盆期間ということで釣行はせず、自宅でのんびり過ごしつつこれを書いている。
本当は体調が悪いから自重しているだけなんだけど。
で、現状の渓魚釣りにおける戦術的なことを書こうと思う。
以前より少しだけ幅を広げてスプーン戦術をしばらく試してきたが、PDCAのC段階に来たこともあるので頭の整理のために文章化しておこうと。
スプーンを使うようになった理由はここで書いたので端折る。
以前はバギースピナーという特殊なルアーのみで渓魚釣りをしていた。
バギースピナーにフォーカスした記事は以前書いた。
テクニカルな点を補足した記事も。
バギースピナーのみで十分僕の渓魚釣りは成立するのだけど、ウィークポイントを補う意味もあってスプーンを試している。
ウィークポイントというのは、
ややスレやすい点や、
それとも若干リンクするが大場所(大釜のような)での使い勝手がやや悪い点や、
アップストリームでは強大なウェッポンに成りうるが、ダウンストリームでは引き重り大が仇となって使いづらい点などだ。
かと言ってミノーを使うつもりはないので消去法でスプーンになったとも。
スプーンにも色々あるが、小型のスプーンの多くは管釣り用だったりするのでネイティブ用となると選択肢が狭まる。
僕が選択したのは『菅スプーン』
スプーンというルアーが保守的で類型的なためか大手メーカーの製品がどれも同じに見えて差別化されていない中で異端なポジションを敢えて狙っている点が気に入ってチョイスした。
ユーザーのインプレが極端に少ないこともバギースピナーと同類項だし(笑
さて菅スプーン、僕は2.7gを使っている。
渓流釣りでは一番汎用性が高いボリュームだと思う。
より軽くても良い気がするするが、より重いとスプーンを使う意味がないように思う。
僕が行く現場ではね。
より軽いと、自前のベイトタックルではキャストしにくいだろうし、蜘蛛の巣が切れない(巣糸の上にルアーを通して着水させて重みで糸を切ることをたまにする)だろう。
ボリューム(シルエット)的にも2.7gがちょうど良いと思う。
ただベイトタックルで使うには軽量過ぎるためロッドはULパワー以下を使う。
ULとひとくちに言ってもメーカーによって調子などは大きく異なる。
別に規格があるわけではないからね。
僕が所有しているジャクソンの『KWSM-C43UL-G』はメーカーカタログ上はUL表記しているが、L寄りの強さを感じる。
実際、3gのバギースピナーがブランクスのパワーに対してやや軽すぎるため投げにくさを感じた。
だから十分なアキュラシーが担保されないのだ。
逆に同等のレングスのアブガルシアの『TMAC-444UL-MB』はブランクスの張りの強さはカワセミとさほど変わらないが軽いルアーが投げやすかったりする。
だから2.7gの菅スプーンは44アブにセットして使っている。
ルアーとロッドの相性は実際に使ってみないと実感としてわからないものだ。
それでもメーカーのカタログからは読み取るとしたら、推奨ルアーウェイトのMAXが5g以下であることが一つの目安になる。
〜6gとなっている場合はシンキングミノーメインを想定していると思われるので、ライトなスプーンやスピナー使用前提でベイトタックルを組む場合は避けた方が無難だ。
たった1gの差なんだけど渓魚釣りのタックルにおいては決して小さくないのだ。
渓流ベイトフィネスの文化(マーケット)は以前より一般化し進化したため、ロッドのキャラも多様化してきた。
レングスも3フィートクラス(3'8"が現実的に最短)から5フィートクラス(5'1"を超えると支流の中流域以遠では使いづらい)まであるし、
カーボンマテリアルとグラスマテリアル(グラスコンポジットもある)を選べるし、
パワーもXXUL〜MLと現場や用途に応じて設定されている。
僕の現在のスタイルと現場での汎用性を考慮するなら、
レングスは4'2"〜4'5"、
パワーはXUL or UL、
ブランクスは、ミノーイングしない前提だからグラスの方が良さげだがカーボンで不都合というわけではない
そしてルアーは2.7gの菅スプーン。
全体的にライトなタックルなのでリールはアルデバランBFSを合わせてバランスを取っている。
重量のあるカルコンBFSがミスマッチというわけではないが、うーん、やっぱ軽い方が良いかな。

こんな感じの瀬をアップクロスで探りながら釣り上がるというシチュエーションが最もハマるタックルバランスだと思う。
そのためだろうか、イワナよりはアマゴ狙いがマッチする。
相対的にカバーに付くイメージのイワナより流れに付くイメージのアマゴの方が単純に誘いやすいのだ。
イワナはルアーの移動する軌道をあまり意識している感じがない。
食い方もランダムだから点の釣りになる傾向だ。
一方のアマゴは明らかにルアーの移動ルートを意識している。
だから線の釣りになる傾向だ。
それは瀬だけではない。
極端な例としては、堰堤下の深場の溜まりでもルアーの軌道の違いで個体の反応が全然違う。
溜まりの下流位置の中央に立ち位置を構えるとする。
どアップで白泡にキャスト着水させてど真ん中を引いてきても無反応だが、
右岸際に投げて岸際を引いてきた時にど真ん中にポジションしていたアマゴが猛スピードでアタックしてくるなんてことがある。
「何故自分の近くをルアーが通っても反応せず、より遠い位置を移動しているの見てスイッチ入るのだろう?」
まあ流れの向きとか反転流の出方とか複合要素が絡まって意識しているルートが決まってくるのではないか?
その場合カバーの重要性はあまり高くないと思っている。
菅スプーンは線の釣りと好相性なのだ。
逆に点の釣りにはやや不向きである。
ミスマッチというわけではないのだけど。
バギースピナーは対照的に点の釣りでより強みを発揮する。
イワナの反応の良さは際立っていたからね。
ざっくり分けると、
小規模な釜が連続するゴーロ帯エリアではバギースピナーが強く、瀬では菅スプーンの使い勝手が良い。
ただ逆がダメなわけではなくどっちもそれなりの汎用性を持たせることができる。
徹底的に使い込むことによって汎用性は獲得できるのだ。
何度も書いているけど山岳渓流のように遡行労力大の釣行時にはあまりルアーチェンジしたくない。
頻繁にルアーを替えるのは非効率なだけだと思っているし絶対的に信頼できるルアーがないからそうなるとも思っている。
使い込んで信頼感を得ているルアーは例え反応が悪い時でも他に替える気は起こらないものだ。
釣れない理由をルアーにしないで済むとも言える。
もっと別の要素、戦術のミスマッチ、付き場や意識している流れやカバーを自分が読み切れていないことが原因と思える。
だからルアーを替えることで状況を好転させようという発想は出てこず、別のことに頭が行くのである。
それが正解スタンスだと思うし、そのためには信頼できるルアーを徹底的に使い込むことで見つけることはとても大事。
僕が菅スプーンオンリーで釣行を重ねているのはそういうこと。
ポテンシャルを確認し、それができたら(自分的に合格点を与えられたら)次に戦術のバリエーションを探っていく。
この状況ではこう使うというメソッドを確立させていくのである。
現状は、戦術のバリを探っている段階。
今シーズン中に全ての工程を完了させることが目標だ。