オフトレ山行 積雪期の山伏〜猪の段

 

バレンタインデーの日曜日、オクシズの山伏に登ってきた。

ピークハントは、オーソドックスなルート設定だったので特に問題なし。

その後の山頂からの下山(ほぼ縦走)ルートは雪との格闘を強いられ、ひたすら体力を削られる苦行であった。

もう一度やれと言われたら、

「勘弁してください😂」

と尻込むほどの積雪の中での山行の厳しさを知った次第。

踏み跡のない積雪30〜40cmの雪上歩行(しかもアップダウン連続)は筋トレのような足への負荷があり本当にキツかった。

途中で何度も足が攣りそうになったほどであった。

以下ヤマレコのログデータ。

 



 

2026-02-15 07.47.16  

 

西日影沢駐車場に車を停めてスタート。

先行者の車は1台だけ。

僕が準備をしている時に別の1台が入ってきた。

山行中に出会った人はそれ以外に4人であった。

積雪期故なのか客は少なめだった。

昨年11月末に山伏に山行した時は沢山登山者が居た記憶がある。

駐車場(無舗装だが)の隣を流れている西日影川の河原にも雪が積もっていた。

無論積雪コンディションのマインドセットが必要だ。

問題はどこでチェーンスパイクを装着するか。

目安としては水揚あたりか。

そんなことを考えながら出発した。

 

2026-02-15 07.59.31  

 

登山道の入り口。

まだ雪はない。

この日は気温が異様に高く、朝だと言うのに5℃もあった。

標高1000mあたりでその気温だから街中は小春日和だったことだろう。

 

2026-02-15 08.07.02  

 

登り始めて直ぐ沢沿いを遡行するのだが山道には早速雪が現れ始めた。

しかも凍っていて滑る。

チェーンスパイク装着すべきか少し迷ったが、土の箇所の方が圧倒的に多いので見送った。

登り初めて直ぐに追い越した男性(先着していた車の人だろう)は既にチェーンスパイクを付けて登っていた。

安全策ではあるが、疲労度を考慮するとまだ早いかなと。

前回の山伏山行の登りで結構苦労した記憶があるので出来るだけ先延ばしにしたかったのだ。

 

2026-02-15 08.42.15  

 

この状態でも登山靴のみで登った。

多少滑ったが何とかなるものである。

ダラダラ登りなので転んでも大したリスクではないこともある。

崖下に転落とか無いからね。

山頂辺りと比較すると積雪量は遥かに少ない。

下山時雪上歩行で心が折れそうになることなど予想だにしていなかった。

 

2026-02-15 09.18.03  

 

流石にこの辺りからはチェーンスパイクを装着した。

これでもまだ雪は少ない。

今回初めて使ったのだが、チェーンスパイクの効果は思っていた以上に素晴らしく、装着後は足元の不安を感じなかった。

ただ積雪コンディションによって数種類を使い分けた方が良いなとは思ったが。

僕のは汎用タイプなので中途半端な感じ。

 

2026-02-15 10.31.46  

 

ピークまであと少し。

雪上の踏み跡で積雪量がわかるだろう。

サングラスは必携。

 

2026-02-15 10.34.37  

 

意外とあっさり登頂。

前回苦労したのは、単に体調が悪かったからだろう。

急登やトラバースの崩落箇所などが無いこともある。

そこそこ雪深いので装備はしっかりね。

 

2026-02-15 10.35.45  

 

南アルプスの峰を遠くに眺める。

山頂の眺望は良い。

雪で歩きにくいので見れる立ち位置が限られるが。

踏み跡のないところに行く気力は湧かない。

 

2026-02-15 10.38.01  

 

富士山もバッチリだ。

意外に雪被ってない?

 

2026-02-15 10.38.13  

 

山伏の山頂辺りを象徴する景観。

積雪は見た目より深く、ズボッと膝くらいまで埋まる箇所もある。

この後雪で苦しむことになるのだが。

登りでは何の問題もなかったから舐めてしまった。

 

2026-02-15 10.46.22  

 

で、下り始めるのだが、ここからが長かった。

踏み跡が全くない。

一応登山道なはずなのだが(この先に山小屋があるし)雪でルートが分からない。

ピンクテープもあるにはあるのだが見つけづらいのでGPS頼みで進んだ。

雪が…

 

2026-02-15 10.53.42  

 

