Date: 2016-11-12
Where: Liacouras Center, Philadelphia, Pennsylvania, USA
Division: welterweight (147 lbs, 66.7 kg)
Result: Danny Garcia def. Samuel Vargas (TKO at 2:17, round 7)
マッチアップ:★
スリル:★★
スキル:★★
印象度:★★
高校時代の同級生にMというのがいた。
彼は僕がボクシングの話を唯一できる身近な人で、といってもレナードとかアルゲリョとかハグラーなどのボクシングアイコンに限定されていたが 、クラスメートに友達の居なかった僕が学校で普通に接することができるのは彼だけだった。
Mはいっしょにサッカー部に入ったのだがお世辞にも運動神経が良いとは言えず、
入部後3ヶ月で辞めてしまって以後帰宅部となった。
そのためか、M=運動音痴のイメージが僕の中では定着していた。
体育の授業で柔道をカリキュラムに入れていたのだが、ある日の授業でMと乱取りをすることになった。
僕はMをなめていたので楽な相手で良かったくらいに思っていたのだが、いざ乱取りが始まると一方的にやられたのは僕の方だった。
組み合った後Mの引きつける力が尋常じゃない。
体の自由を奪われて何もできずに投げられた。
Mは僕と同等の体格で腕力が強そうには見えなかったし、僕だって非力な方ではない。
「なんだこいつ!」
唖然とする僕を尻目に乱取りの相手を替えて次々に投げ飛ばすM。
別に柔道経験者ではない。
上体の力がハンパないのとそれを利して相手のバランスを崩すの上手いだけ。
ダニー・ガルシアを観ていると僕はMを思い出す。
ハードヒッターっぽくないのに一発がある。
背筋がピンと立って妙に姿勢が良いフォームはボクサータイプの典型であり、そのくせフック中心のパワーパンチにはシフトウェイトが効いているように見えない。
フォームやフットワークはボクサータイプでオフェンスルーティンはファイタータイプという、ハイブリットタイプだよね。
右のスウィングはタイミング、的中率ともに抜群なのだがコンタクトポイントが変だ。
ナックルパートが急所にコンタクトしているわけではないし。
でもインパクトは大で、試合の大勢をそれで決めてしまう。
ダウンから回復しても一発をまた食ったら終わってしまう。
そういうイメージというか心理的なダメージをマッチアップ相手に残すんだろうね。
ボディワークするし攻防の連動性はあるにはあるのだが決してスムーズではないんだな全体的に。
どこかロボットライクでぎこちなく見えてしまう。
まあ不思議な地力を持ったファイターだと思う。
リングマガジンのレイティングではウェルターウェイトで7位か。
僕は8位のスペンスの方が強いと思うけどね。
本日の獲物。
Jacky Terrasson : Lover Man
Tracklist
1. Donna Lee 《 C. Parker 》(5:17)
2. Nardis《 M. Davis 》(4:35)
3. First Child 《 J. Terrasson 》(2:21)
4. In Your Own Sweet Way 《 D. Brubeck 》(9:43)
5. Wail《 B. Powell 》(2:15)
6. Lost《 J. Terrasson 》(7:10)
7. Broadway 《 H. Woode, T. Mcrae, B. Brid 》(5:51)
8. Lover Man 《R. Ramirez, J. Sherman》(7:44)
9. Close Enough For Love 《 J. Mandel 》(2:27)
10. Love For Sale 《 C. Porter》(6:25)
Credits
Jacky Terrasson - piano
Ugonna Okegwo - bass
Leon Parker - drums
Sonny Stitt : Pen of Quincy Jones
Tracklist
A1. My Funny Valentine
Written-By – L. Hart-R. Rodgers* 3:26
A2. Sonny's Bunny
Written-By – Sonny Stitt 3:55
A3. Come Rain Or Come Shine
Written-By – Johnny Mercer-Harold Arlen* 4:18
A4. Love Walked In
Written-By – I. Gershwin-G. Gershwin* 3:58
B1. If You Could See Me Now
Written-By – C. Sigman*, T. Dameron* 4:27
B2. Quince
Written-By – Quincy Jones 7:00
B3. Star Dust
Written-By – H. Carmichael*, M. Parish* 3:05
B4. Lover
Written-By – L. Hart-R. Rodgers* 3:21
Credits
Alto Saxophone – Sonny Stitt
Arranged By – Quincy Jones
Baritone Saxophone – Cecil Payne
Bass – Oscar Pettiford
Drums – Jo Jones
Flute, Alto Saxophone – Anthony Ortega
Guitar – Freddie Green
Liner Notes – Barry Ulanov
Photography By – Burt Goldblatt
Piano – Hank Jones
Tenor Saxophone – Seldon Powell
Trombone – J.J. Johnson, Jimmy Cleveland
Trumpet – Ernie Royal, Jimmy Nottingham, Joe Newman, Thad Jones
Notes
Recorded September 30 & October 17, 1955 NYC.