ショートレビュー スペンスJr -ピーターソン

 

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Saturday 20, January 2018

Barclays Center, Brooklyn, New York, USA

Commission New York State Athletic Commission

Promoter Lou DiBella (DiBella Entertainment)

Television USA Showtime  

 

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 マッチアップ:★★★

スリル:★★★

スキル:★★★

印象度:★★★ 

 

対峙した二人のファイターの姿勢(フォームではなくて)に注目してみる。

ピーターソンはガードをがっちり固めていることもあり猫背、

一方のスペンスは背筋がピンと伸びていてニュートラルバランスを意識しているのが分かる。

上半身と下半身を腰を起点に分離して動きを観察すると、姿勢がどうであれ下半身と上半身を連動させることで力点と作用点が生まれる。

起点である腰の位置が上下左右にぶれると体軸自体安定せず、コンタクトを図る上でのアキュラシーが損なわれパンチにもウェイトが乗らないし、そもそもスムーズに手が出ない。 

スペンスの美点はこの腰を起点にしたバランス感だ。

ボディワークではなく、あくまで自身のオフェンス戦術を成立させるためにそれを生かしている。

ピーターソンがディフェンシブだったこともあるが、スペンスが常に先手先手でオフェンスを発動させる絵図らに終始。

避けて打つというスタンスがほぼない。

ペースを取るという意識レベルではなく一種モグラ叩きのようなファイトスタイル。

もちろん闇雲に手を出すのではなく、上下内外を打ち分けているし、この試合では左ストレードのボディ打ちをキーにコンビネーションを組み立てていた印象だ。

極端に(なりふり構わず)ガードを固めたピーターソンは明確なゲームプランを持っていた。

露骨なカウンター狙い。

時々当たってはいた。

が、効果的ではなくスペンスのプレッシャーと手数は増すばかり。

スペンスがバックギアを使わず前進あるのみというファイトができるのは耐久力に自信があるから。

ある程度の被弾は想定内、守ることに神経質にならず、とにかく相手のディフェンスを崩しにかかる。

やがて城壁が崩れるまでアタックが止まらない。

理詰めというより執拗な攻撃。

スタミナも十分。

能力が抜きん出ているのだから当たり前だが、確信的にオフェンスするファイターは強い。

ゴロフキンがそうであるように。

器用に出入りのボクシングをするスピードスターとマッチアップしたときスペンスがどういうファイトするのか見てみたい。

カウンター取られつつも追いかけ回して、なんだかんだ強引に噛み合わせてしまいそううな気がするが。

 

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見栄え良くデザインされたマットなのだけど、白色系もしくは青系の方がボクシングには合っているように思う。

スポンサーロゴを目立たたせる意図は理解できるのだが。

 

本日の獲物。

 

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Freddie Redd : Shades of Redd

Tracklist

1. The Thespian 6:58

2. Blues-Blues-Blues 5:57

3. Shadows 7:20

4. Melanie 5:03

5. Swift 3:59

6. Just A Ballad For My Baby 4:11

7. Ole 6:22

8. Melanie (Alternate Take) 5:26

9. Ole (Alternate Take) 7:38

Credits

Alto Saxophone – Jackie Mclean

Bass – Paul Chambers

Design [Cover] – Reid Miles

Drums – Louis Hayes

Photography By [Cover & Liner] – Francis Wolff

Piano, Composed By – Freddie Redd

Producer – Alfred Lion

Recorded By, Remastered By – Rudy Van Gelder

Reissue Producer – Michael Cuscuna

Tenor Saxophone – Tina Brooks  

 

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Michael Brecker : Tales from the Hudson

Tracklist

1. Slings And Arrows

 Written-By – Michael Brecker 8:19

2. Midnight Voyage

 Written-By – Joey Calderazzo 7:17

3. Song For Bilbao

 Written-By, Guitar [Synth] – Pat Metheny 5:44

4. Beau Rivage

 Written-By – Michael Brecker 7:38

5. African Skies

 Written-By – Michael Brecker 8:12

6. Introduction To Naked Soul

 Written-By – Dave Holland, Michael Brecker 1:14

7. Naked Soul

 Written-By – Michael Brecker 8:43

8. Willie T.

 Written-By – Don Grolnick 8:13

9. Cabin Fever

 Written-By – Michael Brecker 6:59

Credits

Bass – Dave Holland

Coordinator [Production] – Jerry Wortman

Design [Graphic] – Jason Claiborne

Design [Graphic], Art Direction – Robin Lynch

Drums – Jack DeJohnette

Engineer [Assistant] – Rory Romano

Guitar, Co-producer – Pat Metheny

Mastered By – Greg Calbi

Percussion – Don Alias (tracks: 3, 5)

Photography By – Nichol' Andrea*

Photography By [Page 2] – Darryl Pitt

Piano – Joey Calderazzo (tracks: 1, 2, 4, 6 to 9), McCoy Tyner (tracks: 3, 5)

Producer – George Whitty

Recorded By, Mixed By – James Farber

Technician [Guitar Tech] – Carolyn Chrzan

Tenor Saxophone, Producer – Michael Brecker