R・マドリー vs バルセロナ

<スーペルコパ第2戦 R・マドリー vs バルセロナ/サンチャゴベルナベウ>

結果は2:1でレアルが勝利しアウェーゴールのアドバンテージでスーペルコパのタイトルを獲得しました。
個人的なMVPはカシージャス
第1戦の試合前、カンプノウの通路での両チームの選手の様子を映していましたが、そこにあったのは試合前の緊張感ではなく、ユーロでいっしょに戦った仲間意識からくる和やかな雰囲気でした。
もはや、バルサとレアルの選手間に敵対心のようなものは存在しないのかもしれないと思えるほどフレンドリーな空気が漂っていたのが印象的でした。
その雰囲気を作っている中心がカシージャスであり、彼がいる限り両チームに不穏なムードを作らせないような気にさせます。


モリーニョがメディアの前でバルサをいくら挑発しても(最近は自重ぎみですが)選手はそれには踊らされてはいないのでしょう。
結果、クラシコにおけるバルサの選手のテンションの低さが気になります。特にスペイン代表の面子。
選手が敵対心剥き出しで試合をするとどうしても荒れる展開になり退場者も出てくる。
過去のクラシコにおいては大体においてレアルが損する形になっており、そもそも親分のモリーニョ自身が暴走してしまって後で後悔するなんてことになりがちでした。
両チームの敵対心からくる過剰な衝突は、レアルがダメージを受ける結果になっていて、それに気付き大人の対応をすることでギスギスした雰囲気を緩和することに誰よりも努めたのがカシージャスなんだと思います。あくまでカンプノウの通路での様子から類推しただけですけど。

レアルの2得点はいずれもディフェンダーの拙い対応を衝いたもので、バルサのディフェンスを崩したわけではありません。他の決定機はバルデスのファインセーブで防がれましたが、退場者を出し10人になったバルサがディフェンスのバランスを取り出してからは攻め手を欠いていたように思います。
相変わらず守られると打つ手のないレアル。
バルサの攻撃にも迫力がなかったのでそれに合わせてしまっていたようにも見えました。

新加入のソングは出来の悪かったブスケツと代わって入ったためか良く見えました。
ミスはなかったですし、試合展開のせいもありますがブスケツにはない攻め上がりも印象的でした。
良い戦力になるのではないでしょうか。
シャビも良くなかったですね、展開力が期待できないのであれば、セスクを使うべきだったのでは?
存在感が薄れつつあるセスクはビラノバの信頼を失っているのかもしれませんが、使ってあげれば必死にがんばったでしょうし、今日のシャビよりはマシだったように思いますが。結果論ですかね。

今日のレアルはタイトルを取る(結果を出す)ということに執着していて、ディフェンスの意識も高かった。
ロナウドですらボールホルダーを追い掛け回してましたからね。
それとペペの戦線復帰が大きかった。
1対1ではメッシを凌駕していて、ペペが居るとメッシの存在感がなくなるという構図ができつつあります。

勝負への執着心で上回ったレアルが無難に勝ちを収めた格好ですかね。
新加入のモドリッチが早速お披露目出場をしていいプレーをしてました。
張り切っている感じは伝わってきましたしフレッシュでいいですね。
エジルのけつにも火がついた感じでしょうか。相乗効果が期待できそうです。
レギュラーシーズンの方は2戦を終えて勝点1と拙いスタートですが、戦力自体は充実していますから遅かれ早かれバルサに肉薄あるいは追い越すことになるのではないでしょうか。
今日の結果と試合内容を受けてそう思いますね。
モドリッチはもしかしたらレアルに欠けていたワンピースになるかも。