最近お気にの行動食。

マケネンベルギーワッフルのいちご味だ。

山行中に食べると妙に旨い。

カロリーもちょうど良し。

この日はランチをすっ飛ばしたので(マットを忘れたため雪上でランチセット広げられなかった)行動食で体力を繋がざるを得なかった。

そのため手持ちの行動食を食べ切ってしまった。

まあ正直遭難しかけたのだ。

積雪期に来るルートではなかった。

計画時には想像できなかったのだが。

 

2026-02-15 11.13.46  

 

百畳平を過ぎた辺りから急に踏み跡が現れた。

「これで少し楽になる。」

踏み跡の有る無しで体力の削られ方がダンチなのだ。

ルートファインディングの必要性も無くなるしね。

無条件に踏み跡を辿っていけば良い。

 

2026-02-15 11.37.06  

 

猪の段到着。

多少雪で苦戦したが時間的にはスケジュール通り。

ここまでは。

「13時30分くらいには駐車場に戻れそうだ。車でランチしよう。」

その時はそう思ったのだが。

この後が大変だった。

 

2026-02-15 11.40.32  

 

この分岐がターニングポイントだった。

計画は直進して牛首方面だが雪上に踏み跡無し。

林道方面は踏み跡があり林道に出てしまえば遠回りだがスムーズに戻れるだろう。

僕は直進した。

止めておけば良かった。

 

2026-02-15 12.32.47  

 

ルートは基本的に尾根筋なのだが雪のせいでわかりにくい。

そしてとっても歩きにくい。

チェーンスパイクなかりせば無理である。

気温が高いため雪が溶けかかっていることも困難性を増す要因だった。

雪がプチ雪崩起こして崩れるのだ。

何度も尻もちつかされて大変だった。

無雪期なら全く問題ないが、今の時期は来てはダメなルートであった。

 

2026-02-15 12.36.43  

 

それでも富士山は見守ってくれている(笑

まだ写真撮る余裕があったようだ。

大分追い込まれていたんだけど。

 

2026-02-15 12.37.07  

 

寒そうな景色だが、気温は高かった。

そのため雪が半分溶けかかっていて歩きにくい場所が多かった。

新雪ではなく、数日前に降った残雪という感じ。

トラバースにそいつが積もっていると柔いから滑って危ないのよ。

崖についている雪は、全く踏ん張りが効かず足場にならないから更に厄介だった。

滑落の恐怖が薄れるほど(麻痺して)連続してやばい崖の登り下りをした。

ルートが直ぐ分からなくなるので崖を登ったり下りたりしつつジグザグに進行。

GPSで示している方向には急斜な崖があるため何度も高巻きを強いられた。

多分最初にボタンをかけ損なってそのまま修正できずに進んでしまったのだろう。

雪がなければそんなことにはならなかったはず。

徐々に焦りが出てきた。

 

2026-02-15 13.07.02  

 

こんな感じの崖が行手を遮るので、巻くに巻けずに崖下りしてしまう。

すると益々ルートを外れてしまう。

ルートに復帰したくても崖が遮る。

途中からそのループにハマってしまった。

 

2026-02-15 13.58.58  

 

めっちゃ苦戦した挙句ようやくトラバースに復帰した。

急登をよじ登ってここまで辿り着いた時、どれほど安堵したことか。

マジで遭難しかけた。

雪がマダラに積もった急な崖を三点支持で登り続けたためグローブはぐちゃぐちゃに濡れていた。

トラバースは薄い上に残雪と大量の落ち葉で滑るから歩きにくかった。

それでもルート上を進める安堵感が勝り不安は和らいだ。

崖の登り下りを繰り返しているときのストレスは大変なものであった。

疲労もね。

 

2026-02-15 14.10.31  

 

分かりにくいが、ここが下山への分岐。

左に行くと標高で400mくらい下って(薄い山道が一応ある)下山できた。

最後は駐車場上の堰堤の辺りに出てこれるので渡川して(水はチョロチョロなので問題なし)ゴール。

なんと猪の段から3時間半もかかってしまった。

因みに山伏ピークハントには2時間半(笑

下りの方が遥かに大変だったという。

バリルートではないのだが積雪期不可という感じだろうか。

実際踏み跡皆無だったし。

一般の登山者には積雪期の猪の段経由の下山ルートを薦めない。

雪が困難性を倍増しするから。

今度は無雪期に逆回りで登ろうかなと思っている。

林道や舗装道を歩くダルな工程がないのでルートとしては単純に面白いからね。

適度な緊張感とルートファインディングする楽しさがあるっちゃある。

 

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時間的にギリだったが、帰路の前に梅ヶ島温泉の黄金の湯に寄って疲れを癒した。

中々良いお湯でした。