先週末も静岡と山梨の県境エリアでオフトレ山行。
興津川の源流域を中心に縦走してきた。
このエリアは山行向きの低山帯が東西南北に連なっており、
頂を変えることで幾つものルートバリエーションが作れる。
積雪の心配もそれほど無い。
自宅からの距離も鑑みてオフトレのエリアとしては理想的かもしれない。
以下データ。



興津川沿いの林道を登って行くと大平のあたりで通行止めになる。
その脇に駐車スペースがあったのでそこに停めた。
支度をしてスタートしたが、登山道入口に向かうため一旦林道を下りていく。
途中で鉄塔工事のための大型のトロッコ(モノレール的な)が止まっており作業員らしき人を数人乗せていた。
ただ彼らの格好は登山者のようだ。
作業服は着ておらず、登山用のザックまで背負っている。
本当に作業員?
しかも通りがかりの僕に挨拶までしてくる。
登山者では?と訝しみつつ通り過ぎた。
登山道の入り口から少し下ると興津川の渓に出る。
その後はしばらく遡行した。
正に遡行(笑
本当は右岸沿いに登山道があるのだがわざわざ沢沿いを登った。
渓相は良くも悪くもないという感じ。
ここに渓魚釣りに来たいかというと、うーん、微妙。
魚影が濃そうには見えないかな。
やがて渓とおさらばして本格的に山を登り始めるのだが渡川用に吊り橋が掛けてある。
ただ壊れかけていて危ないので浅瀬を3段跳びで越えて渡川した。
登りは予想外に急登でこんな感じの崖などがルート上にある。
まるで堰堤の高巻きのようだ。
高巻きとの違いは登山者用にロープが張っていて補助してくれること。
急登を登る時にロープがあるのと無いのとでは安心感がまるで違う。
まあ親切ではある。
ピンクテープは要所にのみある感じで五月蝿くはない。
登りの負荷はそこそこ。
登山道に階段は無く踏み跡もあまりはっきりしていなかった。
こういう方が僕は好みだ。
やがて徳間峠に登頂。
沢沿いをわざわざ歩いたりしてスローに登ったため予定より30分近く遅れていた。
このことがこの後の段取りに影響を与えてしまった。
赤岳登頂。
ペースが中々上がらず、やはり予定より大分遅れている。
稜線のアップダウンが激しく急登が多いので慎重にならざるを得ない為だ。
そして寒いことも。
登りは体温が上がって良いのだが下りで汗が引いて寒くなるのだ。
風も強かった。
風速8メートルという感じだろうか。
風が吹き付けると顔が痛かったもの。
レイヤリングだけでは解決できない問題だ。
冬場のアップダウンのある稜線はちょっと厄介だ。
縦走していると出発時に見かけたトロッコのレールに出くわした。
なるほどここまでショートカットして登って来れるのだな。
どれくらいのスピードで上がるかにもよるが、相当な時短になるのは確か。
これを作る労力と費用を考えると気が遠くなる。
そして鉄塔の真下に。
すぐ横にレールがジェットコースターのそれの用に走っている。
このレールの脚につかまりながら登った。
というかそうするしか登りようがないのである。
ピンクテープまで脚に巻いてあったので、そうしてもらって構わんということなのだろうと都合良く解釈した。
この辺りは特に風が強くて寒かった。
細尾根もあり、緊張を強いられる場所だった。
危なめな場所にはロープが張っているので最悪の事態は回避できることがわかるのだが、この日は高さに対する恐怖心が拭い難くて緊張感がより増してしまった。
「怖い」
という感情がスピード感のある縦走をかなり妨げた。
寒さが恐怖感を助長したこともある。
山間に雲がかかっていることからもわかるが気温は低め。
多分1、2度くらい。
そして強風。
山歩きの楽しさはない。
二つ目の鉄塔。
電線が低山帯の間を縫って伸びている。
設備管理するのが大変なことは想像に難くない。
それにしても朝見かけたトロッコに乗った人たちは何処に行ったのだろう?
その後見かけることはなかった。
砂子山登頂。
それなりにペースアップしたつもりだったが、まだ予定より30分遅れ。
この時点で最終目的の頂である青笹山の登頂を半ば諦めていた。
時間的に厳しい。
高さに対する恐怖心がどうしてもスピーディーな縦走の足を引っ張る。
元来僕は高所恐怖症。
そして青笹山への分岐に到着。
細尾根や急登が無くなった分少しペースが上がったがそれでも予定より遅い。
「青笹山どうしよう?」
と思っていると分岐にこんな貼り紙が。
ザレ場?
尾根の崩落のことかな?
「登頂を断念する言い訳になりそうだが、行けるとこまで行って時間を見つつどうするか判断しよう」
という感じで登り始めた。
頂まで半分くらい登った場所にルートを遮るロープが張ってある。
「この先が例の崩落箇所か?」
とりあえず確認だけしてみようとロープを潜った。
なるほどこういうことね。
1m程度の細尾根の左右が崩落している上に中央部が完全に崩れていてルートを寸断している。
ロープはあるが、これはgoしてはいけないやつだ。
右の崖の下を覗くと20mほど下にロープが崖を渡して張ってあるのが見えたので行ってみることにした。
このロープは崖を渡るため用ではなく滑落した際の命綱的な意味で張ってあるのだろう。
テンションが緩いのでこれを掴んで崖を伝うことはできない。
落ち葉が直線上になっている箇所は先人が作った踏み跡だろうが、あまりにも薄い。
これを使って崖をへつろうとは思えなかった。
それでも1分くらい悩んだんだけどね。
ただこの日の僕は高さへの恐怖心が強すぎて体が思うように動いてくれそうもない。
「危険だ止めよう。」
そう結論し退却した。
不安を一掃する根拠が足りなかったら止めるべき。
勇気なんて必要ないのだ。
僕は山登りに思い入れなどない。
山岳渓流釣りのオフのトレーニングとして山行しているに過ぎない。
もしあの崖をへつるのなら、チェーンスパイクを持参してこなければいけない。
その準備していないのなら止めることだ。
青笹山の登頂をしたい思いは引きずったので次回別ルートで再度登るか、チェーンスパイク持参で例の崖を越えようと思う。
いずれにせよチェーンスパイクは買おうと思う。
雪山やるのならアイゼンだが、そのつもりは無く、ただ冬場は低山であっても稜線上に雪が積もっているのでチェーンスパイクはあった方が良い。
山岳渓流釣りでも高巻きの時のリスクを軽減してくれるに違いない。
過度なウェイトにならないよう多少値が張っても軽めのものを物色しようと思う。
アイゼンは、
とりあえず必要性を感じるまでは買い物リストには入れない。
田代峠分岐点でランチした後は帰りの下山のみ。
しかも舗装された林道(笑
超退屈な1時間ちょいの下りだった。
一応山中の登山道でも下山できるのだが結局は林道に合流するので大した違いは無い。
いつも思うが下山工程の手持ちぶたさはなんとかならないものか。
渓魚釣りも同様なんだが、山行時はよりいっそう時間の無駄感が顕著だ。
下山ルートをどうするかは課題だな。
林道の途中開けた場所があったので遠く駿河湾を望む景色を眺める。
山間をうねる様に流れているのが興津川である。





















