ショートレビュー サーマン-ロペス

 

f:id:duran3616:20190127165747j:plain

Saturday 26, January 2019

Barclays Center, Brooklyn, New York, USA

Commission - New York State Athletic Commission

Promoter - DiBella Entertainment - Lou DiBella, TGB Promotions - Tom Brown

Matchmaker - John Beninati television USA FOX  

   Welterweight Contest, 12 Rounds

f:id:duran3616:20190127165231p:plain

マッチアップ:★★

スリル:★★★

スキル:★★★

印象度:★★★

 

ケガによる長期のブランクの影響が懸念されたサーマンだったが、出来は悪くはなかったように思う。

むしろ好調でラッシングパワーのあったロペスを上手く捌けたのかなと。

トレーナーのロバート・ガルシアの手腕に拠るところが大きいのだろうが、ロペスは見違えるようなファイティングマシーンに仕上がっていた。

まるでブランドン・リオスのような好戦的でエネルギッシュなファイトスタイル。

メキシカンに好かれそうな。

被弾も多かったけど、それは覚悟の上だろう。

ボクシングし合ったらサーマンに勝つ見込みはほとんどないのだから。

この思い切った戦略、ゲームプランは必然だったのだろう。

そしてある程度成功したと思う。

つまり、負けたけど印象に残る戦い方をして好印象を残せた。

次に繫る試合をしたのではないだろうか。

きっとプロモーター、マッチメーカーの目に留まっただろうから、また声が掛かるよ。多分。

勿論、勝ってタイトルホルダーになることが最良の結果ではある。

でもね、観客が白けて欠伸したりスマホいじりしたりするようなつまらん試合して勝つよりは、

好試合を演じて、人気を得る方がより大事とも言える。

特にロペスクラスのローカルファイターはね。

結果的に良いマッチメークだったのかな。

サーマンもブランクによる不安要素が多少は払拭できただろうし、

トップレベルを張っていける地力は十分キープできていたと思う。

サーマンはファイタータイプと組ませると試合が噛み合うようだ。

ややアクションの少ない間の多いボクシングなので相手が手数でそれを埋めないと絵面が寂しくなってしまう。

手数の割には当て数が多いので効率は良いのだけね。