Saturday 25, May 2019
Beau Rivage Resort & Casino, Biloxi, Mississippi, USA
Commission - Mississippi Athletic Commission
Promoter - TGB Promotions - Tom Brown
Matchmaker - Tom Brown television USA FOX Sports 1
マッチアップ:★★
スリル:★★
スキル:★★★印象度:★★
メインイベントだったが10Rマッチ。
大まかには、前半はグシェのペースで後半トラウトが盛り返した感じだが、各ラウンド明確に差があったわけではない。
グシェとしては勝ち切れずにもったいなかったかな。
懐の深いサウスポーのトラウトはチャーロ兄弟やジャレット・ハードに負けて斜陽傾向だったが、グシェにも負けたらいよいよ落ち目に輪をかけていたところだった。
ただこの試合で存在感を取り戻したとは言えない。
グシェは対サウスポー戦術を駆使してペースを取っていたように見えたが良かったのは最初だけで、気を抜いたわけではないだろうけど徐々にペースダウン。
左フックを封印し空手の突きのような右を良くヒットしていたのだが、パンチングパワー不足。
この右の評価が各ジャッジのスコアに反映されたのではないか。
もっとトラウトがバランスを崩したり手が止まったりしていればね。
直ぐ反撃されていたので効果なしと判断されていたかも。
それと露骨過ぎる右のカウンター狙いが鼻につく感じで、試合を作ろうとする意思があまり感じられず(中盤過ぎから)ジャッジの印象を悪くしたのではないか。
一方のトラウトもほとんど良いところがなかった。
負けなくてラッキーとも言える出来で、彼もまたインパクトを欠いてしまった。
割と好きなファイターなのでフォローしているが、メジャータイトルを再獲得するのは難しいかもしれない。
晩年の長谷川穂積はとても味のあるファイトをしてファンを楽しませてくれたが、僕はトラウトにも同様の熟成度を実は期待している。
ただねー、あまり期待値を上げない方が良さそう。
負け癖付き始めたことでメンタルタフネスを感じなくなってしまったからね。
だから次はもっとイージーな相手と試合組んでもらって自信とベストフォームを取り戻した方が良いと思う。
グシェとのリマッチは試合内容からして多分ないのでは。
客受けする感じではなかったからね。