本流の釣りをしていると駐車場所探しにあまり困らない。
川沿いに農道がびっちり張り巡らされていて駐車スペースもたっぷりあるからだ。
出会う農家の人と愛想良くコミュニケーションを取ってさえ入れば不審に思われることもない。
そして長閑な雰囲気の中、午前中の釣りを終えた後ランチで一休みできる。
色々と慣れてきて多少余裕も出てきたので簡単な料理もしてみたくなった。
で、車の中で調理ができるようテーブルをイレクターパイプを利用して作った。
簡易なものだけど実際に使ってみたら勝手は良かった。
風を気にしなくて済むし準備や片付けの手間がだいぶ省ける。
週末の釣行に向けてのこんな感じの準備を平日の仕事の合間にやる。
あとウェーダーの補修とかね。
毎釣行藪漕ぎをかなりやるのでウェーダーのダメージも激しい。
本流は初めてのポイントばかりだからエントリールートが不案内なため、どうしても余計な藪漕ぎをしてしまう。
結局はポイントからの帰り際に崖折りのためのロープや階段を見つけ、無駄な藪漕ぎしたことに気付かされるのだが。
まあフィールド情報を少しづつ蓄積して効率化を図っていくしかない。
週末の釣行はまた本流に行った。
ランガンスタイルである。
瀬中心の探索だが、なんとなく魚の付き場がイメージできるようになってきた。
それと広い瀬の中で何故が決まったピンポイントに毎回付いていることもわかった。
もっと分散してくれた方が面白いのだけどね。探る方としては。
再現性はアプローチの方だけ求めているのである。
付き場が同じというのはやや興醒めしてしまう。
今回からノーマルタイプのトラウトチューンを試しているが、確かにHWよりは根掛かりにくい。
実際釣行中一度も根掛かりしなかった。
ただ4g弱しかないため広いロケーションの本流エリアではキャスタビリティがやや物足りない。
フェンウィック61では少し投げにくいかな。
源流で使っているテンリュウなら無問題だろう。
結局根掛かりリスクはあるがHWを多用することになりそうだ。
結構飛距離が大事なのだ。接近戦はほとんどない。
仮に立ち位置のすぐ近くに魚が付いていてもアングラーが身を隠せないので(だって障害物のない広い河原だもの)プレッシャーが掛かって食ってこないだろう。
ニジマスは食ってくるけどね(笑)
これくらいがニジマス(もちろん狙っていない)のアベレージかな。
40cm前後。
60cmぐらいの個体も居てアマゴ用のタックルでそいつが掛かると大変である。
ネットに魚体の半分も入らないのだから取り込む時も一苦労。
ロッドが破損する恐れもあり勘弁してもらいたい。
ニジマスが掛かると直ぐにそれとわかる。
猛烈に走るしジャンプするからだ。
激流に乗って下流に向けて走らないのは救いだが、もしそうなったらお手上げである。
下糸なしで50mしかラインを巻いていないのであっという間に全部出されて終わるだろう。
ニジくんが掛かると、
「頼む!流れに乗らんでくれ!」
そう願ってしまうもの。
良型のニジマスが釣れて嬉しいと思わないのか?
全く嬉しくなく、ただただ迷惑でしかない。
こんな感じの掴みどころのないロケーションが多いので魚の付き場がイメージしにくい。
本流アマゴの難しさはピンが絞りにくいことだ。
ロケーションを俯瞰して流れを読んでもほとんど外すから、
「何も考えずにキャストした方が良いんじゃね?」
そう思ってしまう。
実際意図しない場所で食ってくることがままある。
この子が居た場所も平凡で特に注意を引く要素がなかった。
山の渓流と平地の本流域では勝手がかなり違うのだ。
同じ渓魚でもね。
それとダウンが圧倒的に釣りやすい。
逆にアップで食わせにくい。
プラグを追ってくる距離が長いこと(捕食できるタイミングが相対的に多い)もありジャッジされてしまうのかもしれない。
要は慌てて食ってこないのだ。
ダウンはスローな釣りなので、
捕食のタイミングが合いやすいのかも。
アップのスピーディーなアプローチには付いてくる気がないということか?
その辺りは今後もっと場数を踏みつつ考察を深めたい。
本流の釣りは遡行が大変で足場が極めて悪い。
苔の乗った川底の石がゴロゴロしていて超スリッピー。
10m歩くのにかなり時間がかかる。
急に深くなって進めないことも多く、かといって陸に上がろうにも背の高い葦がびっしり壁のように立ちはだかり上陸を阻む。
短い距離であっても心身共に疲れるし危険だ。
だからランガンスタイルになっているのだが、ある程度は現場で遡行もしなければならない。
そんな感じなので終日本流で釣りするとぐったり疲れる。
だからたまに支流に行ってチビたんと戯れたくなる。
招かざる50cmのニジマスが釣れるよりチビアマゴが釣れた方が遥かに嬉しいのでした。