正解が出ると躊躇のない出方をしてくれるので気持ちが良い。

 

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上の写真のポイントでアスリート55S FH改に出た子たち。

一つのポイントで3匹は出来過ぎ。

 

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前日土曜の釣行のベストロケーションはやはり瀬だった。

写真だとのっぺりしてしまうのでこのポイントの何が良いのか分かりにくい。

枝分かれしていた瀬の合流点だが渓魚が付くピンが複数あり、アプローチを間違えなければマルチヒットが期待できるポイントだ。

 

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出る出る。

全てアスリート55S FH改だ。

なぜスレないかというと手前から奥に順番に、左岸側から右岸側へと順番に、つまりポイントを4つのエリアに分けてアプローチをしているからピンに付いている魚に何度もプラグを見せていないため。

こんな1級の瀬は1つの支流に1つあるかどうかなので(実際マルチヒットしている)雑に打たずに段取りを考えてからキャストしている。

もうこの川はこのポイントが全てくらいの感で。

どうでも良いポイントを数多く叩くより1級を慎重にというのが支流ラリーを経て身につけた渓魚釣り戦略だ。

この点については長年のスズキ釣りの経験が生かされているかもしれない。 

何にせよ瀬釣りは魚の出方も戦術を練る楽しさも最高だと思っている。

渓魚釣りでフローティングプラグがシンキングプラグにタメを張れるポイントって瀬ぐらいしかないしね。